にょにょにょっ記

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 540
感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903262

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり、この作品は見逃せない。

  • いただいた本です。大好きな「にょ」シリーズの第3弾。きらきら光って、永遠に消えない、幻の日常。やっぱり天使が輝いています。
    ☆Special Thanks barner-san☆ and Best wishes for your marriage!

  • 2016/05/08 読了
    そうなのだ ブルマは今は履いてないのだ。

  • 「どこまで続くのか考えて不安になる。 」

    自らの日常をユルくみつめてつづった歌人・穂村弘さんの「にょっ記」シリーズ第3弾。

    書名を2度見した。
    まさかとは思ったが「にょっ記」「にょにょっ記」に続く第3弾が
    まんま「にょにょにょっ記」とは…。
    どこまで続くのか考えて急に不安になる。

    …みたいな、穂村節は本作品でも健在。
    相変わらずだなぁ、とほっとすると同時に
    第1弾、第2弾を読んだ時の衝撃が薄れていることに
    軽いショックを覚える。

    というのも本書の心地よかったユルさに素直に緩めなくなっている自分を発見してしまったから。
    これは読む側の自分の問題なのだが
    「にょっ記」との初めての出会いから時間が経って、
    その間に読者である自分の側に色々な出来事があり
    ユルさを感じるハードルが上がってしまったという感じ。

    対照的にに穂村さんはいくつになっても人の思いもよらぬことを考えたり
    日常のちょっとしたことにもはっとしたりドキドキしてみたり。

    4月16日  単位
    元気さの単位を考える。
    1ハイジ=10クララ

    穂村さんの短歌の原石とも思えるこうしたひとつひとつを散りばめた本書にも
    感覚的に「あーやられた!」と思わせられるメッセージがあふれている。
    穂村さんの心のセンサーは良い意味で錆びることがない。
    錆びることがない限り続いていくんだろうなぁ。
    にょにょにょにょにょっと。

  • 俗世間をイノセントに旅する歌人・穂村弘の
    くすくす笑えるうそ日記の二巻目。
    挿絵はフジモトマサルのひとこま漫画。

    ああ~癒される…
    ほのぼのしつつもちょっとシュールで
    かつちょっとシニカルなんですよね…
    こういう視点だと毎日楽しそうですね…

    「スマートフォンが命令を無視する時には
    こすり手の何を察知しているのだろう。
    技術?
    知識?
    年齢?
    まさかおしゃれ度?
    そうなのか。
    服装も髪型も眼鏡も昭和みたいなおまえは
    ジーコジーコと黒電話のダイヤルでも廻してろ、と?」

    とか

    音楽室には音楽家の肖像画があるのに
    理科室にはキュリー夫人の肖像画がないのは
    なんでだろう、家庭科室にも小林カツ代も
    平野レミの肖像画もないのに
    という発想とか

    「11月4日 メール・その3
    「わけありの蟹がお買い得!」ってタイトルの
    メールが届く。
    「わけありの蟹」?
    どんな蟹だろう。
    いろいろ想像してしまう。
    脚が……。
    色が……。
    鋏の代わりに……。
    正当防衛とはいえ過去に人を……。
    メールを開くのがこわくなる。」

    とか、ほんと好きです。

  • 穂村さん、やはり面白い。
    吹き出しながら読みました。
    にょっ記、にょにょっ記に続く第3弾。
    妄想が爆発というか暴発しています。
    フジモトさんイラストがピッタリです。亡くなられたとのこと、本当に残念です。

  • 『にょっ記』『にょにょっ記』に続く第三段、
    その名も『にょにょにょっ記』(爆)
    (・・・・どこまで続くんだ。。。)
    くだらなすぎて、読んだそばから忘れてしまうような話が
    次々と披露され、
    もう腹がよじれるほどおかしい。
    自分の笑いのツボはこのあたりにあったのかと再確認しました。
    話の内容とリンクしたフジモト・マサルさんのイラストも
    可愛くて面白くて大好き。
    昨年末若くしてこの世を去ってしまったフジモトさん。
    改めて残念でなりません。

  • 松本城を見学し出口に「再入城はできません」と注意書きがあって、正しいけど「一瞬、えっと思う。」とか、リカちゃんがカタカナの職業ばかりに憧れ、「今のままではあまりにも一面的な華やかさでありすぎる。」と指摘し、リカちゃんの新しい自己紹介を考える。「わたし、リカちゃん。趣味は短歌。将来の夢は歌人よ」など、がお気に入りの日記です。あわせてフジモトマサルさんの装画を楽しみました。ご冥福をお祈りいたします。

  • あふれる日常。ニヤリと笑い

  • このての本が好きだ。全く個人的に。

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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