どれくらいの愛情 (文春文庫 し 48-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167772017

感想・レビュー・書評

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  • 中編の表題作を含む短編集。いろいろな形の愛について。

    うまく言えないけど、大事なヒトを幸せにするために、そばにいたいなぁと思わせる作品。好きなら触れていたほうがよいそうです(≧∇≦)。

    読後感はよい。

  • 2011/11/02
    復路

  • 収録作品の中では「ダーウィンの法則」が一番好き、不倫の話だからストーリー的には微妙なんだけど伝えたいこと的には、もう「そうそうそう!あるあるある!」の連続だったわよ。

    人は愛情がなくなったからベタベタしなくなるのではなくて、ベタベタしなくなったから愛情がなくなったんだ、とか。

    スキンシップは人にとっていかに重要か、とか。もう、自分の思ってること「まさに!」って感じで言ってくれちゃってる。

    やっぱ私は恋愛体質だ!忘れてた!恋愛しよ、そうしよ、くっつきたいなぁ、冬だしなぁ。って?

    思わず「ダーウィンの法則」ってなんだっけって調べたら・・・「自然は自家受精をきらう」というダーウィンの学説に付せられた名称。自然界では他家受精が一般的であり、自家受精のみでは生物の性質の退化が起こるとした。

    おいおい、さすがダーウィン、いいこと言うね~、昨今の草食男子に聞かせてやりたいよ。

    タイトルになってる「どれくらいの愛情」はいい話なんだけど、感情移入があまりできなかったかな。

  • ラストです。とにかくすっきりします。

  • この人の作品は何作目だろうか。のめり込むわけではないんだが、どうも読まずにはいられない。
    大体は、やり手の営業マンとか出来る男が主役。でも本当は、大事な部分が欠落した不完全な男。足りない部分を必死に探したり、葛藤したり・・・でもそういうことを求めている自分は認めなくて・・・みたいな。そんな姿に憧れているんだろうか。この人の小説は、たくさんの心の描写があるから好きなんだろうな。
    この作品も同じように、『自分が本当に感じる「大切なもの」の姿』を求めておりました。
    しかし、三つの作品を収録しているせいか、話が短め。
    ちょい残念。。。

  • 表題作が圧倒的に良かった。
    とくに後半は展開が重たくなりながら加速する。
    過去に正平が晶に騙されたというところでは、
    読んでいて自分も、正平が騙されたと思って疑わなかったから、
    まずは電話をよこしてくる晶に「ちょっと!」と思った。
    そして何より、真実を知った正平が「先生」に食い下がる気持ちが痛く伝わった。
    と同時に、晶の非凡で深過ぎるくらいの愛に泪した。
    洗われるような一作だった。

  • あまりすきではありませんでした。

  • 2011/08/23読了

  • どの短編も心にじ~んと響きます
    最後の作者の丁寧な、やや難しいあとがきも
    とてもいいです

  • 本棚にある本を再読。4つの物語が収録されているけれど、私は「20年後の私へ」が好き。今、20年後の自分に向けて、手紙を書くとしたら、どんなことを書こうかなと思う。

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著者プロフィール

1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行。各紙誌で絶賛され、鮮烈なデビューを飾る。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。巧みなストーリーテリングと生きる意味を真摯に問いかける思索的な作風で、現代日本文学シーンにおいて唯一無二の存在感を放っている。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』など著作多数。

「2023年 『松雪先生は空を飛んだ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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