時の罠 (文春文庫 み 44-30)

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  • / ISBN・EAN: 9784167901462

感想・レビュー・書評

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  •  時間をテーマに4人の作家が書き下ろした佳品アンソロジー。


     図書館本。
     作家陣の名前を見ると推理小説短編集に感じるが、推理要素は……無くもない、かな?という程度。ヒューマンドラマや奇妙な味系の作品集だ。
     各作者のファンはもちろんのこと、ボリュームがかなり低めなので、この4人は初めてという方にも手に取りやすいのでは。


    ◆辻村深月「タイムカプセルの八年」
     小学6年の時の担任に憧れた息子は夢を実現し、小学校教諭に。初出勤のその姿を見送る父は、渋々参加した父兄会活動や、息子との距離が開いてしまった当時のことを振り返る……。

     面白く読めたんだけど、最初の頃の父親のダメさ加減にイッライラさせられた(笑)。ちょっと病院で診てもらった方が良かったんじゃないの……。
     ちょっと不満だったのが、父親の一人称視点で話が進むため、他の登場人物の言い分の真偽が不明なこと。この父親=主人公が“普通の人”なら良かったんだけど、いまいち人の気持ちに疎い、コミュ障寸前の人だからねえ。物事がしっかり見えているのか、疑わしく思っちゃうんだよなあ。


    ◆万城目学「トシ&シュン」
     学問と芸能の神社へヘルプに来た縁結びの神の仕事は……専門外の芸能担当。おまけにやり方まで指示される始末。作家志望の男性と、俳優志望の女性を対象に、培った(わけではない)腕の見せどころ?!

     タイトルでわかる通り、芥川龍之介の「杜子春」のオマージュ。
    「鹿男」があまりにも「坊っちゃん」過ぎて、それっきり読まずにいた作家さんだが、本作は……まあまあ。ちょっと良い話。元ネタがまあ、そういう系だからねえ。
     ただやっぱり、後に残るものが無い、かな。何だろこの、さようでございますか、で終わっちゃう後口は……。「ホルモー」からあまり変わっていないような気がする。


    ◆米澤穂信「下津山縁起」
     静岡県の某所にそびえる上津山。その隣の下津山の存在が知られてから、何かが始まった? 遥か古代から未来に渡って描かれる、2つの山を巡る物語。

     書物や記事の抜き書きらしきものばかりで「何じゃこりゃ?」という感じだが、取りあえず最後まで読んでみるのが吉。意外な事実が明らかに。
     ただ、「だから何やねん!?」と思われてしまう可能性も……。


    ◆湊かなえ「長井優介へ」
     15年ぶりにN市を訪れようと電車に乗った優介。小学校卒業時に埋めたタイムカプセルが掘り出されるのだ。しかし、強風のため電車は停まってしまう。車内で当時の同級生・浩太に再会した優介の脳裏に、苦い思い出が蘇った。聴覚に難があるためにいじめに遭った日々が……。

     ある人には良い話、またある人には嫌な話となる可能性が。いじめのダメージから回復していない人は読まない方がいいような気もする。
     上手くオチがついてはいるんだけど、偶然に頼りすぎな感じ。
     優介がタイムカプセルに入れたものは、予想がついてしまう人も多いのでは。似たような話、どこかで見たぞ。この部分に関してはもう一工夫ほしいような。

  • 辻村深月さん、万城目学さん、米澤穂信さん、湊かなえさんのアンソロジー。

    辻村深月さんの『タイムカプセルの八年』
     息子が憧れていた先生に絶望しないように、先生に放置されていたタイムカプセルを捜して埋めるお父さんの話。
     ぶっきらぼうな関係に見える父と息子の関係だけど、息子はこっそり父の仕事に誇りを持っていて、父も息子のことを大事に思っていて。心が温まるお話だった。
     母と娘、母と息子、父と娘の関係よりも、父と息子の関係って一番ややこしそうだけど、実は男だけに分かる絆で結ばれているのかなと思った。

