日々是作文 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2007年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167708030

みんなの感想まとめ

人生の激動を描いたエッセイは、31歳から41歳までの10年間を綴り、離婚や再婚、仕事の成功といった様々な出来事を通じて、著者の心の変遷を描き出しています。多様な媒体に寄稿されたエッセイを集めたこの作品...

感想・レビュー・書評

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  • すでに読んだ3冊のエッセイとちがって
    あちこちの雑誌に書きなぐったエッセイをひとまとめにしたもの。
    離婚した31歳から、直木賞&再婚してしまった41歳まで。
    バラバラなので、さーっと見て興味ありそうなところだけ読みました。

    彼女のエッセイ、あと2冊読む予定。
    前夫が登場するのはこの本が最後かな?
    どうして離婚したのか、私レベルではわからない。
    小説読みまくればわかるでしょうか。

    でも、もうそれはいいでしょう。
    このエッセイの最後に、新しいご主人との幸せな光景が描かれます。
    ご主人の愛が見えるんです。
    このやろー。

  • 31才から41才になるまでの10年間のエッセイ。離婚したばかりで仕事もお金もほとんどなかった頃から再婚、直木賞受賞まで。丁度「恋愛中毒」「プラナリア」を執筆した時期でもある。

    前半は30代独身女性向け雑誌Domaniのエッセイが中心。
    後半は、色々な媒体で綴られた日常の一コマ、20代の私、日々思うことがまとめられている。

    彼女の作品を貪り読んでいた20代後半の私。田舎から関東の大学に出て、紆余曲折あって東京に戻り一人暮らししていた頃。

    朝起きて仕事に行き、小さなアパートに疲れ果ててもどる。そんな生活の中で、彼女の小説は、抱えていた苦しさを代弁してくれる理解者で、目に映るごく普通の風景や日常を彩ってくれた。

    あの頃、筆者である彼女は30代後半だったのだ。

    前半部の男だの女だののエッセイは正直、もはやどうでもいい。それは、エッセイには心に染みるタイミングがあるからなんだと思う。

    後半部はやっぱり面白かった。端的に本質を突く表現はさすが。「家庭は人格工場だから..」とか、さりげない一言に、あ〜、メモ!という気持ちにさせられる。

    時を経て、私の経験値も上がり、心の筋肉も体力もついた今、本書の中のこの言葉を誰かに伝える機会があればいいな、と思う。

    ーーーーー
    物事の解決法が分からない、ということは、つまりまだ解決する力がないということだ。判断力というのは体力と同じで時間をかけて地道に作り上げていくしかないのだと思う。

    そう、今は苦しくても、少しずつ経験値を上げていけば力はつくんだよ。きっと楽になる。

  • 10年間の山本文緒さんのエッセイ集。
    10年間とあるように、とても長かった。でもたくさん書き留めたい文章があって、読んで良かったなと思いました。
    自分と違うタイプだと思っていたけど、色んな過去を経てこの考えになっているのか、とか、あ、私もそれ一緒!とか。たくさん山本文緒さんのことが知れてよかったです。

  • 山本文緒さんの頭の中をのぞいてる感じで純粋に楽しくて、尊敬できる友人と話しているような感覚になれる。恋愛好きな女性のエッセイが個人的にとても好きで、この本も好きだった
    よく言語化してくれたと共感できるところもあれば不健康生活と浪費は解せなかったり、さすが経験豊富で達観してて、勉強になる考え方もあれば、、
    線を引きながら繰り返し読みたいなぁ

  • 随分前のエッセイなので時代を感じるものも多い。
    花には水を。私に恋を。が好き。私もどこでも好きな人を見つける、順番はつけないけど…
    置かれた場所で咲きなさい、的にその場所で好きな人をほぼ見つける。恋愛スコープ活躍しすぎ、けどモテませんね…若かりし頃の山本文緒、面白かった。

  • いろんな媒体に掲載されたエッセイ集なので
    対象媒体によって文体の温度感が違う。

    なのでアップダウンは激しめ。

    人の葛藤を知る由がないので
    赤裸々な本書は興味深い。

  • 文緒さんも葛藤しながら、悩みながら、もがきながら生きてるんだなぁと思った。
    こうした想いがあるからこそ、心に響く数々の作品を生み出すことができたんだろうな。
    厳しいながらもどこか愛情を感じる文章で「今の生き方でいい、自分で選択した道を信じて進めばいい」と希望と自信を持たせてくれる人間くさい山本文緒さんの作品がわたしは大好きだ。

  • 色々と染みるタイミングで読めてよかった!

  • 彼女のいくつかの作品のモチーフになっているコンプレックスについての章では「心の安定を他者からの評価だけに頼っていると、人の何気ない一言に舞い上がったり、激しく落ち込んだりしなければならなくなる。」と。自分だけが何故…?と外の基準や自分の思いに囚われていることが多い現実。また彼女が得体の知れない虚しさをずっと抱えてきたからこそ書き続けたという一文に驚く。

  • 興味のこと、日常の生活範囲のこと、人付き合いのこと、1人が苦でなく好きなこと。
    この時期の筆者さんと年齢が近いからか、とても共感がわいてきた。
    (もちろん、異性との話など、共感できない部分もあったけれど。)
    恥ずかしながら、本業の小説の方は読んだことがないので、これを機に読んでみようかなと思う。

  • 図書館で何気なく手に取った本。作者が今まで書いてきたを時期ごとにまとめた構成。こまかいお仕事(パソコン導入後)という時期(30代後半)に書かれたものが一番面白かった。作家の方も年齢とともに感性やテクニックが変化するし、読み手も感性が変わってくる。文章を読むタイミングが重要。宮本輝の錦繍をもう一度読むか

  • 図書館にて。

    移動用にと短いエッセイ集を。
    30から約10年間のエッセイだというところも興味をそそったのだけど
    慣れない文体だったからか、
    全然ダメだった。
    この本しか持って出なかったから、無理やり読むしかない、というくらい。
    たまたまタイミングが悪かったか?

