スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 朝食フェスと決意のグヤーシュ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 740
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299022325

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計49万部突破! 謎も心もほっこりほぐす、美味しいスープミステリー、最新刊です。
会社主催の朝食フェスの運営に急遽理恵が加わることに。理恵は麻野に声をかけ、スープ屋しずくも出店することになる。けれど突如、目玉の朝食店ブーランジェリー・キヌムラが出店を考え直したいと言い出す。説得に行くと、店主の絹村はとある悩みを抱えていて……。ほか、朝活トークショーに出演予定の人気ブロガーの謎の体調不良や、開催予定地が使用禁止になるほどトラブルが続く。理恵たちは無事に当日を迎えることができるのか!?

感想・レビュー・書評

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  • "朝活フェス"というイベントを担当することになった理恵。イベントに出店する店や、参加するゲスト諸々に関わる謎を麻野さんが解き明かしつつ、イベント開催に向けて進んでいくという、話の運びがとてもよく、久々に謎解きのスープ屋しずくが戻ってきたなーという感じ。ここ最近は身内の背景にまつわる話が多くて、ちょっと楽しくないなと思っていたけれど、今回は楽しかった。
    スープ屋しずくだけじゃなくて、魅力的なお店がたくさん。こんな朝活フェスあったら絶対に参加したい。

  • 久しぶりのスープ屋しずくシリーズ。
    朝活フェスの準備と開催を軸に進む5話プラス1話の形式。
    それぞれの章の事件をシェフ・麻野の明快な分析で解決に向かうスタイルは変わらず。
    第5話のフェス当日の事件が結構深刻な展開ではあったけど。
    基本本当の悪人がいないこの物語。
    心温まるものを感じました。
    次のシリーズも楽しみにしています。

  • 今回は朝活フェスに関わることになった理恵に様々なトラブルが起こり麻野とともに解決していく話。失敗や罪を犯してしまった人がしっかりと悔い改めてまた前向きにしっかり生きていく。罪を糾弾するだけでなく赦す勇気も必要だと言う事も教えられた。

  • 【収録作品】優柔不断なブーランジェリー/鶏の鳴き声が消えた朝/骨董市のひとめぼれ/壊れたオブジェ/朝活フェス当日-理恵の忙しすぎる日/麻野と理恵の謎解きカフェごはん
     ともかく食べ物がおいしそうで、お腹が鳴る。
     それにしても麻野さんは安定の安楽椅子探偵で優秀すぎ。
    「優柔不断な…」ブーランジェリー・キヌムラの主人が一度引き受けた出店をためらう理由とは。
    「鶏の…」出店予定の弁当屋・いなだやの店の地主宅から鶏がいなくなった。犯人は。
    「骨董市の…」フェスのトークイベントのゲスト、人気ブロガー・メイ。骨董市で買った調理器具がいわくつきと小耳に挟んで不安になる。
    「壊れた…」雑貨屋に行く露につきあう理恵。待ち合わせた店で、露に置物を壊したという疑いがかけられる。
    「朝活フェス…」当日、フェス会場に宝石窃盗犯が紛れ込んで騒動が起きる。
    「麻野と…」大量の亜麻仁油の取引の話を聞いた麻野の推理。

  • シリーズ第七作目

  • このミステリーがすごい!大賞書き下ろしBOOKVol.24(2019年3月) 優柔不断なブーランジェリー、書き下ろし:鶏の鳴き声が消えた朝、骨董市のひとめぼれ、壊れたオブジェ、朝活フェス当日~理恵の忙しすぎる日~、2020年6月宝島社文庫刊3分で読める! コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語から麻野と理恵の謎解きカフェごはん、の6つの連作短編を2021年11月宝島社文庫から刊行。前巻から続く朝活フェス関連のお話。朝活フェス当日の様子が活劇調のドタバタで描かれ、少し食傷気味になりました。

  • シリーズ7冊目。今回は3話まで長く読み進めるのにかなりの時間がかかった。
    麻野さんの気持ちが終盤に。よき。

  • 今回は朝食フェスの事前準備、そして当日のトラブルを解決していく話。
    今回はほぼ主役が交代することなく、がっつり理恵さん話だったのは嬉しかった。
    露ちゃんとの絆が深まる話もあったし。
    露ちゃんに濡れ衣を着せようとした輩は、未だに許せそうにないけれども。
    あそこで手打ちに出来た麻野さん、大人だなあ。

    それにしても、呪われているのかと言わんばかりにトラブルが多くて、理恵さんに同情しきり。
    特に当日のトラブルは犯罪行為も関わっているので、余計にやらかした輩に憤慨しながら読む羽目に。
    こちらは裏方である理恵さんがどれだけ東奔西走して頑張っていたか知っているだけに、それを台無しにしかねない行為には腹が立って仕方がないという。
    一方で美味しそうなスープに腹は空くという。
    お腹が忙しいシリーズである。

    今回のスープは割とマニアックな食材や料理が多かった印象。
    最初聞いただけではイメージができず、詳細を読んで初めて分かるという感じのスープが多かったように思う。
    気になったのはサンマかなあ……サンマがスープになるとは思わなかった。

    今回、理恵さんも含め、自分がこれまでやってきたこととは違うことに挑戦する話が印象的で、その経験から新たに大切なものを見つけていく大切さを感じられる話だった。
    理恵さんも、今回の件を受けて、一歩踏み出す勇気を持てたようだ。
    最近ニヤニヤできる場面も増えた理恵さんと麻野さんなので、今後の展開も楽しみである。

  • イベント運営の仕事を任された理恵。朝活に関する大規模なフェスを開くこととなり、スープ屋しずくをはじめとする、パン屋やおにぎり屋などに出店を依頼するなかで、不思議な謎に出会い、しずくの店長麻野の力を借りて解決していく……。

    今回も変わらず食べ物の描写がうまい。おいしそうな食べ物ばかり出てくるので、おなかがすいた時に読むのは危険。理恵と麻野の関係は相変わらずで、一体いつになったら進展するのやら。中学生か!でも、今回は麻野からちょっとドキッとする一言が聞けたし、理恵も1歩踏み出さなくてはと思った様子。次回、二人の関係は動き出すのか?

  • 朝食フェスの運営に携わることになった理恵は、優れた推理力をもつスープ屋しずくのシェフ・麻野とともに、様々なトラブルに立ち向かう。人気パン屋が急に出店を迷いだした理由とは?いわくつきの調理器具を使った人気ブロガーは、なぜ体調を崩したのか。そして麻野の娘・露が冤罪で追い詰められ…。理恵たちは無事にフェスを開催することができるのか?人気シリーズ第7弾!

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著者プロフィール

2011年、『僕はお父さんを訴えます』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞してデビュー。14年、『ボランティアバスで行こう!』が名門ミステリファンクラブ「SRの会」13年ベストミステリー国内第1位に選ばれる。著書に“スープ屋しずくの謎解き朝ごはん”“さえこ照ラス”“レシピで謎解きを”の各シリーズ、『映画化決定』など。

「2023年 『無実の君が裁かれる理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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