パーマネント神喜劇

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 975
レビュー : 168
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103360124

作品紹介・あらすじ

「あんたの願い、叶えてあげる」こんなカミサマ、信じていいの――!? デートの途中、突然時が止まった。動かない街に現れたのは、「神」と名乗る二人の男(小太りとノッポ)。ペラペラまくしたてる小太りに肩を叩かれ戻った世界は、あれ、何かが違う……? 万城目ワールド、ここにあり! アヤしげな「神様」に願いを託し、叶えられたり振り回されたりする人たちの、ドタバタ神頼みエンターテインメント。

感想・レビュー・書評

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  • 万城目さんの新作。万城目学なら必ず読むと決めているのだけれど、今回は楽しみでした。
    縁結びのしがない神様(でもキャリア千年)が語る一人称の文体は、時に読みにくく、無理もありましたが、最後の章では、こう来たか(笑)。
    神様が組織の一員で、サラリーマンのように自由がきかないところが面白い。最後に、然るべき手続きをしていなかったために、絶体絶命の危機に陥る縁結び神。こういう仕組みを考えたり、理詰めで納得させるところは万城目さんの真骨頂だと思いました。

    神様の事情とは別に、人間たちの悲喜こもごもの物語。市井の神様は、市井の人たちの願いを聞き続ける。縁結びの神が関わるけれど、人生を切り開くのは神様のおかげだけではなく、本人たちの力によるという。
    震災を子供の視線で扱った表題作は、心に沁みました。
    何度でも読み返したくなるお話です。
    2016年から2017年にかけて、あの長編「とっぴんぱらりの風太郎」や、「バベル九朔」と同じ時期にこのお話があったのですね。

    全編小説家みたいな神様がくっついているのですが、彼が最後に、地味にキーマンとなって意外な形で危機を回避する。万城目さんがちょっと笑っているような気がしました。

  • 神様の一人語り。中年のおっさんのような神様で楽しかったな。
    昇進試験とか、面白おかしく。変に難しくねじれた世界になったりせず、ファンも楽しめるくだりありで、さっと読めて万城目ワールドに満足。

  • 縁結びの神様たちのコメディ。
    最後はどうなることかとハラハラした。
    装丁が面白い。カバー裏がキュートでした。

  • 神様も頑張ってんだし。
    だから、ね。

    なんか元気でたわー。
    好きだ。まきめー。

  • ちょっぴりほっこりいい気分になれる素敵な作品。
    読後感は「かの子ちゃん」の時とちょっと似てたかな。

    過去作品とのつながり、トシ&シュンでのそれっぽいラスト含め、作者のいろんなところへの愛情を感じる一冊でした。

  • 鴨川ホルモーから大ファンになった万城目学さん。
    バカバカしい面白さはここにも健在で。縁結びの神様が偶然と成り行きで任務を遂行。騙されるというよりも良い意味で担がれて、みんなが幸せになる筋書き。
    あり得ない設定というのがこれまた楽しい。
    じっくりと腰を据えて再読しても違った面白さを構築できそう。

  • 今度、意味もなく神社に行ってみよう。
    銀行員みたいなオジさんがいたら、どうしよう。

  • 万城目さんの本、いい意味で突拍子もないものが多いように思いますが、この本もまさに。

    すごくおもしろかったです。

    読みやすくて楽しくて、ちょっとじんとくるとこもあったりして…
    神様、いい味出てましたよ!

    ほっと一息。いい息抜きになりました。

  • 神さまがいたら、きっとこんなやり取りがあるんだろうな。ふふ。
    願い事をするときは、住所、氏名は言ったほうがいいのかも……なーんて。

  • 神様の世界はだぁれも知らないから

    もしかしたら本当にこんな感じなのかもしれない。

    お話の中の神様は、
    人間ぽくて、なんだか親しみやすい。

    完璧だと「ネ申」過ぎて恐れ多いからかしら。

    かのこちゃんとお父さん
    の登場が嬉しかった。

    神様も一生懸命、
    人間を幸せにしようとしてくれてるんだぁと思うと
    期待に応えなくてはと思うなぁ。

    がんばろう、私。面白かった。

  • 面白かったけど、最後それでいいの?とちょっと思った。
    2千年後の人たちが困るのでは・・・・。

  • ご本人はそれ以外も書きたいかもだけど
    やっぱ、ファンとしてはこういうのを待ってたんだなぁ。
    このおかしみが出せる作家さんってそうそういないものね。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    最終章ね。
    あの子が出てきたからかなぁ。
    妙に身近に感じられて、神様ありがとう って子どもみたく素直に思えたよ。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    そう言えばあのビルもでてた。
    んで
    「あ マキメワールドではマキメさんが神様だ!」ってことに気づいて
    最終章で神様が仰る、ああいう気持ちで書いてらっしゃるのかなぁ?とか思ったり。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    「パーマネント」ってそういう意味やったんだ!
    知らんかった。

