ソロモンの犬

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 224
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163262208

感想・レビュー・書評

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  • この人の作品は「向日葵の咲かない夏 」に続けて2作目です。途中、そういうオチ?と思ったが、そこからどんでん返しでよかった。

  • 回想シーンがごっちゃになって、わかり辛かった。
    中盤まで、あまり面白くなかったけど、間宮先生が出てきてから、俄然良い展開に。
    ラストは、スーッと入り込めた。
    登場人物が少ないので、自分で推理しながら読むのもよし。

  • 推理ってのが全面に出てて面白かった。みんながみんな怪しすぎ‼
    ってか結局あの最初の空間はそんなオチかよって感じだったけど、まあいっか。
    最後の謎解きみたらどっかで読んだことあるような気がしたけど。気のせいかな⁇
    あの間宮先生みたいなキャラ推理小説にはよくいるなー。

  • ラストに向けて、二転三転する展開は相変わらず面白かったです。
    ページ数も多くないので一気に読めてしまいます。

    登場人物たちの身に降りかかっている出来事の重たさに反して、行間からは軽やかさが感じられました。
    「軽い気持ちで読めるミステリー」というのが、今のところの著者の作品に対する印象です。

  • 若者が主役の話は苦手だけどwこれは楽しめた。ただ最後おじいちゃんの死はさすがに無理があるのでは…。間宮先生がいい味出してた。

  • 初 道尾秀介です。
    タイトルから何となくパブロフの犬を想像して、犬がキーなのかなと思ったり…しばらくして、ソロモンの指環の方か?とか思ったり、タイトルだけで想像を巡らせてしまいました。
    4人の大学生がメインなので学園モノなのかなと思ったけど、そうでもなく…コミカルな感じの間宮先生がいい味出しています。
    結末は『え~~~っ!』…騙されました。
    メインの話は動物行動学に興味がある人には面白いのではないかと思います。

  • 「この4人の中に犯人がいる」というのは明らかにミスリードですよね、と思ってしまいました。
    おたく、って言う二人称は好きじゃない……と思いながら、京也を眺めていましたが、何というか、こう、此の作品には完全なる悪人は出て来ないんですよね。
    どちらかというと皆何処か善人に近いというか。
    お?と思っていた京也ですら、とても孤独と問題を抱えた青年でありましたし、主人公は割合単純馬鹿でしたし、
    色々絡めてあった分、回収するのにちょっとどたばたした感はあったかな、と思いました。
    秋内、死んだかと思って最初騙されましたけど。
    家で動物を飼っているので、そうした動物学?めいた話が出るとそうなの?そうなの?と一々犬を眺めてみていました。
    結末としてはネタバレなんですけど、誰かが殺そうと思ってそうなった訳ではなかった、と言う結論。
    青春小説っぽかったですね。
    間宮先生が凄く最後活躍されてて、貴方そんな重要なキャラだったんだ、と思わず笑ってしまいました。名探偵。

  • 主人公は同級生に片想い中の大学生。
    主な登場人物は、彼の友達と恋人、片想いの相手、
    そして、大学の先生たち。

    これだけ聞くと青春モノかと思うかもしれませんが、
    今回もミステリです。

    ある大学の先生の息子であり、主人公たちの幼い友達が
    愛犬の散歩中に横断歩道でトラックにひかれて死んでしまう。
    一見交通事故にしか見えないこの出来事を中心に
    主人公が謎解きをする形式で物語は展開していき…

    疑惑が浮かんでは消え、でも、完全には払拭されず、、、
    そんな展開が繰り返されていくので、どうなるんだろ?
    ホントにそうなの?でも、もしかして!?とか
    そんなかんじでついつい読み進めてしまいます。

    クライマックスでどんでん返しが二重三重に用意されています。
    ラストはちゃんと読まないと理解できないかも。
    その語り方はちょっと卑怯かも、と思う部分もあったし。
    そのせいかな。読後感はちょっと微妙でした。

    でも、まぁ、ミステリ以外の部分もけっこう楽しめたし、
    動物まわりの雑学もあるし、全体的にはよかったかな。

  • 干支シリーズ3作目。
    知り合いの子供の事故(事件)の犯人探し。なんだけど、あまりワクワク出来なかったしどんでん返しでも『やられたー』ってならなかったなぁ。
    伊坂さんの砂漠に似てたな。砂漠のがずっと良かったけど。

    女は高い声、男は低い声
    恋愛においてこれ必須

  • 初読み道尾作品。前から気にはなっていた作品。ミステリを読むとき、なんとなく犯人をみつけようと読み進む鼻から力んでしまう。冒頭から「この4人の中に犯人がいる」に惑わされ?案の定、ひかかってしまった。真相は別のところにあった。この人の作品はこうした二転、三転があるらしい。だから、伏線など考えないほうがよいのだとか。謎解きが複雑にはられたものであるからすこし、イライラした(苦笑)。星★★★の理由。

    本棚を見ていたら初読みではなかった。直木賞「月と蟹」が初読みでこれは二作品目。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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