- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101247120
感想・レビュー・書評
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今まで短編ばかり読んでいたが、長編も良い、やはり長編
の方が落ち着いて読める感じがする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い!
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司馬遼太郎の「関ヶ原」を読んで、この時代に関する他の書籍を探しているときに本書を見つけて入手。本書は上杉側から見た関ヶ原としての位置づけであるとともに、この時代に生きた草(忍び)の姿を教えてくれる。歴史小説は、同じ時代について書かれた複数のものをいくつか読むことで、より立体的にその時代のことを知ることができると思う。関ヶ原を読んだ人であれば、重複する内容があるが、互いに補完するものとして読んで損はないだろう
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読んだきっかけ:妻が買ってた。
かかった時間:4/16-4/25(10日くらい)
内容:直江兼続伝。物語の始まりは、秀吉が柴田勝家を破り天下統一したあたりからスタート。上巻は、秀吉の死まで。
久しぶりの藤沢周平ですが、とっかかりに時間がかかった。
やはり、戦国時代は苦手なのか?
しかし、時代背景と人間関係図が分かってくると、だんだん面白くなってきました。
織田→豊臣→徳川時代の潮流も、幕末と同じくらい理解の難しく、複雑な要素がからみあい、時代に生きた人たちを翻弄していたのだなぁと改めて感心。
直江が主人公だからでしょうか、徳川がちょっと悪者っぽく描かれそう。下巻でどういう描かれ方をするのか、楽しみです。 -
反転する東軍への追撃を主張する兼続と、領地拡張の時期と主張する景勝の意見がぶつかり合うシーンが印象的。
また、兼続に仕える草たちの活躍もあり、退屈することなく最後まで読める秀作だと思います。 -
はじめての藤沢周平さんの本 景勝と兼続のやりとりがおもしろい
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上杉景勝の家臣、直江兼続に仕える密偵たち。
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鉄壁主従の足跡を伝える作品としては目新しい内容ではない。殊更詳しい訳でも 新たな像が披露されるのでもない。謂わば山場だけを綺麗に採り額へ収めた眺め 兼続入門書としても宜しかろう。寧ろ文学的に自分は攻られた。登場する様々な身分 その何れへも同等の筆圧でもって仕事の進む様が秀逸である。一作読んだだけでは 此の人が本来どの分野を庭として居るのか判らないだろう:自分には判らなかった。そのクセ 例えば童子に特有のナンセンスな言葉遣いなどは 夕日に映える紅い頬が見えるほどなのだから感服してしまう。
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藤沢氏出身県に縁ある上杉家の関ヶ原ストーリー。上杉景勝公と直江兼続のファンなら必読ではないでしょうか。影を支えた”草”の人々の人生にも思いを馳せる作品。