密謀(上) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247120

感想・レビュー・書評

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  • 全2巻。
    直江兼続と石田三成の関ヶ原。

    時代小説のイメージが強くて
    大御所だけど敬遠していた藤沢先生。
    初めて読んだ。

    読みやすくはあるものの、
    なんかあっさりな印象。
    時代小説っぽく忍とかの話を
    もう一本の軸としてるんだけど、
    結果、どこもかしこもどっち付かずな感じ。
    歴史小説としても時代小説としても。
    どこにものめり込まずに終わっちゃった。

    タイトルと上杉側からの関ヶ原ってことで
    ワクワクしていただけに残念。

  • 直江兼続のことを他の作家がどんな風に書いてきたのかな?と。
    藤沢周平なら、かたいでしょう!
    たしかに手慣れた描写で安心して読めます。
    人物像はそんなに変わりないですね…
    兼続はもう大人だから、立場はしっかりしてます。
    妻のお船はちょっとしか出てきません。家付き娘で権高いところもちょっとあるが、まあ上手くいっている夫婦。
    後年になってから会った石田三成とは意気投合するんですね。
    渋めですが、満足のいく読後感。
    これぐらいは説明してくれないと…

  • 良かった!

  • 草かっこよすぎる。
    直江や殿見たさに勢いで買った。
    藤沢さんいいなやっぱ。

  • 兼続の宰相っぷりがかっこいい。

  • 藤沢周平版、関ヶ原。とはいっても上杉の地元、与板の草たちが物語の主人公です。

  • 某大河ドラマから上杉主従に興味を持って読み始めた本1冊目。

    上巻の直江はかなりできる子。切れ者で冷静沈着スーパー軍師。
    そして下巻の景勝様の男前ぶりは異常。会津に馳せ参じて血判を押したくなるくらい。

    さすが藤沢周平、安心して読めます。

    でもこれ良く考えたら上杉主従本ではなくて兼続・三成の二大軍師本なのか。
    日ノ本全てを戦場にし内府を討つ、という壮大な「密謀」の話だものね。

  • 兼続の動向・心理描写もさることながら、本来脇役であるはずの草の者たちの描写が面白くて、続きをどんどん読み進めたくなった作品です。大河ドラマの原作、こちらにすればよかったのに…

  • 上下巻

  • 就職活動中に、企業の説明会で
    図書券をもらいました。
    それで買ったのがこれ。

    藤沢周平の作品は好きだけど、
    藤沢氏は短編ものが多いのがなぁ…
    私自身は短編があまり好きじゃないのです。
    一編ごとに登場人物や舞台設定が
    ころころ変わることについてゆくのが
    面倒臭い(←駄目じゃん)。
    逆に、短編は短編でも、各作ごと
    なんらかの繋がりがあるものは
    面白いです。

    この作品は上下に分かれた長編だから、
    まぁいいだろう、と思って。
    兜に「愛」って文字を載せてる武将さんの
    半生記。ちょうどNHKの大河ドラマの関係で
    本屋にたくさん並んでいました。

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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