旅が好きだ! : 21人が見つけた新たな世界への扉 (14歳の世渡り術)

  • 河出書房新社
3.24
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本棚登録 : 320
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309617237

感想・レビュー・書評

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  • 旅の達人たちが様々な切り口で旅について語る。いい本だし楽しい本だと思う。こんなご時世だが、改めて旅に出たくなった。いろいろと楽しく刺激を受ける話ばかりだった。特に印象に残ったのは、高野秀行氏のインドの話。特に共感したのは、角田光代さんの本と旅の共通性の話。できる範囲内にはなるが、読書同様旅にも出ようと強く思った。

  • 『旅が好きだ!』というタイトルですが、旅がさほど好きではなくても、誰かの旅を読書で追体験するのは楽しいと思います。  (日高町日高)

  • 21人のタビスキーからの旅へのお誘い。

    「いくつもの旅がある」角田光代
    …「私たちが見ている今、ここ、がすべてではない。世界はもっと幾重にも存在していて、私たちは本を読むことで、そのどこへでもいくことができる。」
    「「今ここ」以外の、いくつもの現実を生きることで、私たちはあらたな私たち自身を手に入れていくのだと思う。」
    「本の旅も現実の旅も、存在するのはつねにひとりの私と、数え切れない私以外の他者だ。」抜粋
    …自分たちには、いろんな旅が必要なんだな!

    「天才ではないあなたへ」高野秀行
    …外国は想像を超えた事が起きるワンダーランドだ。
    ←タイトルが読まずにいられない何かを。エピソードを読んだ限りでは、トラブルが変えたというより、トラブルが高野さんの地を表出させたようにも思う・笑


    ・三章・歴史上の旅人たちを紹介。
     平安貴族の皆さま…平安京以外は異国
     イブン・バットゥータ…人類初のグロバリーゼーションの時代の大旅行家
     イザベラ・バード…19世紀の信念の旅行家。
     夏目漱石…青春時代の漱石先生の江の島大冒険

    ・ネットを使いこなそう
     旅のネット活用術と現地情報のミックス
     旅とSNS

    ☆旅したいな~。リフレッシュしたい。
     自分が旅に出る理由は、その時のマイブームによる。
     旅の理由も楽しみ方もふくらませ方も味わい深さ方も、人それぞれ。またその人にとっても年齢や経験で変わっていくものだ。
    ☆イザベラ・バードを再読しなくては。
    ☆香月ゆらさんの漱石先生に思いがけず出合えて心拍数が上がる。
    ☆旅のブックガイドに帝国書院編集部『新詳高等地図』が。シブい。

  • 14歳向けの本のようだが楽しめた。
    旅に出たくなる。世の中がこういう状況下だから尚更。

    旅の記憶を鮮明に残す為に、「コレは覚えておくぞ!」と意識するといいという、益田ミリさんの技術はこれから使っていきたい。

    旅と読書は似ている。
    「私の知っている『今』以外に今があり、『ここ』以外にここがあり、私のいる世界以外に世界があり、さらに、私のよく知っている以外の『私』がいる、と身を持って知ることができる。」
    世界は知らないことだらけで、世界はとてつもなく広いんだなと、旅することで身を持って味わいたい。

    「『生きのびるために逃げる』のは、『理想の場所を求めて旅立つ』前向きな生き方。」
    「いつかあなたが会うその人は、いま、どこで何をしているのでしょう。」

    旅を仕事にするのも素敵だと思う。
    小笠原諸島に行ってみたくなった。

  • 福袋POP
    「そろそろ旅にでよう」

    配置場所:1F電動書架A
    請求記号:290.9||Ta 12
    資料ID:W0195520

  • 色々な人が書いてるので、一つ一つが短い。角田さんの文章、もっと読みたかったな。

  • 夏に初めての海外ひとり旅をすることに決めて、モチベをさらに上げようと思っていた矢先に図書館で見つけた1冊。

    想像以上にワクワクが止まらなかった

    以下心にのこったトピック

    歳を重ねて「行動半径」が広がるから大人になるのではなく、「想像半径」が広がるからこそ、人は大人になる
    想像力がしぼんだら、どんなに歳を重ねても大人ではないのかもしれない

    フィンランドでアアルト建築をみたい
    北欧のデザインがきっかけ、共感

    クーリエという仕事

    現地語ができた方が経済的かつ安全
    翻訳アプリもいいけれど
    お絵描きアプリと画像検索!

    世界屠畜紀行

  • どの方も旅慣れておられる。よって、旅で得られるものに共通部分が。でも、私が好きな言葉は、立花隆の、「衝撃的な出会い。雷に打たれ、背筋に電流が走ったかのような思いがする瞬間。」を味わう為。滅多にないけど、頭の中で、ガーンと音がして、衝撃が走る。または、うぉーっと小さな声を出したくなる。この瞬間がたまらない。

  • 旅をするのはどんな意味があるのか、というテーマについて、各人がそれぞれの価値観、キャリア感で回答してくれている1冊。同じ作家さんでも旅行作家さんは未知との遭遇や世界の広さに喜ぶし、小説家さんは旅先を心の中に再構築して居場所にしていて、アプローチの違いが面白かった。
    何人もの文章を面白く読む中で、ピンとくる文章はどれも同じことについて表現が違う感じだったのも印象深い。はあちゅうさんが書かれていた「人にはそれぞれ、生きる場所と向き合うべき運命がある」「運命を変えるためには、ただ環境や出会う人を変えるのではなく、時に苦痛を伴う泥臭い努力をするしかないのだ」という文章に大いに賛同した。
    じゃあ旅とか行かなくていいじゃん?となりそうだが、それでも行かないより行ったほうが何かを持って帰れるのが旅というものなんだと気付かされた一冊。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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