- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167907075
感想・レビュー・書評
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2018.07.04
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ3部作
過去二作ほどの衝撃はないけど完結編としてはいいか。「傷だらけのカミーユ」今回は邦題のネーミングは◯詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カミーユ・ヴェルーヴェン警部三部作の完結編。原題は「犠牲」だが読み終わったときこの邦題がしっくりくる。全く救いがない物語。中編が二つあるそうでそちらを早く翻訳してほしい。またカミーユの物語を読みたい。
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何というストーリーだろう…。読み終えた後のやるせなさ。私もルイと同じ気持ちに…。登場人物の紹介にすでに退場したと思われる彼の名前があったので、絡んでくるのだとは思ったけれど、まさか…こうなっていたとは。
この巻は前2作に比べるとあちこちに事件が飛ばず、じっくりと読ませるストーリーだった。最初は展開の遅さにイラついたけれど、3日目に一気に真相究明。タイトル通り、「傷だらけのカミーユ」だった。これが3部作の最終巻なんて! -
三部作完結篇。流石に短期間に三作読むと飽きてきてるのか、それとも前作に比べて好みじゃないのか、ちょっと読むのが億劫に感じた。暗闇の中を手探りで進むような手法のミステリーはスピード感が大事だと思うのです。
後、アンヌが嫌な奴すぎる。最後まで読めば理由も分かるけど、途中で何度もこんな女どうでもいいわ!てなる(笑)
しかし欲望も淋しさも悲しみも、愛と言い切れるとこがフランス人。好き。 -
シリーズ3部作。
カミーユ、幸せになって欲しい。
切なすぎる。
しかしどの方向から見てもアンヌも犯人も背景など思うと切なかった。しかしそんなに残虐になれるものなんだろうか・・
幸せになったカミーユの続編あるといいな。 -
『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』に続く「カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ」最終作。オーソドックスな警察小説ですが、カミーユが担当外の事件を強引に担当し犯人特定に奔走するが泥沼に嵌っていく展開は惹きつけられますし、終盤のサプライズも良いアクセントになっており、シリーズ随一の完成度に仕上がっていると思います。
ただ本書は前二作のネタバレが含まれているのと、シリーズの流れをある程度把握しておかないと面白味に欠けるため単独で読めないのが難点です。 -
三日目になってからの息詰まる展開,人間関係の心理描写がすばらしい.作品全体がイレーヌを失ったカミーユ警部の心の最奥に響く鎮魂の思いで彩られている.
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カミーユシリーズ三部作の最終巻。題名の通りひたすらカミーユが不幸です。今までも苦労と悲哀の連続でしたが、最後の最後までこの扱いとは流石に哀れ。ただこれまでほど残虐描写は多くないのは救われました。物語は相変わらず意表を突く展開が繰り返され、圧倒的に翻弄されます。それがこの作品の魅力で、読書の楽しみでもあります。読後に冒頭を読み返したら、確かに伏線が描かれていて唸りました。最終巻というのがとても残念。どうか本編で語られない未来に、カミーユたちが幸福でありますように。和訳されていない短編の発売求む!