  • 久しぶりの私の好きな感じの万城目学さんの作品。しゅららぼん、ホルモー的な。最後のお話はただの面白いお話でなくてちょっと切なかったな。あの出てきた女の子かのこちゃんは、マドレーヌのかのこちゃんなのかな。きゅうさく、も出てきてたし。他にも気づかなかったけど、昔のキャラとか設定が出てたのかな。万城目学さんはこれからもこっち系でいてほしいなあ。良いお話だった!良い神様だったな!

  • 縁結びの神様がおこす、ドタバタお仕事劇。ユーモアがあって楽しいエンタメ作品。
    上にへつらったり、ずるしたり。神様なのに、人間くさい主人公。普通のおじさんのような内面と、神様という立場のアンバランスさが、面白い。
    最後は人情味のあるまとめ方。読後感もいい。
    「はじめの一歩」はドラマで見た気がしていた。調べてみると、やはり大野智主演で映像化されていた。

  • ヘンテコな神様、ファンタジーだけどノルマや昇任試験といったサラリーマンの悲哀要素、人の営みへの優しい目線などなど、これまでのマキメワールドがギュギュッと濃縮された連作でした。
    今まで以上に文体にクセがあるので好き嫌いは分かれると思いますが、これまで万城目学作品を読んできた人へのサービスが満載。
    かのこちゃんにまた会えたのが一番のプレゼントでした。

  • 万城目さんの新作。帯とカバーでヘンテコで阿呆らしいお話かなと期待値上げちゃった。縁結びのおっさん神様が昇進のためにノルマをこなしてくんだけど、最後地震が起こった街の神社でほにゃららいい話になった。
    同性カップルの出会いの場所が、前作のバベル九朔のレコ一だったり、最後の話に3年生になったかのこちゃん(!)が出てきたり。

    けど、なんだか可もなく不可もなくって感じ。万城目さんそろそろ卒業かしらん。

  • ここのところの万城目さんは重い作品が続いていたので、こんなテイストの作品を待っていました。縁結びの神様が主役の連作短編集で、神様の世界のディティールからして願い事を叶えるノルマがあったり、昇任試験があったりしておかしい。人間世界のリアルさと神様世界のファンタジーが絶妙に混ざり合って楽しい読書時間になりました。これぞ万城目ワールド!コミカルな話が続いた後に、最後の話で思わずホロリとできたのも良かった。雑居ビル『バベル九朔』と、かのこちゃんが出てくるあたりもファンには嬉しいところでした。

  • 表紙と題名だけで選びましたが、なかなかのものでした。初めての作家さんかなあと思ってたけど、鴨川ホルモーの作家さんでしたね。地震の話は憂鬱になるものが多い中、これは軽いけど良い感じでした。

  • 「いまからあんたの願いをひとつだけ叶えてあげる」
    とある神社に祀られている神様。お得意は縁結び。
    千年同じ神社に仕えていて、そろそろ人事異動の時期も迫り、願い事を叶えるノルマを達成しなければ…と、日々奔走している。

    そんな神様と、その神様を取材して本を書こうという神様のおしゃべりを通して物語が進んでいく。

    人の願い事は千差万別。軽~いものから自分だけのためではないものまで、日々たくさんの願い事であふれている。
    神様の力で願いは叶えられたけど、そこから先をどう生きるかは自分自身で決めること。

    神様自身も、もっと大きな力を持つ大神様に助けられたり。
    パーマネント=永遠なる
    永遠を生きる神様だって、半年、10年、20年、100年先も平和であることを願っている。

  • 万城目ワールド全開!
    久々に万城目学さんの本を手にし、ぶっ飛んだ話の展開に不思議な光景が目に浮かびながら読み進められました。
    表紙の絵の影響か?!

    神社にお祈りに行きたくなりました。
    神頼みは無駄なことではないんだな
    何かを一心にお祈りすることは神頼みしてるけども
    きっと自分の中で真剣に考えていて
    無意識に自分の行動に現れるのだと思う
    だから願いって叶うんだろうな

    と感じました。
    日本人の文化って悪くないよね
    必要な時だけ神頼みしてるかもしれないけども
    でも結局は自分に責任があることはわかっている

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著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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