ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2)

  • 早川書房
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本棚登録 : 773
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300028

感想・レビュー・書評

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  • 結末が最後まで全くわからずすごい。人物描写?が少し苦手

  • ポワロらしい優しいエンディング。
    面白いんだけど、読み進めるのにひどく時間がかかった。

  • 3+ 

    ゴルフ場の存在感の薄さ。
    昔の人は木登りが得意。
    かませ犬ジローの小物感。
    色ぼけヘイスティングズ。

    個人的な山場は、第二の死体が発見され、それが第一の死体より前に殺されたことがわかり、にもかかわらず凶器が第一の死体の現場から持ち去られたものであるとわかった瞬間、なのだが、この不可解な謎がその直後にあっさりと明かされるのが何とももったいないと言うか惜しげもないと言うか。いやまあ調べればすぐわかっちゃうようなことなんだろうけど、もう少し焦らしてくれてもいいじゃない。それ以降は淡々と真相解明まで進んでいくので多少物足りない感もあるが、偶然と必然が複雑に絡み合った物語をやさしく解きほぐすようなストーリーテリングはさすが。

  • 南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。互いを意識し推理の火花を散らす二人だったが、もう一人浮浪者の死体がルノーと同じ凶器で胸を刺された状態で発見されたことで、事態は意外な方向へと動き始める・・・。

    クリスティー文庫2冊目。中学生の頃にクリスティーにハマって、片っ端から読み漁った以来の再読。久しぶりに代表作から読み始めたら、やっぱり面白いけど、でも今作の謎解きは時系列がややこしいのでちょっと分かりにくいかなとも思う。そう言いつつしっかり楽しみましたが(笑)ジローとの対決意識はベタだけどポアロを引き立たせるにはもってこいの人物ですね。ヘイスティングズの恋に盲目状態はクリスティーなりのユーモアなのかな、ちょっと笑った。でも煙に巻きつつもちゃんと友人に見合う女性か見定めて、最後はちゃんと協力するポアロが大好きです~。

  • ポアロに届く、一通の依頼状。
    しかし、いざ依頼主の元へ到着すると、既に事件は起こってしまっていた。

    過去の事件も絡み、誰が犯人なのか分からなくなる展開。
    勢いで読んでしまう方なので、最後まで犯人はやっぱり探し出すことができず。

    にしても、相変わらず、ポアロは個性的で、彼に比べると“普通”の友人のヘイスティングズは(勝手に)気を揉まされている。
    ポアロは気苦労をかけているなんて思ってもいないだろうけれど。
    名コンビである。

  • さすがクリスティーといったところ。
    構成、人物描写、心理描写どれも文句なしですごい。
    事件は二転三転し読者を飽きさせない。
    またヘイスティングズの迷走っぷりがかわいかった。

  • とても面白かったです。
    人間関係と言うか、女性が書くだけあって、女性がリアルで面白い。

    確かに、女性はリアリストであり、強くもあり、愛する人のためなら更に強くなれるのですよ。
    そこら辺、理解していないと、この謎は解けないかもー(笑)

    そして男性は、すぐに惚れてしまう(笑)
    アチラで恋し、コチラで恋し、これこそ本物だとすぐに思い、
    そんな感じの男性陣にニヤッとしてしまいました。

    きっと、本当にそうなんだろうね、男の人って(笑)

    ヘイスティングスが、昔はオジさんだと思っていたけど、
    一体何歳なんだろうか?
    あんなにすぐに恋に落ちるとは、きっとまだ若いんだろうな。

    そして、男女の心理を見事に読み解くポアロは、
    やはり色々な経験を経てきたお年なのでしょう(笑)

    そんなことを考えながら読んでしまいましたー(笑)
    面白かったです♪

  • エルキュール・ポアロシリーズ2作目。
    タイトルのゴルフ場はそこまで関係ないです。

    ミステリー部分はもちろん、登場人物が個性豊かでいきいきと描かれているので、読んでて楽しいです。
    ヘイスティングズの暴走っぷりが特に(´・ω・`)

  • そういえば読んでないなあと思って読みました。
    どんでん返しを描く様は流石だと思いましたがなんかしっくりこないなあと思うのも事実。
    なんでだろう。

  •  退屈を持て余していたポアロのもとに、彼の援助を求める郵便物が……。依頼者はフランスのメルランヴィルに住むある富豪からで、命を脅かされているので、すぐにでも来てくれないか、港に迎えをよこすからというもの。
     しかし、ポアロと私ヘイスティングズがドーヴァーを渡りカレーに着いても、迎えの姿はなく、自力で邸宅を訪れると依頼者はすでに亡き人となっていた。行きがかり上、フランス警察の捜査を手伝うことになるポアロだったが、新たな死体発見で、事件はさらに難解を極めていく。

     物語は、ポアロが依頼者ポール・ルノーを訪れると、なんとその依頼者自身が屋敷の外(ゴルフ場建設地)で刺殺されていたことから始まります。屋敷内には、さるぐつわをされ、縛られた夫人と事件に気づかなかった3人の召使が、そして近隣にはルノー氏と深い関係にあったのではと噂される謎多き女性ドーブルーユ夫人と美しい娘のマルトが住んでいて、氏の命により南米に向かっていた息子ジャックには、父親と激しく口論していたという証言もあり、誰もが疑わしい。いったい犯人は誰なんだろうと思ったところで、また新たな殺人が起きて、真相はますます藪の中という感じです。
     その後も二転三転するのですが、あれやこれやの伏線回収も気持ちよくて、すっきりした読後感です。加えて、パリ警視庁のジロー氏VSポアロの対決、そしてヘイスティングズ大尉の恋が物語のよいスパイスになっていて楽しめました。

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