  • 5月に読書をする時間がなかったせいか
    読書欲が止まりません。

    山本文緒の小説って、
    どこか暗くて病んでる雰囲気があまり好きじゃなかった。
    それでもけっこう読んでいるのは、姉が好きだから。
    私の姉はけっこう読書家で、わりと趣味も合う。
    山本文緒も自分では買いたくないけど読みたい。
    この本は、今山本作品を読み直したら好きと思うかもしれない、
    と思わされる面白い人柄がにじみ出るエッセイ集。
    なんとうか…性格がキツい!全然いい人じゃない!
    だけど正しい感じが、巷に蔓延する「私ってばハッピーなの~」的
    うんざり女性エッセイ(あんま読んでないのに偏見だらけですみません。)とは違う、
    爽快感のようなものがあった。
    不幸のどこが悪いのかとか書いていて、ぷっ達観してるなって。
    彼女のそういうクールなところが好きだと感じた。
    自分の親や友達(と思ってた人)をぶった切るところとか
    あんまり女性はしないよね。でも、すごくわかる。
    ライフスタイルの地味さも共感とあこがれを覚えたし(笑)。
    どこか暗い語り口調も無個性のようで個性的。
    淡々と、ぼんやりと、鋭くして、刺す。
    31歳で離婚してから再婚するまでの10年間に、
    いろんな雑誌に寄稿したエッセイの寄せ集めではあるので、
    一気読みはキツかった。が、なんか気になって一気読みしてしまった。
    直木賞受賞のくだりでは、自分を卑下しつつも、
    書くぞ、読ませるぞという決意やパワーを感じましたよ。

  • 直木賞受賞したころの話がなるほどと思った。

  • 最初は面白かった。ちょっと排他的で衝動的な山本文緒さんとその作風は、通じるものがあった。

    綺麗好きの人と、汚れているのに気づかない人は結婚してはいけないという下りには、心底共感した。

    でも、色々なとこで書いたエッセイということで、内容が被る。
    一人が好き、離婚経験あり、酒と煙草が好き、社会に適応しない、胃が痛い、どうして作家になったか、作家になってからどうだったか…、最後は全部読み飛ばしてしまった。

  • 山本さんの作品は、昔、たくさん読んだ。
    以前にもエッセイの本を読んだことがあって、その時は、作品は好きだけれど、本音の部分はちょっと・・・と思った。
    しかし、この本は“あるあるある”の連打。
    『プラナリア』のイメージが、結局は一番ご本人に近いのかな?と思いました。

  • 山本文緒さんのエッセイ集です。
    色々な雑誌に掲載されたものをまとめた一冊。

    今まで以上に山本さんがすきになりました。
    こういうことを教えてくれるお姉さんがいたら
    すてきだと思います。

    一人暮らしについの記述が数ヶ所あるのですが
    それらにとても共感しました。

    私もいずれ家族を失う。
    その時に取り乱さないために
    離れて暮らすことによって予め失っておきたい、
    それが本音かもしれない

    一人暮らしが金銭的にも精神的にも大変たなのは
    事実であると思う。けれど、それだけの価値はある。

    とにかく精神的にもどうのこうのというより
    私がその最初の一人暮らしで得たものは
    「自分が月にいくらあれば生きていけるのか」
    という明確なラインだった。

    何気ない一文にはっとさせられる一冊でした。

  • 山本文緒のエッセイ集。
    人生の最悪な時期に「この方が唯一の理解者なのだ」と思い込み、貪り読んでたものだ。
    社会復帰(?)以降ご無沙汰していたら、今度は山本文緒が心の病を患っていたとのこと。

    山本文緒の小説ばかり読んでいた時は人生観的な事が好きだったけど、時代が変わると別な見方もできるようになってくる。

    私は恋愛マスターでもなければ女性友達が多い訳でもない。
    そもそも既婚者だし。
    でも、このエッセイ集の中の「男女恋愛観の違い」のような価値観に共鳴した。


    「女性に浮気は出来ない!」という「本気の不倫」VS「気楽な浮気」というエッセイは特に面白かった。
    別に差別している訳ではなく(著者は女性だし)、女性は既婚未婚、恋人の単数・複数問わず、全て本気で付き合うから、浮気は出来ない。
    それに対し男性は「家庭を守る」前提のうえでの「楽しい」浮気をする。
    女性がより本気になると男性は逃げに入るが、情が湧いてしまい両者共にスパッとは別れられない。

    結果として既婚女性と独身男性、既婚者同士の不倫は少ないのではないか、という山本文緒の仮説に、うんうんと頷けてしまいました。
    男性ながら。。。

  •  直木賞作家の日常が切々と語られる。共感はするが特に驚きはなし。

  • 基本的に恋愛に関するあれこれなど、もうどうでもいい。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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