プリンセス・トヨトミ

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163278803

感想・レビュー・書評

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  • 豊臣の末裔を守る大阪国の話。大阪国の構造などで面白みは十分だったけど、最後に大阪人(特に父親、母親)の想いがこめられていて、思っていたより「いい話」だった。

  • 面白い!!
    この人は毎回毎回予想だにしないストーリーを持ってくる。映画のキャストとは少し違うけど、小説なのに頭の中に映像が広がる。入り込んだ。いっきに読んだ。

  • とにかく面白くて、一気読み。
    登場人物が、魅力的。

    調査官3人組は、絶妙なバランスで、面白い。
    こんな調査官がいたら、楽しいなーと。
    調査される側は、嫌でしょうが(笑)

    中学生の方も、応援したくなる。

    驚くべき設定なんだけど、現実と上手く絡めた展開で、不思議と納得してしまう。

    大阪の地理が、かなり細かく描かれていた。
    実際に知っていると、イメージできて、より楽しめるのでは。
    行ってみたくなった。

    最後は、ちょっぴりじーんときた。
    結局、手のひらの上で転がされていたんだなと、にやりとした。
    人の温かみがあった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-f9c3.html

  • 大阪に住んで知る人間としては知っている地名がいっぱいでてくるのはうれしいですね。
    大阪城公園にはいっぱい思い出があるのでいろいろ思い出します。

    内容としてはとにかく構想は好きです。
    大阪国、夢がありますね。

    あと登場人物が会計検査院の松平、鳥居、大久保、旭と徳川方の名前が使われているのに対し大阪の人物はことごとく豊臣方の大名が使われているのもこだわりを感じました。
    でもせっかくなら、小早川を出して裏切らせるような展開があったらなとおもったり。

    ただ不満としては南海とか阪急とかあげくに阪堺はあるのになぜ京阪、近鉄電車をださないのか!
    京阪大好きっことしてはそこが一番の不満です!(笑)

  • 構想が素晴らしいし、すごく夢がある。
    主人公が会計検査院という設定もすごく良いと思う
    それから父と息子の関係というところに泣けました。

  • 「偉大なるしゅららぼん」「鴨川ホルモー」に
    続き 万城目作品 3作目読了。

    この2作に比べると「プリンセス…」は
    奇抜さもなく いまいちでした。
    大阪人である私が あまり楽しめなかったのは
    残念です。

  • 映画を見てから読んだ作品。
    小説のほうが好きだ(映画も面白かったけど)。
    鳥居のアホさも、旭のクールな面以外の部分も、やっぱりうまく描かれてる。
    そして小説の方が組み立てが緻密で楽しい。

    はじめは映画の人物が脳裏にちらちらしたままだったので、非常に入り込みにくかったのだけど、読んでいくうちに「別のもの」としてするりと受け入れることが出来たので、ほっとした。

    ただ、緻密すぎて「えー?」な部分があったことも確か。
    でも「えー?」と思いながらも楽しめたのでOK。大阪に行ってみたくなった。

  • 賛否いろいろで躊躇していたけど初・万城目さん。
    ワタシ的には読みやすい。スルッと抵抗なく文章が入って来る作家さんの一人。
    最初テンポ良く、ぐいぐい引き込まれた
    映画は観ていないが、予告編でかなり期待してしまったからか尻つぼみな感じが否めないのは私だけかな?
    あれだけ設定が興味深いのに、展開・結末が雑なような・・・・
    あ゙~~もったいない!

  • なんせ舞台が大阪、題材が戦国ってことで楽しく読めました。大坂の陣を知っている人なら、出てくる人物の名前ににやにやが止まらないこと請け合い。
    この国、本当にあったら面白いのになあ。

  • 会計検査院の松平は国家予算が各組織に適切に分配されて使われているかをチェックする調査官。
    今回の調査の対象は・・・大阪国!?
    400年に渡る大阪の秘密に挑むという話。

    ストーリー的には面白いのだけど、展開の仕方や終盤のオチがなんとなく全て予想できてしまったので驚きはなかった。

    個人的に地理などに疎く、大阪という土地勘もないので街並の描写や歴史は全くイメージ出来なかった。
    著者が大阪出身ということもあり、非常に詳しく大阪の風景について多く書かれており分からない人には少々しんどい。

  • 物語の性質なのか、伏線も無いし、感動はほとんどなかった。
    特に、描写の主体がよく変わるので、読みにくかった。

    松平の左手の癖、旭の茶色の瞳の描写、大輔のスカートを触る癖など、表現の重複が多くて、くどい部分がある。

    大阪の街を「コテコテの大阪」という視点で描かなかった点は良いが、
    大阪市民でない、土地勘のない大阪府民にとっては、土地や背景の描写が単に文章を読んだだけでは、よくわからない。

    鴨川ホルモーが面白かっただけに、ざんねん。

  • 構想は良くて面白かったけど,この内容を表現するのに,このページ数はいらないと思いました.特に前半はかなり省略できそう.総合的には良いのだけど.

  • 万城目さんは、「鹿男あをによし」をドラマで観たときからその発想力、着眼点が素晴らしいと思いましたが、こちらも奇想天外で面白いです。
    歴史好きな人は知らない人より楽しめるんだろうな。
    (登場人物の名前ですらニヤリポイントだとか。)
    歴史が苦手な私はなかなか読みが進まずでした。
    でも決して面白くないわけではなく、展開が読めないだけに先が気になります。後半、大阪国の国民が集結するあたりからは一気読み。
    そして、男たちは男しか知らないと思っている事が実は女たちは全部知っていて、それでも知らないフリをして、男たちを立て、掌で転がしているところ。今も昔も変わらない。ここに女の強さを見た!


    【このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。 】

  • 最初はすごく面白くて、のめり込んだけど、途中からだんだん読みづらく…。


    こういう内容だから仕方ないのかもしれないけど、登場人物たちが端に追いやられちゃって、歴史メインの内容になってしまった印象。

    全体的には概ね面白かった、かなぁ。。

  • キャラクターも立っていて、読みやすかったです。
    しかし、本の帯や宣伝の内容、展開を期待して読むと、どこか物足りなさを感じるかもしれません。

  • 発想が面白い。大阪の印象が変わる。でもちょっとぶっ飛びすぎかなあ。
    ミステリーでもSFでもないような・・・分類に困りました。

  • 映画版を見た後だから、話の流れをつかめていたが、本先行だったら、きっと飽きてしまっただろう。
    大阪国って今現在大阪人ならファンタジーとして信じていたいのだろうな。

  • 初万城目学。勝手に京都の森見登美彦と並ぶ「地縁小説家」と思ってます。舞台は大阪なのでこれぞまさしくな設定なのですがとてもおもしろかった!個人的に中学生の幼馴染たちの関係にちょっと涙が出た。

  • 最終的に、やっぱり女は強いってことなんでしょうね(笑)
    こんな壮大な秘密を必死で隠し続けてきた大阪の男たち。
    松平さんのお父さんの晩年の行動の意図が判明した瞬間は、本当に手が震えました。

  • 映画化されましたね。映画見てないけど、真田と松平のキャストはピッタリだなと思いました
    万城目さんの話は面白いね

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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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