言語学バーリ・トゥード: Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか
- 東京大学出版会 (2021年7月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130841016
作品紹介・あらすじ
「読むなよ,絶対に読むなよ!」
ラッシャー木村の「こんばんは」に,なぜファンはズッコケたのか.ユーミンの名曲を,なぜ「恋人はサンタクロース」と勘違いしてしまうのか.日常にある言語学の話題を,ユーモアあふれる巧みな文章で綴る.著者の新たな境地,抱腹絶倒必至!
感想・レビュー・書評
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3.5かなぁ。新刊発売時に気になってたが、タイミング悪く、今読むに至る。内容は作者が雑誌で掲載しているコラムからの抜粋?で、言語学について雑学混じりに解説しているので読みやすい。
「白いギターの箱」と言われたら、白いのはギターなのか、箱なのか?という問いも、言われてみたら確かにどっちとも取れるから面白い。また、表紙にものっている「恋人(は/が)サンタクロース」の勘違いも、見事に自分自身がしていたのが、興味深い。
筆者曰く、名詞➕名詞の文の場合、◯◯(は)◯◯という風に(は)を使う事が多く、(が)を使った文章は珍しいという事が誤解の原因らしい。自分で書いてて理解しにくいので、興味ある人は是非本書を手に取って読んでみて欲しい。また、1番印象に残ったのは、正しくない言葉という考え方ではなく、服と同様、場所によって使い分けをするのが、よいのではないかという事。全然オッケーとか、汚名挽回といった言葉も解釈しだい。なんでも目くじらを立てるのはどうかとの事。そもそも、現代と昔の解釈が違っていたりもするので、正解は時代によって移りゆくもの。フォーマルには正装と敬語を、友人とは、ラフな服装と言葉のチョイスを。
そして、この本読んでいて衝撃だったのが、
ラスト5ページで、筆者が女性と分かった事。
プロレスとか文体で絶対に男性だと思い込んでいたから、驚かされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2階書架 : 804/KAW : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167619
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タイトルも面白し、「元ネタ」も好物が多くて、
楽しみながら学べる、期待していたが、
よく分からなかった。申し訳ないけど。
離脱してしまいました。 -
笑える読み物として単に面白いし、ネタ的にいろいろ懐かしくもある。内容的には、自虐話への応答について考察した第8章や前提がらみの問いかけの怖さを説いた第9章あたりが印象に残っている。
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一部年代の一部の嗜好の人向けに書かれてると思われても仕方ない文章。
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タイトルに期待すると裏切られる(言いすぎか)
言語学をネタにした抱腹絶倒エッセイといった感じ。読書の入口がエッセイで今は語学が趣味の自分にとっては最高の一冊だった。Round 2にも期待したい。
追記: 素人の自分には分からないだけで、他の書評を読むと言語学の専門的知見は随所に張り巡らされているらしい。 -
言語学は興味はあるのだが、どうも引っかかっていた。筆写の軽妙な筆致により、これが一気に解消した。よい本に巡り会えた。バーリトゥードというタイトルも言い得て妙ですね。昭和プロレスに親しんだ身にとってはジワリくる言い回しも多々あり。
恋人がサンタクロース、回転地獄五輪パート1ーーなんのこっちゃ?な日本語も読んでいて心地よい異空間に入ったような気分になる。コロナ禍でチェコ語を学ぶ話は自分にも似たことがあり、ふむふむと感じた。
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「全然言語学に興味ない人が読んで、少し言語学に興味もってくれたら、面白いなって思ってくれたら嬉しいな」とただ学部の授業で言語学を学んでるだけの身分で思った。
めちゃくちゃ面白かった -
分かりやすく興味深い内容だった。助詞の「は」と「が」の使い方については、前後の名詞の関係が随分と変わってくるという説明があり、とても納得した。会話のほとんどが雰囲気で成り立っているのだなと考えさせられた。
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東大出版会がだしてる広報誌に連載されてる言語学コラムを書籍化したもの。
言語学専攻としてはめちゃくちゃ面白かった
「言語学者は日本語の誤用に厳しそう」とか「恋人はサンタクロース」「恋人がサンタクロース」どっち?とか、わかるーーってなったりなるほどーってなったりするし、砕けた感じの文体だから読みやすいし
言語学系のコラムちっくな本やっぱり好きですわ。もっとよみたい