身の上話 (光文社文庫 さ 11-11)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334763206

感想・レビュー・書評

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  • まぁ、こんなものか···
    テンポよく読み進められたけど、上林久太郎が死んでしまうところから「なんか違う」と思い始めた。そういう展開を期待してなかった。読後、以前読んでいまいちだった「シンプル·プラン」を思い出した。

  • 最初、ダラダラと身の上話が綴られててこれちょっとしんどいかも!?とおもったけど、どんどん面白くなってのめり込んだ
    もっと書きたいことあったけど感想温めすぎて忘れた(^.^)

  • くじに当たるって人生変えるんだろうな

    お金の絡んだときの人間の弱さを突きつけられて居心地悪いが、読み進まずにはいられなかった

    私はくじは買わないことに決めている
    当たってしまう気がするから
    そして当たったら運命が変わってしまう気がするから

  • 宝くじ当たって、死者4人
    今後の彼女の生き方に興味あり、
    まだ23才、2億有っても働かないと
    久々にサマージャンボ買ってみるか❗️

  • 面白かった、一気にわーっと読んでしまった。
    私、がいつ出てくるのか分からず、いくつもの展開のやまを越えて、あれ?いつ出てくるの??え?と思ったらそこから怒涛の展開だった。
    私、が話しかけてる人も最後まで分からず。全然展開が読めなかったけど、最後はまとまりよく終わった。
    リアル、夢、境がわからなくなった人たちのお話。心情など描写がとてもスムーズで入り込んでしまった。

  • ある女性が自分の妻になるまでの話を、ある男性が語る話。
    ごく普通の勤め人だった妻がある日衝動に駆られ起こした行動に到底あり得ない出来事が重なり、複雑な事件となっていく。

    今まで平穏だったのに、あるきっかけで周囲の人たちが常軌を逸した人たちに変貌していく感じ。それは元々持っていた本質なのか、きっかけを与えられたことで生まれたものなのか、いずれにしてもその常軌を逸した行動が恐ろしい。
    じゃっかん説明がわかりづらかったりする部分がありもやもやするが、おもしろい作り話という感じ。

  • 読み始めて、以前ドラマで見たものと判明。ドラマが、小説に忠実に再現されていた事、登場人物が適役だった事に感心した。

  • 夫が結婚前の妻の身の上話をひたすら語り続ける。その語りがおだやかで淡々として、誰にでも起こりそうなありふれたことを話している気がするが、その内容は実にとんでもないことばかり。ものすごい幸運と不幸が津波のように押し寄せる。

    いつもボーッとしていて主体性のない妻だが、知らずしらずのうち、大金と殺人を呼び寄せてしまう魔性の女。果たして、この女と夫はいつどこで出会い、結婚するのか、気になってしょうがない。

    ミステリーでもなく、純文学でもない、不思議な余韻が残る作品。宝くじの高額当選者向け手引書からふくらませたストーリーなのだろう。

  • 主人公とは別に終始「語り手」への興味が持続する。そこを活かした鮮やかなラストが素晴らしい。

  • とても面白かった。1日で読み終えた。ストーリーテラーが私の思ってる人と全く違った。とても良かった。金はひとを狂わせますね。

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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