- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163249407
感想・レビュー・書評
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主な登場人物は、
ウヅマキ商會の社長「橘河」、社員の「仲村」、アルバイトの「市村」。
雨、魂、蛻、蛇。
不思議なお話です。
読み始めた時も不思議だし、
読んでいる途中も不思議だし、
読み終わった後もやっぱり不思議。
登場人物の素性や能力や繋がりが、なんだかもやもやしていますがそれもまた心地よい感じ。 -
これが噂の長野まゆみワールドなのか、不明瞭でよく分からない所が多く余韻をもたせるのがうまい。
また、こういうことだったのか!と納得した時を引き立たせる役割もあるようで、よく分からなくても嫌いではない感じ。むしろ自分であれこれ想像するのが楽しい、作者と読者の関係がうまく成り立っている本だと思いました。 -
長野まゆみさんの本は続けて読むと同じパターンすぎてちょっと飽きてくるのですが、時々ふっと読みたくなります。
以前読んだ左近の桜シリーズとよく似た幻想的な話ですが、同性愛表現はそんなにきつくない…かな?珍しく(?)お相手が女の人だったり、あぁでもぼんやりしててそれすらもよくわからなかったというのが正直なところ。
レビューを見ていると色々と隠語でぼかされている部分があるようなのですが、それに気づかずそのままの意味で読んでいると「なんかよくわからなかった」で終わってしまいました。うぅん。
個人的には橘河と仲村の話をもっと読みたかったなぁ。
会話文が「」でくくられていないのですが、それがまたいいテンポで、雨の音が聞こえてきそうなとても雰囲気のいい本ではあります。 -
■「タマシイを取りだす術を知っているのが、あめふらしってわけさ」;ウヅマキ商會を営む橘河にタマシイを拾われた岬。蛇を捕まえたり、少年に傘を届けたり、仕事の背後に怪しい気配が……。和風幻想譚。
■■和風不思議小説。長野先生の十八番でしょう。でも誰がなにを言ってるのかちょっとわかりにくいところも。この人の建物の内装や服の説明描写がものすごく好きだ。目の奥に浮かぶよう。今回主人公に哀れみを覚えつつ、ムカツクキャラはとことんムカついた。 -
とらえどころのない物語。夢か現か。って、ここ最近の長野まゆみ作品の感想に同じことばかり書いている記憶がなかりにけり。それはさておき。Jホラーの怖さは水にあり。といわれるが、そうであればこの作品はすでに「ホラー」の領域である。「人の情念」をサラリと書いているけど、じとっとしたホラー要素は多分にある。
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怪しい感じがたまらなくすきです。
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★3.5てとこ。
こういうやわらかで不思議な雰囲気好きです。和風だし。
この人の本、読もうかなあと思ってる。