夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102020081

感想・レビュー・書評

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  • シェイクスピアの喜劇

    喜劇に振り切っててずっとずっとたのしい!

  • いたずらっ子なパック、度が過ぎてると思う。でも、そういうところが面白い。恋は盲目ってことを改めて学んだ。

  • 1971年 ウィリアム・シェイクスピア 福田|恆存《つねあり》 訳
    ・真夏の夜の夢 A Midsummer Night's Dream 1595~96年
    ・あらし The Tempest 1611年

    NOTE記録
    https://note.com/nabechoo/n/n91d71ecbb1b2

    「真夏の夜の夢」
    軽く見れる。長くもないし、重くもない。単純に楽しめる。2組の恋愛問題、妖精たちの介入、職人たちの芝居、その物語の織りなし方がすごく良い!最後は、万事解決で終わるのでスッキリした気分になれる。
    長い話ではないけれど、面白ポイントがいくつもあり、何より物語の展開・構成が素晴らしく、また、それぞれのキャラが活きてて魅力的。そして、その全体的に醸し出される雰囲気がすごく好き。

    「あらし」
    この作品は、シェイクスピア最後の作品らしく、訳者・福田恆存さんの解説によると、喜劇の最高峰は「あらし」だと書いてあった。プロ目線だとけっこう意味深いもののようだが、そこまでの理解には至れなかった。
    ド素人の私にはそれほど面白味はなく、好みではなかった。話の展開から終わり方、キャラクターなどに魅力を感じない。プロスペロー、それとエーリアル、キャリバンなんかの印象が強いかな。

    最後に、シェイクスピアは解放されたということか。人間の闇を突き抜け、悟りの境地に至ったみたいな?まあ、詳しくは分からないけれど。とりあえず今のところ、やっぱり「夏の夜の夢」の方が好き!

  • はじまりの本

  • 今さらシェイクスピアの第二弾。

    全く知らない作品だったが、「夏の夜の夢」は初期の喜劇として有名らしい。イタズラ妖精が結婚前の男女を振り回す、という内容的には面白くも何ともないのだが、一度では分からない味があるのか。
    後半の「あらし」こちらは晩年の喜劇らしい。これも妖精が出てくるが、主人公が陥れられて島流しされた王で、今の王族復讐するという少し重い話で、目新しくはないが面白かった。
    喜劇なので、もっとコミカルなやり取りがあると思ったが、そういうことではなく、ハッピーエンドかバッドエンドか、という分類ということだ。この歳まで知らなかった。

  • 小さい頃に宝塚歌劇の『PUCK』が大好きだったので、いつかシェイクスピアの原作が読んでみたいと思い読了。

    原作を読み、舞台がわかりやすく脚色されていたことを知った。

    オーベロンに依頼されたパックの勘違いから森の中で四人の男女が色恋沙汰で大揉めする場面がとても面白かった。
    牝鼬とか畜生とかちょっと言い過ぎでしょうと、思わず吹き出してしまった。


    解説で本作の三部構成の絶妙さが述べられていて、そのように読み解くのかと勉強になり、なるほど伏線が綺麗に結末に集約されていると気がついた。

    自分の勉強不足で、まだまだすっと入ってこない箇所が多かったのでもう少し考えを深められるように慣れていきたい。

  • シェイクスピアははじめて読んだ。予想よりずっと面白い。

    「夏の夜の夢」
    三組のキャラクターたちの群像劇。三谷幸喜作品みたいにわちゃわちゃしていて楽しく読める。
    パックは「俺様、何が楽しいといって、万事めちゃめちゃのこんぐらかりくらい、お気に召すことはないのさ」とひどい。妖精らしい。
    オーベロンも従者に対して「気違い小僧」と口が悪い。そもそもオーベロンとタイターニアは仲がいいわけじゃないんだなあ。

    「あらし」
    プロスペローはエーリアルこき使いすぎだ。
    目の前の人参のように「これが終わったら自由にするから」を多用するので、本当に果たされるのかハラハラした。
    エピローグが観客を劇に参加させる作りで、ショーマンやなあ!と感心してしまった。
    本作がシェイクスピア最後の作品なのも感慨深い。

    翻訳家の福田さんは翻訳家として、
    「原文の詩の美しさが、多国語に翻訳し得る限界を遥かに越えている」と嘆いでいるが。
    とても美しく読みやすい文章だった。
    「かわゆい」と言う言葉選びもかわいい。

  • 再読。『夏の夜の夢』最も好きな喜劇。ヘレナがんばれと思いながらみていたが、ハーミア罵倒のシーンはやはり楽しい。作中劇を演じるボトムら職人たちが、明るく善良で下品さ粗暴さがないのところも好き。いたずらもののパックも好感が持てる。
    『あらし』2012ロンドンオリンピックの開幕式がキャリバンの台詞で始まったことに気が付いたことが少し自慢。続いた各国の入場式を見て ”これ程美しいとは思わなかった、人間というものが! ああ素晴らしい”というというミランダの台詞を思いだした。大調和の世界を感じさせるこの作品も大好きな作品。

  • 夏の夜の夢
    シェイクスピアなのに人が死なない話
    シェイクスピアの喜劇なかなか面白い

  • 喜劇なら読み切れるかも、とも思ったけれどやっぱり駄目だった。シェイクスピアは合わない。

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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