リスタデール卿の謎 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 56)

  • 早川書房
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本棚登録 : 276
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300561

感想・レビュー・書評

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  • 1934年に刊行されたノンシリーズ短編集。悲喜劇や冒険譚を小気味よく描く。既読の『ナイチンゲール荘』が一番キレがあるサスペンス。『リスタデール卿の謎』『黄金の玉』は夢みたいな話。『白鳥の歌』は悲劇の舞台観てるよう。

    • 111108さん
      マリモさん

      (ネタバレですが)←ちゃんと入れてくださってありがとうございます。コメント見た人がネタバレ遭遇したらイヤですもんね。
      (ここか...
      マリモさん

      (ネタバレですが)←ちゃんと入れてくださってありがとうございます。コメント見た人がネタバレ遭遇したらイヤですもんね。
      (ここからネタバレ)
      今回はアクリスの機転で言葉で青髭的な夫に殺されずに済みましたが、まさか夫が死んでしまうとは考えてなかったのでしょうね。でもこれで味をしめたら‥と考えるとちょっと怖かったです。夫も殺人鬼の割に心臓弱かったのねと思いました。
      2023/02/10
    • マリモさん
      111108さん
      なんと!機転だけで切り抜けていたのですね!読み間違えながら「アクリス怖い!すごい!」と思っていた私です。教えていただけて...
      111108さん
      なんと!機転だけで切り抜けていたのですね!読み間違えながら「アクリス怖い!すごい!」と思っていた私です。教えていただけてよかった。
      確かに夫、ちょっとあっけなかったですね。笑
      2023/02/11
    • 111108さん
      マリモさん
      いや知らんけど、です笑。読み間違えてたらごめんなさいです笑
      マリモさん
      いや知らんけど、です笑。読み間違えてたらごめんなさいです笑
      2023/02/11
  • リスタデールという名前の響きが好きだが、話がうますぎてちょっと気持ち悪い、と思いながら次の「ナイチンゲール荘」を読むと迫力のある結婚詐欺の話で、一作目もあのままじゃ済まないよねという不安を引き起こさせる配置の妙を感じた。「ナイチンゲール荘」はサスペンスの典型的な題材ながらスピードと緊迫感がすばらしい。ただし結末はもっと普通でよかったのではと思う。「事故」が突出して後味の悪いシリアスな作品でこの中では異色作と言える。最後の「白鳥の歌」というタイトルとトスカへのこだわり、イタリア人歌手の話が出たところで結末が読めたけれど短編集の締めにはふさわしい。他は割と締まりのない似たような話が続くが「エドワード・ロビンソンは男なのだ」はなかなか楽しかった。犯罪と無縁の男の子がハードボイルドに振る舞おうとするレイモンド・チャンドラー唯一のコミカルな作品「真珠は困りもの」を思い出した。

  • アガサ・クリスティーの短編集。あとがきの言葉を借りると「主人公が疑惑を追求するもの」「主人公が犯罪に巻き込まれるもの」「重厚な犯罪にまつわる悲劇」の話が収録されていて、様々なテイストが味わえた。
    『ナイチンゲール荘』と『事故』がハラハラして好きです。
    ※収録作※
    リスタデール卿の謎
    ナイチンゲール荘
    車中の娘
    六ペンスのうた
    エドワード・ロビンソンは男なのだ
    事故
    ジェインの求職
    日曜日にはくだものを
    イーストウッド君の冒険
    黄金の玉
    ラジャのエメラルド
    白鳥の歌

  • ちょっと自分には短編のクリスティは苦手かも

  • 短編集。『ナイチンゲール荘』のオチは、結構ブラックな話。あまり期待はしていなかったのですが、割と面白かったです!基本的には、若いカップルが出てきて事件に巻き込まれる話が多かったです。『事故』も期待以上ですし、そこから続く短編数編も良かったです。強いて言えば、見せ方の問題で、順番を変えれば、もっと違った見方ができたかなあと思いました。

  • 2003年発行、早川書房のクリスティー文庫。12編。おもしろかったので一気に読んだ。『事故』の皮肉なラスト、いや何も殺さなくても、、、『ジェインの求職』罠にはまったわけだが、当時でも時間稼ぎにしかならなそう。まぁ、それでいいのかもしれませんが。『白鳥の歌』最後らしく余韻がのこる作品。予定通りに進み過ぎるきらいはあるが、それにしても策士的な主人公。

    収録作:『リスタデール卿の謎』、『ナイチンゲール荘』、『車中の娘』、『六ペンスのうた』、『エドワード・ロビンソンは男なのだ』、『事故』、『ジェインの求職』、『日曜日にはくだものを』、『イーストウッド君の冒険』、『黄金の玉』、『ラジャのエメラルド』、『白鳥の歌』、解説:福井健太(レビュアー)、

  • ノンシリーズの短篇集。
    空き時間に少しずつ読むのにちょうど良い一冊。

  • 何かしらのミステリー風味はあるのだが、事件っぽい事件ではなく、何かしら不思議な事象が発生してそれに対して何かしらの解決が行われるよ、というような話。
    他のクリスティ作品とは大分テイストが異なり、どちらかというと本格でない、今風のミステリー作品にクリスティが挑戦してみました、という印象を受けた。

  • 世界には冒険と謎だらけ。

    特に名探偵は出てこない短編集。謎が提示され、もしくは事件に巻き込まれ、登場人物はどうにかするしかない。クリスティーお得意の国際的陰謀もあれば、強盗も出てくるし、ハッピーエンドもバッドエンドもある。

    「リスタデール卿の謎」格安物件に隠された事件とは。オチがまったくファンシーでロマンティック。いい人が報われる話はいい。

    「ナイチンゲール荘」長い付き合いの恋人ではなく、激しく恋に落ちた夫を選んだ。けれど夫が死んで、恋人の胸に飛び込む夢を見る——。疑心暗鬼が事件を生む。

    「事故」あの女性は過去に殺人を犯したけど無罪になった人だ。引退した元警部は、新たな被害者を出さないために夫妻のところに乗り込んだが——。オチが読めるけど伏線が鮮やかで満足の一編。

    「白鳥の歌」ポーラ・ナツォルコッフの代表作はトスカ。ラストンベリーで個人的に開催されるオペラに招かれた彼女は、急遽代役に入ったブレオンを喜んで受け入れる。トスカという題材がぴったりハマってキュッとしまった作品。

  • 「ナイチンゲール荘」 出会ってからわずか一週間で結婚した相手は実は青髭だった? 疑惑が膨らみ、迫る夫との会話と動作が実にスリリング。しかし本当にそうだったのか、という余韻も感じる。

    「リスタデール卿の謎」 すばらいい邸宅を執事付きの低価格で借りた未亡人と二人の子ども。その秘密は・・ うまい具合のハッピーエンド。


    1934発表
    2003.12.15発行 図書館

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