- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309025803
感想・レビュー・書評
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ちょっと変わった子育てエッセイです。
著者のナオコーラさんはひたすら考えます。
お産をすること、夫婦で育児をすること
子どもが泣くということ・・・
何もそんなことまで細かく考えなくてもと思う程
真面目に考えて考えて
子どもと、そこにある社会の常識と
向き合っていくのです。
彼女の場合、その真面目さ真剣さが
そのまま子どもへの愛なのでしょう。
ちなみに遥か昔に経験した私の育児では
考えると腹が立ってやってられなくなるので
子育てをしない夫や癇癪を起して泣き止まない子どもを前に
ひたすら頭の中を空っぽにし、何も考えないことだけを心掛けていました(笑)
ナオコーラさんがこの先どんな風に子どもを育てていくのか、
ぜひ続きが読みたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
母ではなくて、親になるという考え方は、ものすごくいいなぁと思った。発想の転換が素晴らしい。
ただ後半に行くにつれて、旦那さんのことをここまであけすけに書いていいのかなというのは少し気になった。 -
なんとなく名前の印象で読んでなかったけど、初めて読んだ「美しい距離」はよかった。
で、こちらのエッセイを読み始めたのだけれど・・・
ダメだ・・・、ぜんぜん合わない。
こんなにグチャグチャと面倒くさい人だったとは。
いろいろな考え方の方がいてもちろんいい!と思うけれど、わざわざ読んで気分悪くなる必要もないよね。 -
もっと前に読んだなら共感できたかもしれない。親になりたての著者の気合いや奮闘ぶりが微笑ましい。
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1978年福岡生まれ、山崎ナオコーラさんの「母ではなくて、親になる」、2017.6発行、育児エッセイです。33歳で結婚、37歳で高齢出産。赤ちゃんが1ヶ月毎に育つ様子を几帳面に書き留めていらっしゃいます。途中、「美しい距離」が5回目の芥川賞候補になったそうです。6回候補になると、タイで最多候補作家の仲間入りとか。このままではデビュー作の「人のセックスを笑うな」が代表作になってしまうと懸念されてます。大丈夫です。次は芥川賞ですョ、ナオコーラさん!
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初ナオコーラ。同い年なのね。何カ月ころこうなるみたいな情報がリアリティを持ちます。育児してない人にも伝わるのかは謎。
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いろんな経験をそれぞれのものとして尊重している姿勢がとても良い。
赤ちゃんのプライバシーという視点も、なるほどなと目から鱗でした。
自分のまま、子どもと関わっていくこと。 -
著者の赤児の成長を書き留めている。著者自身が後に日記として読み返しても楽しめそう。
著者のケースである前置胎盤は以前は母の命を奪うこともあったらしい。 -
図書館にて。
この方はすごく真面目で、言葉や自分の思いを大切にする人なんだと思う。
題名からしてそうは言っても母は母だろうよ、と思っていたけれど、要は心の持ち様、ひいては夫婦のあり方なのだと思う。
共感できるところもあれば、私とは違うというところももちろんあった。
独特の考え方を持っている人だけれど、違う考え方も許容できるし、何事も丁寧に扱える人なのだと思った。
かたくななところもあるのかもしれないけれど、自分の大切と思うことに対して毅然とすることはなかなかしたくてもできることではない。
そういうところ、すごく好きだと思った。
一緒にとりとめもなく、お茶でも飲みながら子育ての話しでもしてみたい。