老後の資金がありません

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047657

感想・レビュー・書評

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  • この本何で読んだか
    ベストセラー本だから
    それもあるけど

    実際は、「老後の資金がありません」だから
    どうすりゃいいんだ!
    って悩みからです
    勉強になるのか
    不安解消になるのか
    って読みました

    主人公は50代共働き夫婦の奥様
    子供二人は、一人は結婚、一人は就職
    子から手が離れて迫る定年を前に
    老後資金として1200万円貯めて
    それで安泰なの?

    舅の葬儀を出し、姑は老人ホーム
    そんな夫婦の「老後の資金がありません」のお話
    1200万円で足りないの?
    どれだけ足りないの?
    そんな話ではなく、この状況でまだ減りますからって話
    この年代のあるある話
    いろいろすごく共感、ドキッとするくらい

    で、どうなの?どうなるの??
    勉強になったの?不安解消になったの?
    いいえ、そんなことにはなりませんでした

    みんなおんなじなんだ。。。ってお話しでした

    ん~老後資金はどうすりゃいいんでしょうね

  • はじまりは割と絶望では?と思う。
    実際に起こりそうなことな上に解決策がない。
    じり貧になっていく感じは「うぅ・・・」っとなる。

    ただ最後に行くに従ってその絶望の理由というか正体のようなものが見える。
    この小説の登場人物はきっと大丈夫なんだろうと思う。きっと。
    私もその絶望の正体を手放せるといいな、と思った。

  • 明るい老後を目指すぞーー!

    自分の心配しなくちゃ!

  • 2022年4冊目。
    読んでいて将来が不安になったり、ハラハラドキドキな展開があったりなかなか感情が忙しかった!
    映画と原作はちょっと設定が違うのかな?
    脳内での章さんは遠藤憲一だったけど映画で演じたのは松重豊だったのね。読後、映画の主題歌が頭から離れない…!
    「小心者は正直に生きて行く方がいいのよ」この言葉が1番心に残った一冊。

  • 途中まではどんどん篤子宅の貯金がなくなってしまい、どうなることかと思ったが、後半はテンポよく話が進み面白かった。

    さやかが暴力振るわれてなくて、ホッとした。読みながら、映画の予告を思い出し、天海祐希さんや草笛光子さんを頭に浮かべながら、読んで面白かった。あまり考え込まず行動起こすことで物事が結構うまくいくと思えた。これからの人生で今が一番若いのだから、老後を考え貯金に励みつつ人生を楽しもうと思った。

  • 思いがけない展開に発展していき、続きが読みたくなる本。
    最終的にいい感じで終わるので、後味もよく、自分の人生勉強にもなった。
    また同作家の本を読んでみたい。

  • 途中までは本心を言えない篤子にイライラしたけれど、後半おばあちゃんと同居するようになってからは、痛快であっという間に読み終えた。
    やはり人間、思ったことを心に溜め込むことはよくないですね。あまり良い方向には行かない気がする。
    とはいえ、年金詐欺の片棒を担ぐ件は驚いた。これなんか、今の世の中普通にビジネスとして成り立ってたりして。

  • 衝撃的なタイトルで、内容をすべて物語っているようです。上梓は2015年のため、2022年からみれば、”越えられない壁”のようなもの(違い)を実感します。

    当時なら、これから身の丈にあった生活をすれば、なんとか老後(死ぬまで)暮らしてゆけるね。というのが、感想だったと思う。しかし、年金だけでは生活できない令和の今、倹約節約したところで収入がなければ、…。そして、令和末期に再読した時の感想は、時代劇やおとぎ話のようなものでしょうか?。

    こうして、高齢者世帯の貧困問題が大きくなるんだって、感じる。これも自己責任になるのかなぁ。やっぱり、少し辛い。

    昭和中頃、定年は55歳だった。それが、60歳になり、65歳に延長し、その先も…。
    反面、当時は、平均寿命もそれなりに低かったため、老後(定年後)は意外に短かったとも聞く。たまたま、今の高齢者の定年が早かったため、予想外の”老後”ができちゃったのかもしれません。

    こういう話が、笑い話になってくれるとありがたいけど、
    「老後の資金がありません」→大丈夫です。あなたたちも、動けるうちは働き、悠々自適な”老後”は長くありませんから。では、ちょっと、切ないですね。

    考察
    →篤子さんの実の両親の将来も不安材料。本人・兄夫婦任せでは済まないと思うし…。芳子さんに介護が必要になった時も考えなければ。夫の定年再雇用は、給料がかなり下がるし、勇人の将来の結婚や、さやかをはじめそれぞれの子ども(孫たち)へのお祝いやお小遣い…。通常の生活費以外で出てゆく出費は、今後も少なくなさそう。上梓当時でも、年金受給で悠々自適な生活は、ちょっと無理のような気がしますが…。見栄を張っていますか、私?  やっぱり、奄美に移住するしかないかぁ!

  • 久しぶりに読んだ小説。

    最初はなかなか進みませんでしたが、後半はスラスラ読めました。

    映画の予告を見て、気になって読んでみましたが、予告で見たのとは少し違う感じがしました。

    後半は結構ありえないことも起きたけど、なんとかなったみたいで良かったです。

  • 金銭感覚、お金の使い所など
    随所で私個人とのズレを感じた

    老後の資金に6000万貯めようって
    そりゃ難しいよ…
    結婚式やお葬式にお金かかるのはわかるけど、
    ある程度予測できる行事だし、
    ご祝儀とかで少しは戻ってくるのは省かれてるし、
    お友達も節約に極端だし…

    読後もモヤモヤした感じでした

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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