- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121600042
感想・レビュー・書評
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どなたかが書かれてあったように「1巻読みにくい」ってことを認識してからトライすべきでした。いつまでたってもブラジルに行かず、イライラ。インドの件は「スラムドッグミリオネア」の物乞いをさせられる子供を思い出しブルーになってしまった。何でも見てやろうでも小田実がアジアの強烈な貧しさについて言及していたが、著者も圧倒的な貧しさと貧しさから来る精神の歪みのようなものに言及していた。本の主題とは関係ないが、そのような貧しさは過去のものであることを祈る。
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1巻は読みにくいが、2巻はサクサク。
世界は構造に支配されており、近代化は繰り返される歴史の円の中でしかなく。それは古代インドの簡素化され、宗教色の薄れたインダス?の遺跡から読み取れるとのこと。
もうひとつ気になったところ。
民俗学を学ぶものは、自分の属する社会に適合できないものであり。
その民俗学を生んだ西洋文明社会というもの、そもそもが悲しいものである。
そして、その民俗学を使用する西洋文明社会は、未開社会に対して客観的に観察する、という優越性を持つことさえもレヴィ=ストロースは悲しいのかな -
どんななんだー(^O^)/
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レビューは<2>にて。
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よめるかな・・・
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南米のナンビクワラ族(?)を調査して、いわゆる未開の人たちの中でも、近代文明に勝るとも劣らない文化がある、ということを証明した名著。この本で、それまで自惚れていた西洋の近代文明ってやつをギャフンと言わせたわけです。
僕が始めて読んだときは、そこまで読みきれませんでした。
マテ茶を回し飲みする場面があるのですが、それに影響をうけてマテ茶を飲むようになったくらいでしたから(汗)
構造主義の曙を告げる書。 -
感想は2巻の方で。
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旅とはどのようなものか。序盤で描かれている旅の様子は決してその言葉が持つ魅力的なイメージではなく、むしろタフでなければやり過ごせないエピソードだ。
しかし、それでもレヴィ・ストロースは旅をし、未開のインディオ達に会いに行き、そこからあらゆる事象(カースト制度や芸術の仕様)を学ぶ様子はとても魅力があり、また細かい描写を描く事により読者に旅の様子をイメージさせている。
ここからさらに未開の民族たちをどう捉えたのかが気になってくる。 -
植民地支配 南太平洋人の生活を欧米人の型と同じに変えた。独立しても、彼らはもう昔通りの生活様式には戻れない。生活用品はすべて外国から買わなければならない。外貨はない。お金がなければ、生活できない。どうすればいいだろう?
南太平洋の「現代史」 当面は元宗主国から援助して貰うしかない。独立したのに、また誇りを失うことになる。
予約 -
2009年10月になくなった知の巨人の代表作。文化人類学や構造主義にとどまらず、広く知への意欲をかき立てられる必読の書。