ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書 2257)
- 中央公論新社 (2014年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121022578
感想・レビュー・書評
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映画化で話題になったハンナ・アーレントの事績。特にアイヒマン論争に焦点を当てているわけではない。哲学(者)にまつわる知識がある程度無ければ、楽しく読める類の本ではないが、彼女の生い立ちから交友関係、時代背景等よく纏まっており、評伝という本来の目的は達せられている良書と思う。
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映画を観れば良かったと後悔。ハンナ・アーレントの生涯を知るにはコンパクトで良かった。アイヒマン裁判を通した発言など映画の予告編で気になったシーンと思われる彼女の考え方などを知ることが出来た本でした。
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(2014/06/21購入)(2014/06/22読了)
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非常に陳腐な表現であるが、何て強い人なんだろうというのが本書を読んで先ず思ったこと。
そして、もっとアーレントの生きた時代、彼女が考え理解しようとしたことについて知りたいという欲求に取りつかれている。 -
“アーレントは別の論稿では「何もしないという可能性」,不参加という可能性」という言葉を使っている。彼女は,こうした力のなさを認識するためには現実と直面するための「善き意志と善き信念」を必要とする指摘し,絶望的な状況においては「自分の無能力を認めること」が強さと力を残すのだ,と語った"
綺麗なアーレント本って感じ。 -
2012年にはフランス・ルクセンブルク・ドイツの合作で映画も作られたハンナ・アーレントの、数奇な生涯とその思想をコンパクトにまとめた良書。(院生アルバイトスタッフ)
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勉強になりました。