老後の資金がありません

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047657

感想・レビュー・書評

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  • リアリティーがありすぎてどんどん不安になる…。
    老後…老後の資金か……。
    個人的にはさやかちゃんが心配すぎたので、最後は大変すっきりしました。

  • 2018/8/13(月曜日)

  • 篤子のお金に対する考え方やお金の遣い方にすごく共感するところが多々あり、真剣に読み込んでしまった…。
    いくらあっても不安なのがお金というもの。
    その漠然とした不安が、篤子が直面する様々な困難と共にリアルに迫ってくる。
    ただ、夫の再就職や娘のDV、年金詐欺?の件などなんとなくしっくり来ないエピソードが多すぎて、それぞれがあっさり書かれていたのが消化不良感。
    あと、友人との会話がなんか不自然というか説明調というか…読みづらかった。 
    ストーリー自体は面白かったので、上記の点が邪魔しなければもっと楽しめたのにと思うと残念。

  • すみません、老後資金のハウツー本かと思ってました。
    小説です(笑)。どこにでもある話です。軽めなのでぐんぐん読めました。ヒトゴトじゃない話です。
    私も今の仕事が終わったら、どうなるのかなあ。立ち仕事はしたことないから無理だよなあ、でも、家計を考えると無理、なんて言ってられないんだろーなー、、、等々。
    介護も子供たちへの資金援助もあれもこれもほんと身近でした。

  • 成人した子供2人夫婦の4人家族が老後の資金どうする?といったお話。
    前半部分はかなりリアルでヒヤリとする。
    後半は腹をくくって生きていく感じになるほどとも思う。
    ・・・が少し出来すぎたラストかも?
    でも目を背けがちな老後資金をテーマに読みやすくできてます。

  • のっけから結婚式に六百万円もかける話で驚き,葬式や墓の値段にも驚いた.そりゃ世間に金持ちもいて出せるところは出せばいいが,普通の家庭での設定としてありえないでしょ.リストラやDVやら話はどんどん悲惨になって来るのでハラハラしながら読んでいたら,お姑さんのご威光でなんだか思わぬ展開大団円という感じ.面白かったしためになりました.

  • 最初は篤子の甘さや夫の頼りなさ、夫の姉夫婦の態度が不快で、暗い話だ・・・と思っていたが、後半は痛快。
    姑のキャラもいい。
    結局他人の内情なんて傍からはわからないし、自分のことだってわかっていない。
    困った時は人に頼ることも必要である、そんな教訓がこめられてたのかも。

  • 何歳まで生きられるかわからないのでいくら必要か見当もつかない。

  •  老親の介護・葬儀、子どもの独立・結婚……近々「くる〜きっとくる〜♪」であろうと思いながら未経験なこと色々。読んでいてドキドキしました。特に葬儀関連なんて、払っちゃうかもなぁと。

     今回はお姑さんがなかなかしゃっきりした方だったので、スカッとしました。やっぱり、元気なお年寄りの出てくる話は楽しいですね!

  • 老後の資金に、と貯めておいた貯金が娘のハデ婚だ舅の葬式費用だと飛んでいき、そうこうしているうちに主人公の篤子は夫婦共々職を失う……。これでもか!というくらい、苦難が待ちわびている。でもこれがありえない話じゃなく、現実に起こりうることだからまた怖い。
    娘の結婚式や舅の葬儀には無駄金が多過ぎて読んでいてイライラしたし、何よりこんな娘が生まれた篤子が不憫で不憫で…。せめて息子がまともに育って良かった。
    最初は読んでいて心穏やかではなかったけど、お姑さんと同居し始めてからは一転!おもしろかった~!
    この先どうなるの!?とハラハラドキドキ!そしてみんなの意外な性格が分かってきてその点もおもしろかった。
    何事も見栄を張り過ぎず、自分の暮らしに見合った生活をしないとな~。そして、どんなにお金に困っても、やっぱり法に触れることはしちゃダメだな!いつか捕まるんじゃないかと本当にヒヤヒヤした。
    ハッピーエンドで締めてくれて、そして篤子も前を向いて未来へ進めそうで何より!

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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