- Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309206745
感想・レビュー・書評
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ミステリー小説といえばいいのかわからないが、歴史的事実に、数学や物理学、そして題名にもなっているクリングゾールが出てくるワーグナーの楽劇「パルジファル」など、実に多種多様な要素が絡み合って、まるで推理小説を読むかのような楽しさを味わった。
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文学
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資料ID:21503652
請求記号:963||V
配架場所:普通図書室 -
ロジックかつ、科学物ノンフィクションを好むタイプの人になら楽しめる作品、という気がする。登場人物がこれでもか!と言わんばかりに出てくるし、たいていの場合ろくでなしの上、奇行が目立ち、著名人だ。
読み進むうちに、まるで予測出来ない予定調和を観ているような気持ちになった。すごい。 -
ヒトラーの謎の科学顧問クリングゾールをめぐり、ナチスの核開発とヒトラー暗殺未遂事件の秘密に迫る文芸ミステリ。ハイゼンベルグ、フォン・ノイマン、アインシュタインなど科学者たちも登場する。
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ラテンアメリカって聞いてマジックリアリズムと直結しちゃったんだけど、全然違った。むしろ著者がメキシコ人だと知らなければドイツか英米やと思うわ。HHhHがナチ高官暗殺をテーマにしながらどちらかというと爽快なヒーロー物語だった(もちろんそれだけではないけど)に比べると、ヒトラー暗殺未遂を扱いつつも(こちらもそれがメインではないけど)すげぇ苦い、後味かなり苦い。でも読みでがあっておもしろい。