卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101420219

感想・レビュー・書評

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  • Ich liebe dich!!!!!!

  • とても痛々しくて苦しいのに、すごく惹かれます。南条あやさん以外の方の文章が気になったので★1つ分減らしましたが。

  •  最後の3月の日記だけにおいが違った。特に屋上の日。

  • これはなかなかくるものがあるな・・・。
    感情移入してずーんと重くなる感じ。
    なんで自傷行為もオーバードーズもほとんど女性特有なんだろね・・・実は血は大の苦手。
    人生の階段を駆け下りた少女が存在してたことを、忘れないようにしたいね。

  • 今、彼女は彼岸の彼方にいるけれども、彼女は一体どんなまなざしで僕のことをみているのかな。この本を読むたびにそんなことを考えている自分がいます。

    この本を最初に読んだのはもう6年近く前のことで、自分がかつて、漂泊していたころのことを思い出すし、内容も内容で、明るくは書いていますけれど、重度のリストカッター。精神科。そして数々のクスリに関する内容…。できればこの本は十代の後半、もっと具体的にいうなれば、高校生のころぐらいに読んでいただく、というのが一番妥当な線ではないか?そんなことを考えながら再読をしていました。

    作者の南条あやさんは、ネットの世界では有名な方だったようで。僕もこの本を読んでから、彼女の「生きた証」が残されているWebサイトに飛んでいって、すべての内容を確認したことがあります。それはそれは大変痛々しいまでのもので、その「痛み」を笑いや毒を添えて表現できるという稀有な才能と、18歳の若さで逝去して、今はもうこの世に彼女はいないんだ、という現実になんともやりきれない思いがこみ上げてきたことを思い出します。

    今、彼女が生きていたらどうなっていただろうか?自らの病と向き合いつつも、その個性豊かな文章で僕たちを楽しませてくれただろうか?はたまた、結婚して、子供を生んで…。と女性の「幸せ」つかんでいただろうか?彼女の日記に出てくる「エヴァンゲリオン」や「Cocco」というキーワードの中に、僕はそんなことを思うのでした。

  • ただの女の子の日記にしか見えないのに、確かな悲しみと、諦めのようなものを感じました。
    生きていく重圧。

  • 日記を書いていた当時、読者のことをすごく考えて書いていたんだろうなというのが伝わる。
    死にたくて生きたくて生きたくて薬を飲んで自傷してたのかな?

  • 文章うまいな。いつ読んでも楽しめる。重い内容なんだけど。
    ひさしぶりに読み返しました。感想は特にないけど、ずっと大切に残しておきたい本の一つ。

  • 学生時代に南条あやの保護室に辿り着いて好きになって買った。
    私の中では、辛い時期を一緒に過ごした大切な一冊。

    文章の中では明るく振る舞ってるけど、きっとリアルではそんな感じのヒトではなかったんでしょう。
    無理をしてるような印象で、そこがとても痛々しい。

  • 2月28日の自殺騒動のときの日記につけられた父親の注釈がひどく残念だった。

    精神疾患の患者が、病状が重いときとかに他人の意見を曲解してしまったり、こちらの話を解ってくれないとかはよくあるし、苦労もそれなりに分かる。腹立たしいときもあるっていうかむかつきます(笑)正直。

    でもあの注釈は彼女を傷つけてる。例え、フィクションが混じっていても、頼っていた父親から突き放された悲しみの叫びは本当だろうし。(うざったく感じながらも、彼女が父親に認められたい、良い関係になりたいと思っているのは日記からもうかがえるし)
    むしろ、あんなふうに注釈をつけてしまえることが、彼女の感じていた絶望のひとつだったんだろうなって思う。

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