独白するユニバーサル横メルカトル

著者 : 平山夢明

• 光文社 (2006年8月22日発売)

感想・レビュー・書評

[ntashimaさんの感想 · 2012年2月8日]

「このミス１位！」と「京極夏彦絶賛」の帯に引かれて購入。著者が怪奇実話で有名ということは知っていたが読むのは初めて。本を読むようになったきっかけが創元社の「怪奇小説傑作集」なので幻想文学は今もよく読むしグロ耐性もある。しかし、この短編集をどのように評価すればよいのだろうか。同じ内臓幻想系でもC・バーカーの『血の本』は楽しめた。違いは？『血の本』には渇いたユーモアが秘められていたように思える。取り敢えず知人には勧められない。何故よりによって本作が「このミス１位」なのだろうか？これがミステリ？わからん＞＜;

[zakkuuさんの感想 · 2012年2月6日]

２００６年度日本推理作家協会賞と２００７年版このミス１位の受賞作。
狂気に満ち溢れた短編集でした。物凄く読後感が悪い。胃がむかむかしてくるような話ばかりだった。それが持ち味なのだろうけど。
とても凝った設定の中で描かれる短編も多く、残虐な描写から目をそらせないままに物語の中に惹き込まれた。そして、惹き込まれるだけに物語の持つキモチ悪さをまともに受けとめてしまう感じですか。
こういう物語もあるのかと圧倒された。けどおれはあまり得意ではなかった…。面白いのはわかるんだけどね。
これは問題作でしたね。

[スケルトンさんの感想 · 2011年12月23日]

凝視せよ。ここにあるのは宝石だ。生理的嫌悪と、終わることのない暴力の果てに、名状しがたい感動が待っている、異形の物語たち。

2006年度日本推理作家協会賞受賞

[4doresutoさんの感想 · 2011年12月17日]

近年の傑作ホラーミステリーの短編傑作は独白するユニバーサル横メルカトルで異議なし。タイトルとギーガーの装丁で私が嫌いなワケがない、と思ったら平山さんだったオチ。タイトルの秀逸さと反吐が出るらしい短編の数々は確かこのミステリーが凄い！の一位。

[パナマの潤さんの感想 · 2011年12月3日]

再読希望。
何が良いってタイトルが良い

[リトルさんの感想 · 2011年11月21日]

本格ミステリだと勝手に思って読んでみたらグロいのばっかりでした。
合わなかった…。

[vachiさんの感想 · 2011年11月9日]

最高!!フゥーーーー!!!!

[bookjiroさんの感想 · 2011年10月22日]

ひえー怖い怖い。
厭な感じの本が続いてる。

[ゆきこさんの感想 · 2011年10月20日]

フォントが独特。

[mamirokuさんの感想 · 2011年10月14日]

わざわざサイコっぽい描写やタイトルをつけて、カッコつけてるようにしか思えなかった。
サイコっぽい＝カッコいい
って思って書いてるんじゃないかな。
ってのが、露骨すぎて。

著者プロフィール

1961（昭和36）年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』（光文社文庫）により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』（ポプラ文庫）で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』（光文社）。

「2023年 『「狂い」の調教　違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」