- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120056130
作品紹介・あらすじ
子どもの毎日は、山あり谷あり。第一志望の学校に落ちた! 体育が好きになれない。大人になるって楽しい……? ストレス社会でがんばる子ほど肩の力がみるみる抜ける人気作家7人の迷回答
感想・レビュー・書評
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もともと大人向けに連載されていたもので
読んでみると全く子ども向けではないと思いました。
もし悩んでいる子どもが読んだとして
特に解決するような回答とも思えず…?
それより東直子先生による「運動」がとても興味深い。
〈だんだん下がってくる口角を持ち上げる筋肉を鍛える効果もあるそうだ〉
試しにやってみたら、うん、そんな気がする。
続けられたらいいかもと思いました。 -
謎の本である。
買って読んでおいて、この感想は?と思うのだけど、まぁそんな予感で買ったとも言える。
まず、ターゲットの子ども、とはどれくらいの年齢を対象にしているのか。
受験のこととか、スマホの質問なんかが入っているので、小学校高学年から中学生くらいなのかなーという感じがする。
質問が「積極性がないとダメか?」とか「大人になるって楽しいか?」というものなので、子どもの側は至って素朴なのだ。
だけど、「迷回答」してくれる作家陣のラインナップが、ちょっと不思議。
角田光代さんとか、三浦しをんさんは、あぁ!となるかもしれないが……。
素朴な質問に、しっかり「迷回答」するものだから、なんだかもはやエッセイ味まで出て来る。
妙味?の一冊。 -
文章には人柄が出るということがわかった。それぞれの作者(何人かの本は読んだことがあるけど)の素性は一切わからないけど、質問に答えていく回答文自体が自己紹介をしているようだった。
そして、私が普段よく思っていることが、忠実に言語化されていて勝手に爽快な自分を味わった。
個人的には、「人と人とが関係を結ぶときは、もしかしたら美点によってかもしれない。けれどその関係を深めていくのは、美点ではなく欠点なのではなかろうか。また、私たちが人間くささを感じるのは、どういうわけだか美点ではなく欠点である。」
「私は今現在『早めに終わらせ、夏休み最後まで何度も見直す派』なのだが、もちろんそんなことは言わない。そんな模範的な回答、まわりの人たちは白けるだけなのだ。『もちろんぎりぎり派だよ』、これは会話のマナー。」
の2つはまさに私の脳内の言葉をそのまま書き写しているようで驚いた、とともに似た考えを持つ人がいて安心もした。 -
子どもたちの悩みに対する有名作家たちの回答を集めた一冊。
角田光代さんや三浦しをんさんといったおなじみの作家たちがどのように子どもたちの日常に潜む大きな問題に対処するのか、そのユニークなアプローチを楽しむことができます。
本書では、子どもたちの悩みに対して、思わず笑ってしまうような斬新で予測不能な「迷回答」が続出。
例えば、「第一志望の学校に落ちた」という深刻な問題に対して、作家たちがどのように肩の力を抜かせる答えを提示するのかは、読んでみてのお楽しみ。
個人的好みの回答は、三浦しをんさんの「体育がダルくてキライ」という相談に対する回答。
自身と仲間で行った「ボウリング最弱王決定戦」。
見事(?)最弱王の座を掴み、悟ったこと。
『王座がよもやこんなに居心地の悪いものだったとは』
で、相談への答えは? という感じの内容がこれでもか! という感じで繰り広げられます。
全体を通して、「質問に対する回答になっていない」という点が、この本の魅力(?)
作家たちが繰り出す奇想天外な回答がなんだか心地よい
肩の力が抜けた人生相談を、ぜひ楽しんでください。
普段から作家たちの作品を楽しんでいる読者には特にオススメ。
彼らの創作活動の裏側にあるユーモアと智慧(?)が、新たな形で楽しめる一冊になっています。
それぞれの作家が独自の色を出しつつ、共通しているのはどの回答も心を軽くする力を持っていること。
ぜひ、一度手に取って、作家たちの「迷回答」による独特の世界観を体験してください。 -
大人が読んでも楽しかったです。
ちなみに夏休みの宿題はわたしは早めに終わらせるタイプでしたが会話のマナー的にはなってないのかな笑。 -
7人の作家によるエッセイアンソロジー。
もともと『考えるマナー』『楽しむマナー』という本の中からエッセイを抜き出して、子どもの悩みや質問に対する回答という形式で再編集されている。
サブタイトルに「迷回答」とあるが、そもそも質問に答えるために書かれた文章ではないため、答えになっていない「迷回答」になるよね、とは思う。
子どもの素朴な質問に対して作家が答えてくれた本だと思えば肩透かしを食らうし、一方で様々な作家たちの気軽なエッセイだと思えば楽しめる一冊。
好きなエッセイは
三浦しをんの「ボウリング最弱王決定戦」
高野秀行の、ありがとうを言わない民族と褒めることについて。
角田光代のクヨクヨしてしまう自分。
町田康のおじさん的エッセイも面白かった。
子どもにむけてエッセイという文種について教えることに使えそう。 -
先生方が半分以上好きな作家さん(&少し知り合い)だったのでこたえが気になって図書館より拝借。やっぱり納得のこたえは大好きな町田康センセーだったな。謙虚、気づき、感謝には笑いと納得。そしてそーいや謙虚な人ってどう説明するかな…と職業的気づきにまた感謝。
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大人向けの新聞連載を子ども向けにしたというお悩み相談回答の本。
7人の作家が悩みに回答します。
お悩みがいかにも大人が考えた内容で、なんで子ども向けにしたんだろう?と思いました。
そんなわけで大人でも楽しめて、むしろ子どもには「?」じゃないか…という回答も少なくなかったです。
高野秀行さんと髙橋秀実さんの名前が似ていて、しかもどちらもノンフィクション作家で、さらに回答も悟りを開いた感じが似ており、最後まで見分けられませんでした。
作品を読んだことがあるので見分けられたものの、回答内容でいうと角田光代さんと三浦しをんさんも似ていたかもです。 -
子ども向け哲学