- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255005751
感想・レビュー・書評
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渋滞学の先生の、高校生向けの本。数学啓蒙書にもなっている。その考え方は仕事にも趣味にも十分活かせる。かなりゆるい密度の本だったのであっというまに終わってしまった、というザンネン感があるが、より専門的な書籍も今後出るだろうから、そちらにも期待したい。説明がわかりやすいのがありがたい。イメージがすぐに沸くのが良い(ネタが初歩的だからかもしれないが、それは初歩的にまでコンセプトを抽出してくれているからだろう。本気でやるとかなりハマる事ばかりでもある)
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わかりやすい数学の本でした。セルオートマトンのところはわかったが、最後の東京マラソンのスタートを円滑にする式は考え方のところで挫折してしまった。
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代数 解析 幾何
ベイズ推定
微分d differential 小さな差
ナッシュ均衡→相手がどう出ようが,自分が損をしない行動
数学→物理→工学→実社会
ギュスターヴ・ル・ボン群集心理 会衆 モッブ パニック
問題解決のために①対象を絞り込む②仮定する③問題点を定量化(数値で表す) -
別の本とほぼ同内容。
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渋滞を数学的に解消することを研究している著者が高校生に向けて行った講演をもとに書いた本。
平易で、内容も興味をひくものが多く、面白く読めました。 -
若い人が読んだら面白いかもしれない。
が、工学部出身のおじさんからすると、工学をやる人間にとっては数学というのはこういうモノであり、物理現象を理解したり、これから起こるであろうことを予測するための道具に過ぎない。
純粋に数学を追究する、追求したいという向きではなく、積極的に世の中と直結した部分で数学を道具にしている世界があるというのが、読みやすい本になった、という点では評価できるかもしれない。 -
父から渡された本。渋滞学を研究されている先生なことは知っていた。
今大学で学んでいる学問がどのように社会に役立つ(かもしれなない)か分かるのはなんだか安心する。 -
思った以上に素晴らしい本だった。
数学→物理→工学→実社会という実益の流れを水の大循環に例えた一節は、「なるほど!」と感心。セルオートマトンの有用性も目からウロコだし、渋滞のモード変化を「相転移」に例える表現も秀逸。
「数学なんて、何の役に立つの?」という学生の疑問に具体的且つ判りやすく答えている名著だと思う。 -
学生の時に読みたかった。
様々な現象を数式で記述し
問題を解決する。数学を無機質なものではなく
社会との繋がりを感じさせながら、
本格的に学ぶ橋渡しになる本。