巡洋戦艦リライアント (ハヤカワ文庫 NV リ 1-14)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150408756

作品紹介・あらすじ

戦艦と同等の攻撃力を持ち、駆逐艦より速い巡洋戦艦は、赫々たる戦果を英国にもたらしたが、第二次大戦に入ると装甲が薄いという致命的欠陥のために次々と撃沈されていった。この苦境の中、英国海軍大佐シャーブルックは、"伝説の艦"と呼ばれる巡洋戦艦リライアントの艦長に任命される。功名心に逸る戦隊司令官のもと、旗艦艦長として彼は、北大西洋、地中海で強力な敵艦と死闘を演じるが…迫力溢れる海戦小説の白眉。

感想・レビュー・書評

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  • 海戦小説というのにもパターンみたいなのがあるのだろうか。作中「規範から外れた」描写がされた登場人物がことごとく死ぬのは、どうなんだろうと思った。別に死ぬのが悪人ばかりというわけではないけれど。

  • 原題:Battlecruiser<BR><BR>
     戦艦並みの武力と駆逐艦以上の速度を持つ、だが、致命的に装甲が弱いという欠点を持つ巡洋戦艦が舞台。乗員1200名という大家族である。<BR>
     いい意味でも悪い意味でも、ダグラス・リーマン(アレグザンダー・ケント)作品の典型的な後半(中盤というべきか?)の作品ではなかろうか。少し気難しく過去に傷を負った艦長。それを慕う士官や乗組員。一体となる艦。外面は良い上官。そして、自ら困った恋愛へ突っ込んでいく男……(これには少々食傷気味なのだが)。<BR>
     話としては、主要登場人物にイギリス人以外の者がいるのが全体のリズムを面白くしているように感じる。カナダ人の彼に好意を抱く読者も多いことだろう。

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