- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167796037
感想・レビュー・書評
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短編集。
仙道さん、1話読む度に復帰が遠くなるような気がするのですが…… -
佐々木さんの北海道警の作品です。主人公の仙道刑事は休職中ですがプライベートで事件にかかわっていく作品です。この本は短編のため、非常に読みやすく感じました。
休職中の刑事が事件に迫っていくので、ちょっと内容も期待してしまいますが、事件の内容よりも、事件の真相というか、裏側の人間関係、人間の心の奥底の感情という、ドロドロとしたくらい感じのものを主人公の刑事を通して表現しているように感じました。 -
私にとってはカウントダウンに続く2作品目となる佐々木譲先生の作品
カウントダウンは友人からいただいた本だが、、、こちらも同じ友人からいただいた
カウントダウン同様に北海道を舞台にした作品
主人公は休職中の刑事という変わった設定の小説
しかしなるほど
刑事でありながら休職中という事になると自由度が増すというのか
それでありながら刑事の洞察力もあり面白い展開ができるものだなと
どうして休職中になっているかは最後に明らかになる
本作は短編集となっており、多くが知り合い等から「休職中ならちょっと聞いてくれないかな」というような感じで相談を受けて始まる
北海道の地理にはそれほど詳しくないですが、主人公は結構色々なところからお声がかかりつつ、それらエリアの所轄警察署に知り合いがいる
警察官も色々なところで勤務を行うものなのだなぁと
あとがきに書いてありましたが、佐々木先生は北海道の色々なところを描きたかったとの事ですね
それに都合が良いのではないかと考えたのが「休職中の警官」という設定との事でした
描きたい話がありきの設定だったのですね
毎回、まずは現場を確認したり、聞き込みまではいかないながらも近辺の人に話を聞いて
と進んでいくのだが、休職中であるがゆえの不自由さもある
現場担当でも無いのになんでこんなところに来ているのか、なんで聞き込みみたいな事をしているのかという感じで同じ警官側から煙たがられたり
逆に遺体が見つかっていない(ので事件化できていない)が殺人と思われるような事案にも首を突っ込めるという自由もある
このキャラクター設定は秀逸
小説として聞いた事がなく目新しく感じただけかも知れませんが面白いと感じました
友人からもらった佐々木先生の作品はカウントダウンと本作の2作品だけですが、、、別の作品も読んでみたいですね -
仙道さんはいったい何があって休職に追い込まれてしまったのか気になりながら読み進めた。最後でそれがわかって『やっぱりな』という感じで腑に落ちた。ちょっと今までにない警察小説でした。
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ミステリーの短編というと中途半端な謎解き物を想像し、ほとんど期待しないで読んだのですが、これはそういった類の物語ではなく、いい意味で期待を裏切られました。
北海道各地の疲弊の色を帯びた都市を舞台に、そこで起こる其々の事件の背景で繰り広げられる人間模様を、トラウマを抱える求職中の刑事の目を通して描いたヒューマンドラマです。
1話1話がくどくどとした説明過多ではなく、絶妙の長さと締めくくり方に非常に好感が持てます。
内容的には弘兼憲史のコミック「人間交差点(ヒューマンスクランブル)」を彷彿させます。というか、そのまま人間交差点の原作にしてしまっても違和感ないくらい作品コンセプトが近いと感じました。 -
直木賞作品を初めて読破しました。なんだろ、PTSDの治療の中、様々な依頼を受けて真相を突き止めていく刑事の姿に感動を覚えました。
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佐々木譲さんの警察もの。安定感のある筆致とストーリー展開はホントに期待を裏切らない。舞台が道内の各所なのも色んな空気感を感じられて楽しい。
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休職中の刑事が「お手伝い」と称して次々と事件を解決に導く。連ドラにできそう。