- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311667
感想・レビュー・書評
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「THE Books green」という本で、ある書店員さんが、
「日本で一番この本を売りたい」と書いていたので、読んでみた。
読み終わって、作者である伊藤計劃が既に亡くなっている
ことが、悲しくなった。
次の作品を読んでみたかった。 -
わたしには、この物語を、推し量ることができない。
読後、最低でも一箇月はこの話で頭がいっぱいだった。
優しさがやさしく首を締めてくる世界は、確かにディストピアだ。
恐ろしいのは、そこから抜け出したかった彼女たちが選んだのも、またディストピアということ。
どちらのディストピアか選べと迫られたら、最初のディストピアを選んでしまいそうだ…だって、結末の世界は、それ、「生きている」って言わないんじゃないの…? -
201705
虐殺器官、屍者の帝国、ハーモニーの順に読んだ。
WatchMeを入れてない人たちがその後どうなるのか。あーでも、表面上はわからないから何も変わらないのか。 -
感想がうまく述べられないけど、とても面白かった。読み終わってからも、作品の中で描かれていた世界について考えている。怖い。
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わたしの心が、幸福を拒絶した。
前作「虐殺器官」の続編、というかその後の世界が舞台となっている。
人が病気で死ぬことがない、徹底的に健康管理された社会。この話を作者が入院中に書いていたことが衝撃的。そして何より、作中に溢れていたコマンドの意味が分かった時は鳥肌がたった。表現方法が好みすぎる。
百合っぽいって言われてるけど、男性から見たらそう見えるだけかな。女性の私からすれば、この程度、思春期の女の子なら大なり小なり覚えのある感覚な気がする。なので、あまり構えることなく多くの人に楽しんでもらいたい。 -
急転直下、めくるめくスリルの果てに待っていたのは物語の、そして人間の根本を揺るがす結末だった。なんというか、タブーを破ってしまった感覚。よりによって小説が、そこに踏み込んでしまっていいのか……!!?(褒めてます)
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若くして亡くなった伊藤計劃氏の2作目にして遺作。
世界観がとても良く練れていて、虐殺器官よりはこっちの作品の方が好きかな。
完全に調和の取れた社会では、個の意識は必要なくなるのか?いやほんと、無くても別に問題ないんじゃない?と納得してしまいそうになるほどリアリティあります