- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122043046
作品紹介・あらすじ
全世界の欺瞞を呪詛し、その糾弾に生涯を賭け、ついに絶望的な闘いに傷つき倒れた"呪われた作家"セリーヌの自伝的小説。上巻は、第一次世界大戦に志願入隊し、武勲をたてるも、重傷を負い、強い反戦思想をうえつけられ、各地を遍歴してゆく様を描く。一部改訳の決定版。
感想・レビュー・書評
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フランス20世紀の作家・セリーヌの手になる長編。第一次世界大戦に出征した青年バルダミュは世界中を飛び回り、この世の闇を目の当たりにして失望するが…。挑戦者募集中。
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3.81/922
内容(「BOOK」データベースより)
『全世界の欺瞞を呪詛し、その糾弾に生涯を賭け、ついに絶望的な闘いに傷つき倒れた“呪われた作家”セリーヌの自伝的小説。上巻は、第一次世界大戦に志願入隊し、武勲をたてるも、重傷を負い、強い反戦思想をうえつけられ、各地を遍歴してゆく様を描く。一部改訳の決定版。』
冒頭
『ことの起こりはこうだ。言いだしっぺは僕じゃない。とんでもない。僕に水を向けたのは、アルチュル・ガナートだ。アルチュルも、やっぱり学生、同じ医学生で、友人だ。クリシイ広場で、またばったり出会ったものさ。昼飯のあとだった。』
原書名:『Voyage au bout de la nuit』(英語版:『Journey to the End of the Night』)
著者:ルイ=フェルディナン・セリーヌ (Louis‐Ferdinand C´eline)
訳者:生田 耕作
出版社 : 中央公論新社
文庫 : 381ページ(上巻)
受賞:ルノードー賞
メモ:
・20世紀の100冊(Le Monde)「Le Monde's 100 Books of the Century」
・世界文学ベスト100冊(Norwegian Book Clubs)
・死ぬまでに読むべき小説1000冊(The Guardian)「Guardian's 1000 novels everyone must read」 -
下巻にまとめます
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不眠に悩まされる男の旅。
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長い詩を読んでいる気分。
「パルプ」がおもしろくて、だからブコウスキーが好きだった作家ということでセリーヌに挑戦してみましたが…わたしにはまだ早かったようです。
途中までしか読めなかった…アフリカでの熱波の日々まで。 -
文学
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どうしようもなさしか覚えてない
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セリーヌ 「 夜の果ての旅 」 半自伝的小説。テーマは 生への執着、個人主義
上巻は 軍隊→精神病院→アフリカ→アメリカ
旅は想像力を働かせる
*生から死への旅
*人も、けものも、街も、自然も一切が想像のもの
戦争は個人主義に反する=戦争英雄の否定
*倫理的な立場ではなく、個人主義な立場で戦争反対
*戦争は ちんぷんかんぷんの最たるもの〜こんなものが長続きするわけない
*大佐は人間じゃない〜自分の死が想像できないのだ
*人間は目先がきかない〜監獄からは生きて出られるが、戦争からはそうはいかない
人間観=個人主義、悲観主義
*どんなおりにも 恐ろしいのは人間だけ
*誰だって 自分の死について 意見を持てるはず
*完全な敗北とは 自分をくたばらせたものを忘れること〜人間の悪辣な一面を〜逐一報告できれば 死は無駄ではない
*俺が考えるのは 生き延びることだけ〜それで十分
*値打ちがあるのは命だけ
世の中には 金持と貧乏人の異なった2つの人種がいる
*自分の階級にとどまらなければいけない
*値段を聞いたうえでしか、手を触れてはいけない
*ましては 執着してはいけない