ゆんでめて しゃばけシリーズ 9 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461298

感想・レビュー・書評

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  • 20210125読了。ちょっと不思議な章立てのあやかしもの。

  • いよいよ時を越えたか。

  • ひらがなのタイトルが、毎度何を意味するのかが楽しみ。今回も弓手馬手という新たな知識を得られた。解説でも言及されていた時間の逆行の手法は面白い。初め(4年前)の話で屏風のぞきを失った若だんなの悲しみに共感。禰々子河童、色っぽい(o^^o)いけない、だんだん鳴家みたいになってきた。

  • しゃばけシリーズ第9弾。
    あの日、あの時、こうしていれば…という後悔は誰にでもあるもの。二手に別れているあの道をあの時もう一方に行っていたら…と後悔し続ける若だんな。読みつつ、物語の時系列がバラバラで読みにくいなぁと思ったけど、ラストで納得。選ばなかったもう一方の人生をどういう訳かやり直すことができた若だんなが羨ましい。

  • この物語の仕掛けに感服.4年3年2年と遡る形でターニングポイントに戻っていく.あり得なかった未来の中で出会った人とこれからどう関わるのか,ねねと佐助もいい感じだし,次巻が楽しみ.

  •  読了後、超大作を読んだ後のような疲れとカタルシスを感じました。非常に面白かったです。
     とは言え、最初は「え1? 1巻飛ばした?」と思ったりして、なかなか話に入って行けませんでした。年数は立ってるし、火事は起こってるし、若だんなは火傷してるし、屏風覗きはいなくなってるし……。
     が、時を逆行していく短編の並びと謎解きが、とても良かったです。よそで味わったことのない新しさを感じた1冊でした。ますますしゃばけシリーズのファンになりました。本当の出会えてよかった本でした。

  • しゃばけシリーズ第9弾。今までの巻とは趣が異なり、話の流れがなかなかつかめない。その理由は最終話にしっかり収まるので不思議です。著者の力量ですねきっと。最初の話を読み進めたときに、あれ?読み飛ばした巻があったかな?と不安になるようなタイムスリップが味わえます。
    たら・れば、の話は、普段の生活の中ではまずかんがえませんが、こういう物語の中だと生き生きとしてくるからなお不思議です。
    今回の話に出てきた妖がこのあとの巻でどういう風に出てくるのでしょうか?

  • なんと、しゃばけシリーズも、9作目です。
    相変わらず、若だんなは優しくて、虚弱^^;
    そして、家鳴りは可愛いし、兄やたちはかっこいいです。

    タイトルの、『ゆんでめて』とは、弓手(ゆんで)と馬手(めて)、左と右のことを指します。
    若旦那が、弓手の方に進むはずだったのに、なぜか馬手に駆けて行ってしまいます。

    あの日、あの時、もう一つの道を選んでいたら…。
    今回は、そんな後悔もありつつ、5つのお話が絡んでいつもの騒動になっていきます。

    ちょっとした江戸版、タイムトラベル?
    どうやら、次作にも関わってくるそうです。楽しみに待ちましょう

  • 弓手(左、馬手(右、あるはずのない未来に行ってしまいました
    みんなで花見、楽しそうです;-)

  • 短編がいくつか合わさって1つの大きな物語になってる構成がすごく好きなので、最初の展開ですごく落ち込んでいたのもあいまって、読み終わって、ああ、やられた! と思うと同時にすごくすっきりしました。
    どうしてもやり直せないことがある、というのも事実ですが、不思議に囲まれた一太郎にはこういうことがあっても良いんじゃないかと。そして、こういうふうに恵まれているのは日頃の一太郎の思いやりのおかげなんだと思うとすごくほっこりします。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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