    万城目学さんの『トシ&シュン』
     神社の神様(?)目線で綴られた話。神様の中でも、ノルマだったり、縁結びが得意だったり、出世だったりあるんだなと思ったらおもしろかった。(笑)

    米澤穂信さんの『下津山縁起』
     私の読解力がなく、うっすらしか内容分からず…★4にした理由はこちらです。。

    湊かなえさんの『長井優介へ』
     いじめられていた長井優介くんと話。胸糞悪いなぁ、と思いながら読み進めたら、結局は決定的ないじめ事件の関係者3人の誤解だったことが判明。
     緑川先生も優しいね。青酸カリと称してお砂糖をあげるなんて。

  • 3秒遅れの僕、、
    人は思い込みの中生きているんだなあ、と思いました。
    真実は思わぬところから発覚するものですね。

  • 4人の作家さんの短編集。それぞれ面白かったけど1番気に入ったのは湊かなえさんの物語。
    小学生の頃のタイムカプセルを開けに行く話だったんだけど、小学生時代にこじれたままになっていた友達との関係が見事にほぐれていく感じが読んでいて心地良かった。
    人間関係のゴタゴタって結局は誤解から始まってるんだよなぁって思った。

  • お話4つ。こういうのにしては少なめかな。

    □辻村深月「タイムカプセルの八年」
    最初、あまり楽しくない方向に行くかなと思ったら、小気味いい展開で楽しく読めた。不器用な愛情が、見えないところで届いて作用した感じが嬉しくなった。気持ちの良い終わり方。

    □万城目学「トシ&シュン」
    昔、図書館で「鴨川ホルモー」を借りたもののイマイチ入り込めず途中で断念したことがあり、万城目学さんには何となく苦手意識が。この作品は無事に読めてよかった(笑)。

    設定は変わっているけれど読みやすく、仕掛けも楽しかった。

    □米澤穂信「下津山縁起」
    淡々とした記述。どこに着地するのかわからないまま読んでいたけれど、意外なラスト。面白かった。読後にじわじわ来る。

    □湊かなえ「長井優介へ」
    予想外に爽やかな展開。最初の不穏な流れから、イヤな感じで終わると思い込んでいた。優しいどんでん返し。後半の種明かしで心が洗われた。


    どの作品もまさに「時の罠」という感じで、楽しんで読めた。

  • 再読。
    というよりも、湊かなえさんワールドに浸かりたくて
    湊さんの話だけ読もうと思って手に取ったら
    他のも結局読み返してしまった!

    アンソロジーなので、一つ一つのお話は短くて
    でもしっかりと世界観を魅せてくれる安心の4名……
    湊かなえさんの「長井優介へ」がすごくすき。
    15年は長すぎるけど、またこれからの15年は
    長井にとって明るい15年であってほしいなと思いました!
    そして辻村さんの「タイムカプセルの八年」は
    胸が熱くなった。
    親父たちがすごい!かっこいい!
    小学校卒業から成人までの八年と、
    成人からの八年は本当に全く違うだろな。
    他二編はファンタジー?要素もあり
    不思議な感覚で面白いです。

  • 暇つぶしで買った本…このメンバーのアンソロジーなら思わず手が出てしまう。
    とは言っても万城目ワールドは面白いと思うもののちょっと肌になじまないし米澤さんに至ってはワケがわからなくても読み返す気も起こらない偏食家、まぁ好きなものだけでいいでしょう。
    で深月さん、思春期の心の機微を…の代表選手もあらゆる年代へと守備範囲が広がり円熟味を増した、いつもながらふっと笑みのこぼれるラストがいい。
    そして湊さん、ちょうどこの頃は黒湊から白湊への転換期、ミステリー要素を取り入れつつも正統派の青春ドラマに仕上げられておりそれが後の望郷路線へとつながっていくのだろう。
    「3秒」の発想はさすがである

