マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017819

感想・レビュー・書評

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  • 2000.01.01

  • 井出洋一郎さんの『聖書の名画はなぜこんなに面白いのか』で「マグダラのマリアに関してはこの本を」と強力にすすめていたので読んでみた。
    豊富な情報量に圧倒される。

    最初の章で、マグダラのマリアが聖書でどのように記されているか、福音書ごとに違いをまとめたものが面白い。
    さらに、娼婦のマリア、エジプトのマリア、ベタニアのマリアと混じり合っていくプロセスもよくわかる。

    欲を言えば、たくさん紹介されている絵画のほとんどが白黒だったのでもう少しカラーの絵があればさらに楽しく読めたと思う。

    マグダラのマリア研究の成果をこれだけくわしく新書で読めるのは本当にありがたい。
    著者の岡田先生と、知るきっかけを作ってくださった井出先生に感謝。

  • 授業でやった時は何が何だかさっぱり分からなくなりましたが、この本できれいさっぱり解決しました。でも、処女懐胎の方が面白かったかな?個人的には。

  • 聖母マリアの純潔とエヴァの原罪の間に配置されたマグダラのマリアは、解釈によって都合よく利用/消費された。
    15世紀までの教会によって規制・教化された図像に為政者である教会・修道会の権力性を、16世紀以降のバロック・ルネサンス期の図像に受容者の欲望を考えさせられる。

  • 苦手な新書を読もうキャンペーン!

    主に絵画を通してマグダラのマリアが時代によってどのように認識されてきたか、
    その変貌を辿る、というような本。

    ふつうにおもしろかったですよ。

  • キリスト教のことを何も知らないのに、こんな本を手にとってしまった。マグダラのマリアについて掘り下げられても、素人には右も左も分らぬことが多くあった。もうちょっと聖書のことを知っていたら楽しめたのかなぁ。とはいうものの、読了後にはそれなりにマグダラのマリアについて詳しくなれたので、悪くはなかったとも思います。こういう本に対して初心者である私が評価を下すのはフェアじゃないので、とりあえずの☆3つです。

  • ダヴィンチコード以来興味をもったので。ベタなミーハーですが。でも、ダヴィンチコードで言われるマグダラのマリアがキリストの子供を産んだというのはどうも信じられない話な気がした。髑髏をまとった聖女っていうその矛盾したような美しさに私は魅力を感じる。マリアがキリストを愛した気持ちっていうのが、宗教的な神への愛というより普通の人間的な、人を愛する愛情なのではないかと思えて聖女なのに他の聖人よりも親近感を抱いてしまう。それから絵画に描かれる彼女が美しすぎて挿絵をみるだけでも楽しめた。

  • ふとしたことから新約聖書に興味を持ったときにその存在をはじめて知りました。女信者として後世に娼婦あがりとかいろんな汚名を着せられる運命にあるとは夢にも思わなかったでしょうね・・・。

  • 見方次第だ。

著者プロフィール

1954年広島県生まれ。1978年京都大学文学部卒業、1985年同大学大学院博士課程修了、岡山大学助教授を経て、現在京都大学大学院人間・環境学研究科教授。西洋美術史・思想史専攻。『モランディとその時代』で吉田秀和賞『フロイトのイタリア』で読売文学賞受賞。『処女懐胎』『マグダラのマリア』『キリストの身体』『アダムとイブ』『グランドツアー』『デスマスク』ほか著作多数。

「2018年 『映画と芸術と生と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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