新装版 ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫) (文春文庫 ひ 7-5)
- 文藝春秋 (2007年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167531058
感想・レビュー・書評
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喫煙率高すぎ。
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一人称小説っていうだけでちょっと疲れちゃうんだけど、これはすごく読みやすかった。一人称小説だと、登場人物たちが活き活きと躍動しているように感じるが、それも書き手の実力一つなんだと思う。あっさりとした感性の主人公だから、米澤穂信の氷菓シリーズなんかの個性強めの一人称小説なんかより数段読みやすい。ただ、掴み所はない。共感もできないから、感情移入もできない。それよりも、お父さんが人間臭くて好きだなあ。
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昔読んだな・・・。
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新潮nexか講談社タイガかといったレーベルのテイストなのだが、本作が書かれたのが遥か昔だということにまずは驚いた。昨今の青春ミステリの系譜を辿るとその根本には本作があるのではないかとすら思える。(本作の根本には小峰元の作品群があるようにも思えるが)
面白いがシンプル過ぎて食い足りないと感じるのは、本作の子や孫の作品に馴染みすぎているからかな。 -
1988年発表の、恋あり謎解きありの青春ハードボイルド・ミステリーで、これが樋口有介氏のデビュー作。
1988年作品といっても、1970年代作品と言われても信じてしまいそうな昭和感。SNSが普及した現代から考えると驚きの、高校生達が固定電話で連絡を取り合うというシーンは、ノスタルジックな気分にさせられましたね。
これが『あぶない刑事』のような、映像作品だと、メイクやファッションで更に古さを感じるところですが、小説世界では、1988年に古さを感じることなく読めます。
後の作品で読んでいた主人公像が、デビュー作の時点で既に完成されていたことに驚きました。 -
サクサクと読めた。ということは文章が上手いということなんだろう。
サントリーミステリー大賞読書賞授賞作。刑事の息子が主人公。いろいろと伏線のようなものもありつつ、そのまま終了《消化不良ではない》。
青春ミステリーの歴史的名作とあるが、そこまでではない。 -
小学生の娘に薦められて読んだ
どう読んだのかはいろいろ気になるが確かに面白い
ハードボイルドで自殺や事故に見せかけた殺人事件、全てがありがちながら主人公が日本人の高校二年生というのが特殊。当時同じ年代の自分を思い返しもあり得ない。
歳くった今はとても気持ちよく読めたが、当時読んだらハードボイルド気取ってたいしたことないと言ってた気がする。
こんな高校時代に憧れてたよーな… -
話の本筋はもちろんのこと、本筋からはずれたところも面白かった‼️
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ミステリーとしてではなく、青春学園ものとして読むといいかもしれないが、ミステリー要素としては内容も薄く、犯人もいずれは足がついてしまいそうな手口であり浅はか。風見先生や三枝理事長がほとんど物語に登場しないのが斬新といえばそうかもしれない。
時代を感じる要素がいろいろあるが、当時高校生は先生の前でも平気でタバコを吸ったりデカいバイクを乗り回してたりお酒を飲んだりしたのかな。汚職も横行してたのかな…
台詞が多く、テンポよくサラリと読めたのが救い。