  • 時を題材にした短編集

    辻村さんと湊さんはタイムカプセルでかぶったけど辻村さんの方が好みだったかなぁ。
    万城目さんは相変わらずの万城目ワールド。
    米澤さんは初めましてでラストになるまでに読むのを諦めようかと思う位でどうしよう…って思ったけどオチを読んだら納得。そこにたどり着くまで長かった…

  • 好きな作家揃いなので。
    辻村さんは既読でした。あれ?なぜ?
    万城目さんのが1番好き!
    何読んでも面白いし、
    何読んでも万城目ワールド★

  • 時間の経過にまつわる4篇のアンソロジー。米澤穂信のが未読だったから借りてみた。なんか山が知能を持つ生命体で、人間を操って隣の山を平地にした、というような話。過去から未来へ、歴史書?みたいな書き方で。この人、意外とこういうSFちっくなの書くんだよな。あんま好きじゃないけど。万城目学はいかにもな神様の話。この関西の語り口が苦手なんだよな。一番面白くなかった。辻村深月と湊かなえはタイムカプセルかぶり。ありがちな感じだけど面白かった。湊かなえのだけ再読。よくできた話。読後感も良い。

  • 今注目の四人の作家さんによるアンソロジー。辻村深月さんと湊かなえさん目当てで買ったんだけど、四作品とも面白かった!
    辻村さんはいかにもぽい感じの優しいお話。
    万城目さんは初読やけど、ゆるゆるな感じが面白い。神様って意外と大変? 笑。
    米澤さんも同じく初めましてやけど、これ面白いわ。ラストまで読んで最初から読み直すと「なるほどなー!」ってなる。
    で、湊さんがかなりいい!!湊かなえっぽくなくて(笑)ほっこりできる。
    いやー。楽しかった!アンソロジーは新しい作家さんに出会えるのもいいなぁ。米澤さんはぜひ他のも読んでみたいな。

  • “時”をテーマにしたアンソロジー。
    それぞれが、それぞれの持ち味を活かした作品で非常に面白かった。
    全体のバランスも良くて楽しめた。
    個人的には辻村深月「タイムカプセルの八年」がお気に入りだ。

    ・辻村深月「タイムカプセルの八年」
      タイムカプセルをめぐる「親父会」と子供達と、ダメな先生とのお話。

    ・万城目学「トシ&シュン」
      縁結びの神さまの昇進試験のお話。

    ・米澤穂信「下津山縁起」
      山の裁判のお話。

    ・湊かなえ「長井優介へ」
      3秒遅れて聞こえる長井くんと友人の、小学校時代のすれ違いのお話。

  • 辻村深月目当てで図書館で借りた本。
    長くなると書き切れないので簡潔に。
    辻村深月:コレは掛け値無しで面白い。
    このネタで1冊書いて欲しいくらい。
    万城目学:面白いんだけどなあ・・・やっぱり万城目は苦手だな。映画化してくれ(笑)
    米澤穂信:初米澤。
    最初はなんてつまらないんだろうと思って読んでいたが、後半から面白い。
    むしろ山側視点で全部書いて欲しかった。
    湊かなえ:「告白」を読んで以来、湊かなえは嫌いだったので他のものは一切読んでなかったが、なんだおもしろいじゃん。
    他の作品も読んでみようかと思った。

  •  辻村深月「タイムカプセルの八年」、万城目学「トシ&シュン」、米澤穂信「下津山縁起」、そして湊かなえ「長井優介へ」。「時」をテーマにした人気作家によるアンソロジー。

     同じ「時」をテーマにしても、それぞれ違った味わいで(特に、万城目さん、米澤さんはかなり個性的)、楽しめました。しかし、テイストが違い過ぎて、感想がうまくかけません。
     初めての作家さんがいたら、ここから他の作品を読むのもいいかと思います。

  • <時>をテーマにというのと、辻村深月、万城目学が入っているのに惹かれて、初めてアンソロジーを読みました。

    印象的だったのは、
    湊かなえ「長井優介へ」。
    タイムカプセルを埋める前に起こったある事件。
    タイムカプセルを掘り起こすために向かった
    電車の中で、その事件の真相が少しずつ
    明らかになっていく過程がさすがだたなと思いました。
    最後の爽やかさが良かったです。

