- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167780036
感想・レビュー・書評
-
4.3
武士道シリーズ第二弾
前作で、父・憲介や辰じいとの会話から、自分の目指す剣道がうっすら見えて来た香織だったが、初めて早苗と力を合わせて勝ち取った新人戦優勝の直後、突然父親の仕事の都合で香織の元を去っていった早苗。
見送りの空港で、剣道を辞めるかも.…と仄めかし、さらに転校先も告げずに…。
以降、連絡も取れなくなっていた。
そして夏。
埼玉開催のインターハイ会場で再会を果たした二人だった。
今作の前半では、
空港での別れのシーンからインターハイの再会迄の二人の様子が描かれている。
九州の古豪、福岡南に転入した早苗が最初に友達になったのは、なんと香織の因縁の相手…全中で疑惑の敗戦を喫した黒岩レナだった。
そして、レナを筆頭に、武道ではなくあくまでも勝敗に拘ったスポーツとしての剣道を追求する、福岡南の剣道と自分の目指す剣道との違いや、顧問・吉野の訳の分からない嫌がらせに苦しむ。
一方香織は、
「武士道」という自分の進むべき目標を見つけ、人との関わりの大切さを知り、部長の河合を始め後輩や仲間達との良好な関係を築いて行く。
来年以降の選手層の薄さを危惧し準備を進めつつ、後輩美緒への指導を通して、育てる事の難しさ痛感する毎日。
そして、
日に日に東松への復学の思いが募る早苗は、とうとう香織に「戻りたい」と告げるが…
詰め込みすぎると理が育たない
◯田原美緒…東松学園中等部時代に早苗と香織が稽古をつけに行っていた後輩。
◯清水ノリオ…香織の中学時代の男子剣道部員。こいつが不良に絡まれていた所を助けるが後日思わぬトラブルに…。
◯吉野先生…早苗の班の担当顧問。何中酒臭い。早苗の姓をわざと河本と登録したり訳の分からない意地悪をする。
実は、喧嘩で病院送り三十人、他流試合四百戦無敗の伝説の剣士。
そうそう、シックスティーン共に、
紅白二本のスピンが洒落てました❣️
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作シックスティーンのエンディング部分が詳しく説明されて行く感じから始まるセブンティーンです。
遠く離れた2つの場面が交互に展開され陰と陽と言うか悲と楽、的な感じ。新入生とのやり取りも面白かった。
残す所あと「エイティーン」と「ジェネレーション」の二冊だけになってしまった。(T_T) -
武士道とは何たるものなのか、早苗と香織のそれぞれの悩みが面白いし共感できる。お父さんかっこいい。
-
香織と早苗がそれぞれ別の場所で互いを思いながら困難に立ち向かっていく姿に感動した。武道とスポーツの違い。武士道とはなんなのか。
前作に続き、剣道の世界の深さを知れる作品。 -
香織と早苗、離れていてもつながっていていい感じ。距離があっても、ずっと一緒にいなくても、相手に無理に合わせる必要のない、こういう関係っていいなと思う。続きも読みたい!
-
[過去記録]前作で完結という感じだったので、続編はそれなりに出来上がったんだなぁと言う感じ。「武士道」とはどんなものかというところはすごく納得して、印象に残りました。次作は盛りだくさんらしいので楽しみです。
2011/5/25読了 -
香織ちゃん成長してるーーーーーー
ちゃんと色んなことを受け入れられる人になってるよー
香織にも早苗にも、導いてくれる人がいる、答えを教えてしまうのではなく、よく考えてごらん、って導いてくれる人。これがなかなか絶妙で。
まだこの2人の成長を見られるなんて嬉しいなあ。 -
友情と成長。
馴れ合いや浮き足立つ出来事なんて全然ない。
剣道を通じて二人の女子高生の剣道に対する考え方や自分の価値観と向き合い成長していく物語。 -
おもしろい!「武士道」を大切にしながら剣道をする二人の女子高生がいい。いろんな生き方があるんだな。
-
0063 2018/09/21読了
後輩ができて香織が先輩になってるのがよい。後輩思いだし。
清水くんもまた出てきて面白かった。彼も苦労している。
ラストは切ないけど、次の巻を読むのが楽しみ。