新装版 ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫) (文春文庫 ひ 7-5)
- 文藝春秋 (2007年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167531058
感想・レビュー・書評
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なんで今まで読んでなかったんだろう。
読んでる途中で携帯やメールなどが出てこない事に気付いた。
これって20年前の作品なんですね。
全く古さを感じさせないストーリー展開と登場人物のキャラクター。
そしてハードボイルド風な会話。
こんな高校生絶対いないけど(笑)。
そこはハードボイルドだと思えば気にならない。
青春ミステリの金字塔...ではない(笑)。これはハードボイルドだど。
伊坂ファンは絶対読むべし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリーなんだけど、青春もので、感動ものです。
子どもの頃を思い出しつつ、とっても感動します。超おすすめ!! -
一応ミステリーで映画化もされています。
映画の出来はひどかったですが・・・(和久井映見はかわいい)
これぞ青春といったお話で、思わずニヤリとしてしまいます。 -
2007年5月21日読了
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何時になっても褪せないんだろうなあと思う話
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デビュー作が最高傑作かもしれません。
時代による色あせがまったくない傑作。 -
20年ぐらい前の作品。青春ミステリー。女の子がポニーテールだったり、喫茶店で待ち合わせをするなど、当時の雰囲気が伝わってくる。でも、根本的なことは今も当時もあまり変わってはいないんだよなぁ。
この作品について、私はミステリーも含んだ「青春小説」であると感じました。主人公はもちろん、お父さんもね(笑)主人公の男の子は、高校生のくせに冷静沈着で、ちょっとシャレた言葉も言う。。なんていうか、ダンディー??ハードボイルド??渋い!・・・うーん、ちょっと違うか。主人公と一緒に行動する女の子、酒井さんも、なんとヤクザの娘であるものの、所々で見せる不器用さというか純粋なところがあって、そこがとっても可愛いです。
会話がテンポよく、全体的に面白く読めます。 -
2つのことに驚き、惹かれた。ひとつは、古さを感じなかったこと。この作品が第6回サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞したのは、20年前の1988年、昭和63年のこと。なのにまったく古びていない。2つめに、主人公が高校二年生の男子ながら、しっかりとハードボイルド・ヒーローをしていること。青春ミステリーと謳われているため、ライト感覚の中高生向き小説かと安易に考えたが、読後大きな勘違いだったと反省した。芯の部分はハードボイルド小説の条件を満たしているのでは。しかし、決して固く重すぎるわけではなく、表面上は軽く、ユーモアに溢れ、明るい基調に描かれている。会話の部分も軽妙洒脱。ヒロインの女の子も生き生きと生命力に溢れている。文庫解説の書評家がうまく表現されているが、「ツンデレ」していて、とても可愛らしい。良い作品に出会えた。
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すっかり春めいて来た中で今日は朝から枚方で研修。最近、本を読めてなかったので車を使わずに、電車の中で本を読む。
高校2年の夏休み、同級生の女の子が自殺をし、ちょっとしたことから調べに乗り出すことになった主人公。
旧家のお屋敷で刑事の父親と二人きりで暮らす春一は、感情を抑制し、いつも冷静、時には冷徹、女にもてるが羽目をはずさない。
テキ屋の娘の麻子はポニーテールの美人で、行動的で勝気でわがままなところまでかわいい。この二人の造形がとても良い。
シャーロック・ホームズとワトソンって件りがあるけれど、あるとこの二人は“名探偵コナン”のノリで、またあるとこの春一はフィリップ・マーローを思わせ、そんな中で若者の心の機微も軽やかに描く青春の一篇。
見苦しい大人たちのせいで後味は少し苦い。 -
高校2年の気だるい夏休み、万年平刑事の親父が言った。「お前の同級生の女の子が死んだぞ」偶然のことでお通夜へ出かけたが、どうもおかしい。そして数日もしないうちに、また一人。ぼくと親しい娘ではなかったけれど、可愛い子たちがこうも次々と殺されては…。