新装版 ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫) (文春文庫 ひ 7-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 125
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167531058

感想・レビュー・書評

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  • 爽やかな青春ミステリー。謎解きしながら、キュンキュンした。

  • 著者の作品『ピース』を読み、ファンになった。

    ただ、どうやら『ピース』の評価は分かれるようで、あまり女性
    には好まれない様子(あるレビュアーの方によれば)。

    それでも、この作品『ぼくと、ぼくらの夏』は女性にも読み
    やすいということだったので、それに従って読んでみた。

    自殺した同級生の、事件の真相を探る物語。

    主人公の高校生が、いい。これがハードボイルドというものか。
    どこかで見たようなキャラに感じるのは僕個人のデジャブか。

    途中で、こいつ怪しいなと思わせる箇所もあるが、自分の予想
    したとおりの展開にはならず、期待を裏切らない。

    名作と言われるだけあり確かに面白かった。

  • すごぉ~~くよかった。
    大好きです。
    かなり前に書かれた本なので、確かに古色蒼然(*^_^*)としている、というところはあるけど、きっちり楽しませてもらいました。
    詳しい感想は今、時間がなくて書けないので、ただ、よかったとだけ。(*^_^*)

    • そよかぜさん
      じゅんさんも楽しまれましたか(^^)
      私もず~っと前に読んで細かなことはわすれているのですが(汗)面白かったという印象があります。
      夏休...
      じゅんさんも楽しまれましたか(^^)
      私もず~っと前に読んで細かなことはわすれているのですが(汗)面白かったという印象があります。
      夏休みの一冊、て感じでしょうか。
      自分ではあまり読めていませんが、じゅんさんはじめとして他の方のレビューは楽しく拝見しています。
      連日の猛暑、本でも読んでひと時楽しみたいですね。お体大切に・・・
      2012/08/03
    • じゅんさん
      >そよかぜ様
      お元気でしたか?(*^_^*)コメントありがとうございます。私、今回初めて読んだのですが、とっても好きだった本なのよ!と言っ...
      >そよかぜ様
      お元気でしたか?(*^_^*)コメントありがとうございます。私、今回初めて読んだのですが、とっても好きだった本なのよ!と言ってくれる人が多くて嬉しくなっちゃってます。ホント暑い毎日ですから、そよかぜさんもお身体大切に!お互い、いい秋を迎えたいですね。
      2012/08/04
  • 樋口さん、ずっと気になってて、ようやく読み始めました。
    本当は純文学をやりたかったらしいのですが、無理くり書いたミステリが賞を取ったそうです。
    飄々とした高校生の男の子に、気の強い高校生の女の子。
    ちょっととぼけたお父さん、如何にも裏ありげな美人教師。
    煙草、コーヒー、レモンスカッシュ、夏。
    青春ミステリの歴史的名作、と明記されているだけのことはあります。
    平成に読んでも色褪せない。うーん、たまらん。

  • あることをきっかけに、主人公の男の子がクラスの女の子に引っ張り回されながらも、事件を解決しようと奮闘するお話。

    ありきたりな話のようなのに、ハマりました。
    物語の見せ方がうまい。冗談もうまい。思わずむふって笑っちゃうような会話のやりとりがあったりして。
    樋口さんの小説で共通してるのは、主人公の性格が無神経なようだけど、実は優しいところ…のように思います。
    好になった女子に、なおさら優しいところは、人間としての未熟さを感じるけど、そこがまた良いです。
    高校生だから、少し青い感じもたまらなく好きです。
    青春っぽくて良い。冬なのに暑さを感じました。

  • とにかく好きな一冊。
    携帯がまだなくて、高校生がタバコ吸ってたりする時代背景なのに、今読んでも古臭さを全く感じない。主人公の台詞にいちいちセンスを感じるし、文章も読みやすい。ミステリーなのに、読後はさっぱりして気持ちが良いです。題名に惹かれて購入しましたが、題名通りの内容です。

  • 前評判がよかったので読んでみたが、あまり面白くなかった。
    「ぼく」の話し方がとにかく苦手で、「なんだこいつ」っていうのが始終消えなかった。
    最後らへんで「ぼく」のなにかが明らか(?)になるかと思ったけど、そんなこともなく終わる。
    刑事のお父さんもよくわからん。参考人、容疑者候補なのに息子の担任に惚れるのもどうかと。。
    ミステリーなのかミステリー青春ものなのか、よくわからなかった。
    結局「ぼく」の担任の女性教師が犯人だったけど、動機も「ふーん。そう」ってかんじのもの。
    時代が昔のものだから、感覚が合わなかっただけかもしれない。

  • 2013年4月5日
    ハードボイルド?
    ワイズクラックが効いててかなり好きでした。

  • もう25年前の作品?確かに、作品内の高校生たちは、私とは違う感性を持ってそうだった。世代的には、私たちの上司くらいか。でも、違和感はあまりなく、するする読める。主人公のひねくれた会話が、逆に小気味いい。

  • 夏なので、せっかくだから「夏」と名の付く作品を読もうと積み本から発掘。
    刑事の父親と二人暮らしの高2の春一が、同級生の自殺の真相をクラスメイトのヤクザの娘・麻子と二人で調べていくという青春ミステリ。

    会話の多いストーリー展開は読みやすく、洒落の効いた会話も気が利いている。何より好きなのは主人公の父親。不細工ではないのに、だらしなくて妻に愛想をつかされたのも頷けるほどの冴えない中年男。だけど、どこかとぼけた風情が可愛い。
    ミステリ部分も、今の樋口さんの萌芽を見るようなザラっとした印象でなかなかいい。

    唯一残念だったのが、肝腎の春一と麻子のカップルが好きになれなかったところ。
    春一は父母が離婚したとはいえ、資産家の父と大きな屋敷に住み、バイク2台を乗り回し、友達と会うときはマックではなくレストランで食事、しかも相手の分も支払おうとする裕福さ。酒を提供するような場所にも普通に出入りし、未成年でありながら親や先生の前でも、外でも悪びれることもなくタバコを吸い、二日酔いになるまでビールを飲む姿に違和感ありまくり。いくらコンプライアンスの言葉も叫ばれていなかった昭和60年代の作品とは言え、警察官の父が未成年の息子の喫煙、飲酒をまったく何も言わず黙認か!
    麻子もこの手の小説によく出るツンデレの気が強い女の子だけど、情緒不安定で、生理のイライラまで相手にぶつけるような女は嫌だわ~。

    彼らとて色々と屈折した思いもありながら、結局、恵まれた坊ちゃん嬢ちゃんの夏休みの暇つぶしとしか思えなかった私は、つくづく青春小説が向いてないのだと自覚しました。

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著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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