十五少年漂流記 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102044018

感想・レビュー・書評

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  • なぜ、こんなにも心が躍るのだろうか。

    登場人物の感情に合わせ、読者の感情がシンクロする。
    そこに客観的視点が加わると、先の展開が気になって仕方がない。
    表現するのならば、「ワクワクが止まらない」のである。
    童心に帰って読み進めてしまった。
    いや、まだ自分にも大人になり切れていない感情が残っていたのかもしれない。

    本書に登場するの"大人"の心強さ。
    私も幼少時は、大人というだけでなんでもできるものだと思い込んでいた。
    全能である人間がいるはずがない。
    しかし、子供は大人の背中を見て育つものである。
    私も、そんな大人になれるのだろうか。いや、ならなくてもいいのかもしれない。

    たまにはこうやって、少年のように心躍らせながら、
    人として成長を続けることを忘れないようにしたい。

  • 言わずと知れた名作なので、全世界で広くそうなのかと思ったら、原書は売れていなかったと知って意外でした。

    時代背景からくるギャップはあるものの
    島の設定や船などの描写がリアルで、彼らの書いた日記を本当に読んでいる気分でした。

    ブリアンとドノバンの対立は
    本人たちも周りももうちょっとやり方があっただろうと思いながら読みましたが、その不器用さや融通の効かなさあたりも、少年らしさなのかなと思いました。

  • 2023/08/05

  • 読破するのに1ヶ月ぐらいかかってしまった。
    巻末の解説を読んで納得した。ヴェルヌの唯一の欠点はその「文体」だという。
    なるべくその文体を崩すことを意識して訳して下さったそうなのだが、私にはあまりあわなかった。

    最初は「海底二万里」が読みたいと思っていたが、初めて出会う作者だったため、比較的話が短くて読みやすそうな「十五少年漂流記」を選んだのだが、予想外に時間がかかった。

    少年が15人もいるので最後まで識別できなかった。識別しなくても話の筋はわかるのでなんとか読み進められるが、感情移入できないので登場人物たちに愛着が湧くこともなかった。

  • 本来は『二年間の休暇』というタイトルで、どっちがいいかと言えば十五少年~のほうがいいのは間違いないのだけれど、うち一人の黒人の水夫の少年は参政権なかったり後日談が不明だったりと十五のうちに入れていいのか(彼がいないと詰む部分は多いが)という疑問も。ヴェルヌがフランス人だからか英国人に辛口だったりと時代を感じる。
    リーダーを交代制にするのはいいアイディアだね。
    『蠅の王』の方が好みだな。

  • 学生の頃、本書とゴールディングの『蠅の王』を読み比べて衝撃を受けた事は今でも記憶に残っている。

    約10年ぶりの再読だったが、相変わらず読みやすくて面白い。まさに大人も子供も楽しめる、空想と科学が見事に融合した傑作と言えるだろう。

    本書は完訳決定版とあるが、原書を全て訳したわけではなくアレンジがされている。他の訳書と読み比べてもみたい。

  • 子供の頃読んだ時を思い出して読んでみた。
    自分が冒険好き旅行好きになったらバイブル、原点である。今度は子供と一緒に冒険と理由をつけて私も冒険を再開してみよう。

  • 自立してるんだかしてないんだか、みたいなちょうど思春期みたいなこどもたちの描写がていねい

  • 無人島で生活するために仲間と力を合わせるのが面白くて、でも一筋縄では行かず仲間内での対立もあったものの和解してから共通の敵に対して協力していくのが熱かった。
    けれど、これは自分事だが登場人物の名前を覚えるのが苦手なので15人もいると頭がこんがらがってしまった…人の名前を覚えるのを苦手なのはどうやって直せばいいのかな…

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著者プロフィール

Jules Verne, 1828 - 1905.
フランスの小説家。
『海底二万海里』『月世界旅行』『八十日間世界一周』
『神秘の島』『十五少年漂流記』など、
冒険小説、SF小説で知られ、SFの父とも呼ばれる。

「2016年 『名を捨てた家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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