    辻村深月「タイムカプセルの8年」
    も、タイムカプセルを巡る、今度は大人たちの物語。

    万城目学、米澤穂信も、少し毛色が違って、面白かったです。

  • (2014/10/30読了)
    これは狙いなのか、最初と最後のがタイムカプセルの話で、中ふたつが神がかりな話(多分。。。米澤さんのは読まなかったのですが、チラ見して)
    時の罠というタイトルに負けているような、それとも、私の期待が大きすぎたのか。残念です。
    好きな作家さんの辻村さんのは、結果心温まる話になり、もうひとり好きな万城目さんのは、文章より映像に合うのではと思われ。
    米澤さんのは最初でギブアップ。湊さんのは、やっぱり基本苦手な作家さんなんだなぁと思いました。いじめを題材にしていて、ラストはいい話で終わるのだけど、こういうの読むのって胸が苦しくなりますね。

    (内容)
    辻村深月、万城目学、湊かなえ、米澤穂信ー綺羅、星のごとく輝く人気作家たちによる、“時”をテーマにしたアンソロジー。小学校時代に埋めたタイムカプセルがほどくこじれた関係、配置換えになった「縁結び」の神様の新たな仕事、人類には想像もつかない悠久なる物語…。“時間”が築いたきらびやかな迷宮へ、ようこそー。

    (目次)
    タイムカプセルの八年(辻村深月)/トシ&シュン(万城目学)/下津山縁起(米澤穂信)/長井優介へ(湊かなえ)

  • 米澤作品が微妙すぎ。それ以外は面白かった。

  • 辻村深月、米澤穂信!万城目学、湊かなえは読んでみたいと思っていた作家さん。
    時の話っていいな。ロマンチックであり、ミステリアスであり。
    一番よかったのは、湊かなえさん。あの短いページでよくこんなに深い物語を書けるなと思った。イジメの話は苦手。だけど読んでよかった。イジメを受けていた男の子がタイムカプセルに埋めたものはなんだったのか… タイムカプセルを掘り出した時に彼の手に心に残ったものは… 泣いてしまった。
    辻村さんは親父奮闘記、万城目さんは芸人さんの話かと思ったら若い恋人同士の話、米澤さんは何の話かと思ったら…スケールが大きい(笑)

  • タイムカプセルにまつわる大人たちの、そして子どもたちの気持ちが面はゆい。一方で有罪判決の過料なり刑罰がとても気になる。

  • 辻村深月さん、万城目学さん、米澤穂信さん、湊かなえさんの〈時〉をテーマにしたアンソロジー。辻村さんのタイムカプセルを題材に書かれたもの。私も小6の時、タイムカプセル埋めたけど、あの後どうなったんだろ。何を入れたかも全く覚えてないし、大した物入れてないんだろな。米澤さんのはよくわからなかった。湊さんのは、短編だけどよくできていて、面白かった。

  • こういうアンソロジーものは初めて読んだ、と思う。辻村さんの父親視点のお話は珍しく感じた。なんか新鮮でした。湊かなえさんのは今回のが初めて。短かいけど読み応えがあって面白かった。さすがイヤミスの女王。これはイヤミスじゃないけど。万城目さんと米澤さんも初読だったけど、なんかぶっ飛んでるなぁ~という印象。

