母ではなくて、親になる

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 756
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025803

感想・レビュー・書評

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  • タイトルとヨシタケシンスケさんの絵にひかれて手に取った。確かに「母」にはいろいろ重たいものがついてくる気がするけれど、「親」になるのだと思ったら、少しシンプルに考えられるように思う。これは簡単なようでなかなかできない発想ではないかな。

    赤ん坊の成長に沿って書かれたエッセイだが、焦点は子どもではなくて自分。なんとなく予想していたとおり、自尊と自虐が入り交じる作風で、現実には著者とはお友達になれそうにないけれど、読むぶんにはなるほどなあと思うところもあった。

  • 面白かった。著者の考え方は納得できる部分もあるけど、そこまで考えてたら生きるのが大変そうだなあと思うときもある。

  • 10ヶ月目以降が特に心にささる。
    そうなんだよね。でも、そう思えるのは大切なその時をはるか通りすぎてからなんだよね。

    だから、多くの人がこの本を読んでくれたら良いな

  • 子供がいてもいなくても読み物として面白いと思いました。育児内容が中心ではありますが、そうではない部分も多くナオコーラさん自身の色々な考え方が前面に出ていました。結婚をし出産を経て、環境だったり考え方の変化が出てきている時期のナオコーラさん。子供さん、旦那様と一緒に日々、成長していると感じました。育児と仕事の両立は大変でしょうが、次回作が長編か短編小説だとすれば、どんな内容なのかな?とナオコーラさんの文章が今から楽しみです。

  • この真面目さを不器用だなって言ってしまうのではすっきりしなくてずっと考えてたけど、ナオコーラがみんなに認めてほしい、わかってほしいって思っているのは自信がない、諦めきれてないってことなのかな。
    わたしは若い頃に、ほとんどの人は誤解しかしないよって教えてもらってて、分かり合えないのが当たり前(だから分かり合える人がいたらミラクルを期待)だと思ってたので、ナオコーラの旦那様がいてくれるだけで何もかも平気に思えるけどな。
    なんや知らん赤ちゃんかわいくってしゃーないわ!って感じのエッセイを、ナオコーラに書いてほしい。

  • 筆者の妊娠、出産、子育てのエッセイ。
    育児にまつわる世論についての考えも著してて、それがすごく頷けることばかり。タイトルの母ではなく親になるというのも、子育てしている時に聞いていたら嬉しかったなぁと思った。これから出産、育児をする人たちには心強い本になるのでは。

  • もうすぐ出産の妊婦です。
    妊娠してから、妊婦雑誌なんぞも読んでいたのですが、女性に対して「母性」を求める記述や「父は添え物」的な表現にモヤモヤしていました。

    タイトルを見て、「ああ私が感じていたモヤモヤはまさにこれだわ」と思い即購入。

    出産直前にこの本に出会えて良かったです。

  • 育児もの続く。でも、こちらは今まで読んできた育児ものとはちょっと毛色が違った。
    自分は割と固定概念に囚われている方で、だからこそ違う考え方に触れて気づかされる事もあり、興味深かった。

  • 大好きなナオコーラさんの育児エッセイ。
    面白くってイッキ読み。
    自分の子どもが今まさに7ヶ月というタイミングだったのも絶妙。

    「ああ、ここは美しい世界なのだなあ、と感じる」

  • すごく面白かった。
    性別とは何か、考えさせられた。

    読者に向かってまっすぐ書いてくれている感じがいい。

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著者プロフィール

1978年生まれ。「人のセックスを笑うな」で2004年にデビュー。著書に『カツラ美容室別室』(河出書房新社)、『論理と感性は相反しない』(講談社)、『長い終わりが始まる』(講談社)、『この世は二人組ではできあがらない』(新潮社)、『昼田とハッコウ』(講談社)などがある。

「2019年 『ベランダ園芸で考えたこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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