ソロモンの犬

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163262208

感想・レビュー・書評

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  • 2018.3.15

  • 戌年だからってわけじゃないけど。
    大学で好きな女の子がいるとなると張り切るのだろうね。そこが可愛いな。ハッキリ告白してしまえばいいのにと思うのはおばさんならではだろうか(笑)。
    行動しないと失敗もしないけど成功もしないって言うじゃない。あまりにも慎重になりすぎるっていうのもつまらない。嫌なことがあったとしても、それはそれでスパイスになるということよ。
    犬やその他の動物の生態を知っていると、ペットの気持ちも多少はわかるのか? しかし、こうもすべてのタイミングが悪い時ってあるのかもね。

  • 読了日2009/11
    やっぱり面白い道尾作品。読破してしまおうと図書館で全作品予約♪
    (っていうか、すべて予約本ってすごい・・・貸出可能本が一冊もなし(涙))
    読破決行は学生時代に京都ミステリーの山村美砂作品を読破した以来。


    今回もドンデン返しの返し。この作品は青春ミステリーで爽快。どろどろしたものはなく
    軽く読める本。あっという間に読み終わりました。
    内容は軽い感じなミステリーでちょっとした箸休め的な本にはいいかも。
    笑いあり・・ちょっとした涙ありで楽しめます。
    個人的に間宮助教授かなり好き。こんな人に憧れる私も変わり者だけど。
    静と間宮助教授のコンビでシリーズ化してほしいくらい

  • 読みやすい本、わたしにとっての初''道尾秀介。
    突然の悲しい事故の原因を探しながら、親友たちとの関係を再構築する主人公。

  • 道夫秀介さんの作品にしてはオチが弱く、事件(登場人物の死因)の内容も結局は殺意の存在しないものだったのでイマイチ話自体が軽い感じがしましたし、登場人物も爽やかすぎて、ついていけませんでした。 犬の能力や習性については初めて知ることもあったので勉強にはなりましたけど・・・ 十二支シリーズを増やすために無理矢理、犬を題材に用いた結果、道生さんの良さが消えたようにも感じました。 青春ものがあまり好きじゃないから、私にはあいませんでしたが、見る人が見れば面白いと思います。

  • 主人公は神奈川の大学三年生・秋内。彼の友人である小学生の少年がある日交通事故で亡くなる。秋内と仲間達は、その不審な死の真相を探ってゆく。

    犬や動物の認識や行動パターン、というもうひとつの視座、文脈。 なるほど、そう来たか。

    謎解きの結末は他の道尾秀介作品ほど衝撃的などんでん返し感はない。だがそれでも、読者を手玉にとるトラップは随所に仕掛けてあり、 その度に驚かされ、飽きさせない。

     そして本作の魅力は、ミステリーの面だけでなく、青春小説としての輝きにある。
     秋内は同級生でボ-イッシュな女の子に片想いしているが、気弱なため、距離を縮められずにいる。秋内のそんな片想いのドキドキ感や切ない気持ちが描かれ、著者が青春小説の巧者であることを知る。

  • 『ソロモンの犬』は本格ミステリではないです。ミステリとしては読まないほうがいいかもしれません。途中に描写は丁寧だったのに、最後の描写だけが雑になってしまって何をやろうとしているのかがわかってしまうのが△。主人公が疑心暗鬼になったときにカフェのシーンに入るという構成は良く出来ていて巧い。
    やっぱり道尾作品の鉄板は『向日葵の咲かない夏』と『シャドウ』と「流れ星の作り方」ですね。次いで、『カラスの親指』『ラットマン』ですかね。道尾作品は竜神以前が本格ミステリ色が強いのでミステリ好きは初期の作品(『ソロモンの犬』以外)を。
    『向日葵の咲かない夏』と『シャドウ』は対になる作品で、向日葵が"輪廻転生"を、シャドウが"死んだらそれで終り"を書いた作品ですので、両者は続けて読むことを勧めます。
    道尾作品は、この二作と真備シリーズ、「流れ星の作り方」など初期の作品が本格ミステリしてます。

  • 京也がモテるのはわかる気がする。
    秋内は良い人で好感が持てる。

  • 4人の大学生を主軸に交通事故で亡くなった先生の息子の謎が描かれる。犬の行動、人の行動の分析など、読み応えもある。とは言っても魅力はストーリー、最後まで真相が見えてこない。間宮先生が最初思ったよりも重要で、、、

  • ある暑い日。自転車配達のバイト中だった秋内は、大学の助教授の幼い息子が交通事故にあう現場に遭遇してしまう。少年がリードを握っていた飼い犬が突然走り出し、それに引き摺られるようにして道路に飛び出してしまったのだ。なぜ犬は走り出したのか。そして友人たちの様子がおかしい理由は一体。

    犬は賢いなー。ほろにが青春ミステリー。ラストはハッピーでよかった。間宮先生もなんかかわいい。最後がちょっと予想外だった。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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