  • どれも面白かったけど
    辻村さんのが1番好きかな

  • 作者様方の連名を拝見して、
    勝手にミステリーかと思っていました。
    ”時の流れ”がキーになっている
    温かいストーリーが多く、読み易い。

    辻村深月さんのタイムカプセルのお話が
    いちばん記憶に残っている。
    相手の事を想った選択をするって
    とても難しいけれど大切な事だと感じた。

    あと、米澤穂信さんの「山に知性がある」
    という設定が珍しく、とても面白かった。

  • 面白かった。複数作家の短編集は良いものだなあ、と思った。一番面白かったのは米澤穂信か。ああいうヘンテコな短編が好きなのかもな。よって万城目学のものも好きだった。湊かなえのものはシンプルに良い物語だと思った。辻村深月の作品はやはり俺の体質に合わない。女性だからか? と思ったが湊かなえもいるので違うらしい。なんというかな、人物が単調で「良い話」を見せられているとだけ。回想形式を交える物語が好きなのかもしれない。短編というのはどれも、それぞれの人生のハイライトを切り取ったような、一人だけの物語という気がした。

  • 久しぶりにアンソロジー読みました。

    4人の作家さんそれぞれが「時」をテーマに描いた作品です。

    4作の中で印象的なのが、女性作家お二人のタイムカプセルをテーマにした物語。

    過去に生じたわだかまりやすれ違いが、時を経て次第に解れていく。というのが「時の流れ」というものを感じられてとてもよかったです。

    そういえば、うちの息子も10歳の時に家の庭にタイムカプセル埋めたよなー。
    20歳になったら掘り返さなきゃ。
    でも、この本を読むまですっかり忘れていたけど(笑)

    過去の想いが現在へと繋がってるって、なんか不思議でなんか素敵だな。って思いました。

  • 〈時〉をテーマにしたアンソロジー。
    辻村さんは父子の人情話、万城目さんは神様が夢を叶えるトリッキーなファンタジー、米澤さんはSF、湊さんはミステリ。
    アプローチも語りも異なった競演。読みやすく楽しかった。タイムカプセルに始まりタイムカプセルに終わったけれど、二つともパンドラの匣にならなくて良かった。
    個人的に意外性No. 1は米澤さん。

  • 「タイムカプセルの八年」辻村深月
    「トシ&シュン」万城目 学
    「下津山縁起」米澤 穂信
    「長井優介へ」湊 かなえ

    壮大なスケールの「下津山縁起」、コミカルな神様コメディっぽい「トシ&シュン」
    そしてタイムカプセルものの残り二編。卒業の記念に埋めるタイムカプセルを扱った二編なんですが、どちらも明るい読後感で爽やかでした。ニコ的には、ダメ教師の出てくる「タイムカプセルの八年」の方が好みでしたが。イヤ、いましたよ、このタイプのダメ先生。なんでしょう、自己陶酔型?辻村深月のダメorクソ教師の出てくる話、好きだなー。


  • アンソロジーは
    手にした事のない
    作家さんを
    開拓できるから
    嬉しい
    実際
    湊かなえ先生以外は
    お初でした

    ''時''をテーマにした
    コチラ

    どのストーリーも
    短編なのに
    読み応えのある
    ものばかりでした

    「タイムカプセルの八年」
    とっても共感が出来る
    ストーリーと
    ニヤッとしてしまうラスト
    心が温まる時のお話しでした

    「トシ&シュン」
    これまた
    全く違うテイスト

    鴨川ホルモーや
    偉大なるしゅららぼんが
    元は小説だとは!

    小説であの世界観を
    どう表現してるのか?
    出来るのか?
    この短編読んで
    なるほど・・
    と納得しましたね
    出来るんだと笑

    「下津山縁起」
    とっても読みづらい笑
    な、何だこれは?
    と半分混乱しながら
    読み進めますが
    どんどんのめり込み
    ラストなるほど〜と
    唸ってしまいました

    「長井優介へ」
    湊先生ってだけで
    身構えちゃダメよね

    最後のストーリーが
    いじめかぁ
    しかも湊先生の…
    って
    どんな結末こようが
    落ちないぞ!
    って

    思ってたけど
    穏やかな気持ちのまま
    本を閉じる事が
    出来ました

  • どの話も面白かったが、
    特に湊かなえさんの話が良かった。
    耳の障害で、音が3秒遅れて聞こえる主人公の話。

  • いつも通り、辻村深月目当てで読んだら湊かなえが一番よかったという

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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