少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 : 湊かなえ

• 早川書房 (2009年1月23日発売)

感想・レビュー・書評

[となみとしょかんさんの感想 · 2017年3月28日]

人が死ぬところを見てみたい人のおもいや、だんだんわかる友達の意外なつながりがおもしろいと思います。

[joyrideintospaceさんの感想 · 2017年3月20日]

ぐるっと繋がった

[eri77さんの感想 · 2017年3月16日]

こんな偶然が続くことなんて小説以外にない。ココまで続くとシラケる。

[ひつこし。さんの感想 · 2017年3月14日]

ひょんなことから「死」に興味を持った、由紀と敦子の２人の視点から描かれる女子高生のひと夏

ラストで脇役として描かれたかのような人も、会話の一つが拾われ、バラバラに見える点が繋がっていくところは一瞬爽快ともいえるかも。
後味は全然良くないんだけど

視野の狭い感じの語り口がとってもうまい
ぐいぐい読んでしまうんだけど、読み終わったあと「今すっごい視野狭まってた気がする！」となるぐらい、気付かずに由紀と敦子に感情移入してました。

[あずきさんの感想 · 2017年2月4日]

それぞれの人物の関係が読み進めていく度に繋がっていくところが面白かったです。敦子と由紀がお互いのことを分かりあって話が終わるのかと思ったが、そうはならないのが湊さんの作品。読み終えて、衝動的に死ぬ瞬間を見てみたいと思った2人に比べて、牧瀬は結構危ない思考を持っていたように感じた。でも、そういう人物に限ってやって良いことといけないことの境界線がわかっていそう。重要な人物ではなかったかもしれないが、何となく気になりました。ともかく、ここまで全てが繋がる作品は久しぶりだったので楽しめました。

[yaemizutaさんの感想 · 2017年1月5日]

湊かなえにしては後味が良かった方だ

[nsystemsさんの感想 · 2016年12月25日]

読み始めは破滅的な結末しか予想できなかったけど、
途中から一寸づつ転調して、スラップスティックコメディになってしまった。
いや～笑った笑った。

[よもぎさんの感想 · 2016年12月25日]

イヤミス初級編。初読かと思って手に取ったら再読だったが、例によって内容を忘れていた。あれも？これも？と終盤で畳み掛けるように色んなところが繋がっていく。少女たちは、なぜそれほどまでに「死」を見たいのか。いやだな、こんな女子高生。

[よたさんの感想 · 2016年12月6日]

あらゆる因果応報が、ここもか！えっここも！？ってぐらい繋がっていて、伏線が回収されていくのがとても気持ち良かった。現実に置き換えればそんなに繋がってる事も少ないのかもしれないけれど、説得力ある伏線でグイグイ読めた。最初の遺書の子の姿かたちが作中に表現されてなかったので、読んだ後遺書にもう一度目を通すと、こういう子だったんだなあと感慨深い。

[すなふきんさんの感想 · 2016年11月27日]

びっくりするようなどんでん返しはあるが、気持ちの良さはない。ハッピーエンドで終わって良かったのになあと思う。個人的には今の若い子たちと重ならないフィクション感が強い感じ。

著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』（『望郷』に収録）で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。