- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167348021
感想・レビュー・書評
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ひさしぶりに再読.読む前はこの本に共感,感動できるのは若いときだけではないかという不安があった.幸いにして読む前の心配は杞憂に終わった.これはやはり素晴らしい青春小説であり,テニス小説である.特に僚平とポンクとの試合の描写は迫真である.二人の女性の魅力もよりよくわかるようになった.「自由と潔癖」という言葉もどんどん重く心に響く.人生の切なさ,悲しさを青春を背景に描き出した永遠の 名作である.
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当時ドラマは見ていないのですが一度見てみたいなと思います。好き嫌いがはっきりするタイプの小説かと思いますが、青春のもどかしさ、明るさと暗さ、宮本小説ならではの関西弁の世界、私は好きです。2003年12月読
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テニスを通じて繰り広げられる青春ストーリー。舞台は大阪なので個人的には非常に親近感をもって読むことができた。甘く切ない大学生たちの恋愛、また、男達の友情、ありきたりの題材だがその描写がとにかくうまく、読む側の想像力とあいまって非常におもしろくなる。話の結末がまたすごくて・・・。がむしゃらに読めます。
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燎平や夏子、貝谷や安斎や金子といった人物たちがどれも魅力的。そして、皆が心にそれぞれの「青」を抱えている。
決してハッピーエンドではない、甘くない現実。
だからこそだろうか、彼らの生きざまと自分が抱えるリアルが全く関係のないものに思えない。そして、物語の中にぐいぐいと引き込まれて、彼らの青春に身が詰まされて、いつのまにか「燎平、頑張れよ!」と応援している自分に気づく。
物語のスタート地点は、燎平たちの大学入学直前。
僕がこれを読んだのも、2年前の大学入学直前。
今でも読み返して、彼らのひたむきさを見習い、自分の怠惰を戒める。
僕の「青春」のバイブル。 -
久しぶりにすごく好きだと思った作品。
テニスに向き合う燎平を通して、自分の楽しかった高校3年間を思った。楽しくて楽しくて仕方なかった3年間、さらに真剣にテニスに向き合っていたらもっと違うものを見ることができたかもしれないと思った。
毎日、一生懸命だったけど、考えてはなかった気がする。そんなことをふと気づかせてくれた一冊。
心ばっかり使ってへとへとになるのではなく、頭を使おうと思う。 -
初宮本作品。大学生のときに読んだ。天才かと思った。
主人公が同年代だったので、感情がリンクしすぎてやばかった。この時期に読めて本当に良かったと、しみじみ思った作品。 -
青春って感じで、個人的に何か好きです。
作中に出てくる歌の歌詞がよかった。 -
青春時代の話をいろいろな角度から描いているので非常に面白かった。
最後も全部ハッピーエンドになるわけでもなく、非常に現実的だった。
青春の物語。須佐に薦められる -
友達の車に乗ったらカーステから松田聖子の唄う「蒼いフォトグラフ」が偶然ながれ、懐かしいねという話になった。
でも、この曲が主題歌だったTVドラマ「青が散る」を観ていなかったのが残念で、今さらながら本で読んでみた。
「みんな重い見えない荷物 肩の上に抱えてたわ それでも何故か明るい顔して歩いてたっけ・・・・」
歌の通り、切なくて、苦しくて、でも希望にあふれていた。
読むきっかけができて本当によかった。