鎖(上) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425313

感想・レビュー・書評

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  • 東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。ところが、この星野はエリート意識の強い、鼻持ちならぬ刑事で、貴子と常に衝突。とうとう二人は別々で捜査する険悪な事態に。占い師には架空名義で多額の預金をしていた疑いが浮上、貴子は銀行関係者を調べ始める。が、ある退職者の家で意識を失い、何者かに連れ去られる。

  • 「凍える牙」で登場した女刑事、音道貴子の壮絶な体験です。

    一つの事件を追っていたら、同僚のアホ刑事によるセクハラが
    原因で、なんと別の事件の犯人と接触してしまう。

    ああ、もうこれ以上話せない。
    550ページを一気に読んでしまいました。

  • 凍える牙の音道貴子あやうし!熱海こわ!

  • 音道シリーズ☆今回のキーワードは、相棒星野、滝沢、中田加恵子の生い立ち。毎回楽しみにしています。 Special Thanks to A.W-san.

  • 音道貴子のシリーズもので「凍える牙」の続編ということだったが
    こちらの方が断然面白かった。最低のエリート刑事星野と組んでの捜査が不運の始まり。しかし、自分を信じて応援してくれる仲間にも恵まれることになる。占い師夫婦と信者らしき2人が惨殺される。犯人の目的は架空名義の多額の預金だった。星野のせいで、犯人に近づいているのに気がつかず人質になってしまう。窮地に陥りながらも必死に戦う姿にハラハラドキドキ、面白かった。

  • 女刑事音道貴子シリーズ。
    最低な刑事、星野が相方になり、そのせいで貴子は拉致されてしまう。
    「凍える牙」で相方になった滝沢登場となり、他の捜査員、機捜の仲間の音道に対する想いに感動。
    星野が総スカンをくってすかっとしたよ~。

  • 前半、星野とのやり取りのところなど、読むのにしんどいところが多かった。後半はどうなっちゃうの音道~という気持ちで・・・

    星野ってやつにはイライラしどうしだ。

    下巻へつづく。

  • 下巻にて

  •  音道シリーズで一番好きな作品。
     主人公がここまでアクティブに動かずとも話が進むのは、やはり前作の『凍える牙』の裏打ちがあってこそ。
     主人公視点から動かない状況でもぐいぐい読ませる。
     夢物語に浮かれる犯人と、DVという接点のない無軌道な連結がうすら寒いほどマッチしている。
     それが怖い。
     犯人の軽さと、被害者となった人間の心の深淵の対比がぐいぐい読ませてくる。
     個人的には滝沢氏の頑張りと心意気に拍手を送りたい。
     名言は言わずもがな、『星野!!!』

  • 星野が良い味

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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