後妻業

著者 :
  • 文藝春秋
3.72
  • (78)
  • (224)
  • (156)
  • (22)
  • (5)
本棚登録 : 1126
感想 : 185
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900889

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読み始めたときは小夜子の人物像にうんざりしたが、慣れるとものすごいスピード感。すぐに読み終えた。いいエンターテインメント小説。

  • 前々から、読みたかった本。
    世間を震撼させたあの事件の前に描かれた本、ということで興味があった。はじめはそれこそ、軽妙なテンポの会話で引き込まれたが、だんだん後妻業という
    犯罪の手口の巧妙さに寒気すらした。公正証書っていうのは、本当に曲者。最後は尻切れとんぽで終わって
    なんかあっけなかったけれど、あれだけ事件を追って
    真相が解明されたというのに、犯人を裁ききれずに
    終わるというのが現実なんだろう。

  • 後妻が仕事になるなんて!でも法律弁護士間では認識され始めているということだ。独身男性のシニアが結婚を考えることは悪いことではない。しかし、その気持ちにつけ込んで金を騙し取ろうとする犯罪者がいる。金だけではなく生命さえ取られるのだから恐ろしいことである。
    この小説の恐ろしは、後妻業のような女性が後妻となって男を殺害している事件が本当に起こったということだ。

  • 後妻業そのままの小説だった。
    ごろつきらが繰り広げるアクション?
    小夜子と柏木に、探偵が追う。
    ネタバレだが



    最後に小夜子が死んで、ビックリした。
    あとはひょんなことで柏木が逮捕。
    弟のせいで、全部が終わってしまった。

  • 3月-10。3.5点。
    独身老人をたらし込む、結婚相談所長と女。
    籍は入れないが、公正証書で遺言状を作り、
    相続。
    現実の事件とシンクロしており、とても面白い。
    大阪弁も絶妙で、あっという間に読める。

  • 京都連続青酸カリ殺人、筧千佐子容疑者と奇妙な一致。

  • 実際に後妻業が逮捕されたってニュース以前やっていたな。
    とんでもないヤツやな。
    後半は探偵が主役に・・・。まぁ黒川さんの色でてるし。

  • 「色で老人を喰う」裏稼業を描く戦慄の犯罪小説。と言うよりは、ノンフィクション記事を読んでいる感じ。ストーリーはともかく、品のない関西弁も下劣な登場人物も不愉快な上、ラストも唐突で不完全燃焼。レビューが高いのが意外。

  • 数年前に京都で起こった事件を思い出しました。ある女と結婚、内縁関係を結んだ高齢男性が、どんどん亡くなっていき遺産はその女が取っていく。。というストリーです。明らかに遺産目当で結婚、内縁関係を結ぶ女を「後妻業」と言うんですね。それが仕事という意味で。何度も結婚したことを隠すために戸籍を利用したり、遺産を手に入れるために法律を徹底的に調べたり、手口はほんと悪質。どうやって、そんな人間たちを心理的に追い詰めていくのかな。。と期待して読んでましたが最後の方はハードボイルド小説のようになってしまって、そこがちょっと残念。

  • いい人が誰もでてこない黒川ワールド面白かった。予想できない方向に話が転がって最後まで面白く読めた。

全185件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒川博行の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
三浦 しをん
薬丸 岳
宮部みゆき
湊 かなえ
桐野 夏生
宮部 みゆき
又吉 直樹
池井戸 潤
下村 敦史
湊 かなえ
桜木 紫乃
長岡 弘樹
東野 圭吾
角田光代
桐野 夏生
ピエール ルメー...
64
横山 秀夫
吉田 修一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×