独白するユニバーサル横メルカトル

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925109

感想・レビュー・書評

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  • 凝視せよ。ここにあるのは宝石だ。生理的嫌悪と、終わることのない暴力の果てに、名状しがたい感動が待っている、異形の物語たち。日本推理作家協会賞を受賞した表題作を含め8編を収録した短編集。(「MARC」データベースより)

    エログロが苦手な方は注意。
    どれも読みやすい短編集なのでオススメです。
    無垢の祈りが好き。

  • おすすめしないけど面白かったですよ

  • 短編8編の集まりなのですが、この中で「卵男」を読んだとき、

    映画、「羊たちの沈黙」の

    「ハロークラリス」「ドクターヘクター!ドクターヘクター!」

    というシーンが勝手に脳内再生され、頭がグルグルしてました・・・・・。

    かなりグロイので、誰にでもオススメは出来ないかも。

    ま、表紙からしてそんな感じはありますけどね。

  • はじめての平山夢明。圧倒的な力。ものすごい力だった。一気に読み切った。ああ…。お気に入りはオメガ、無垢の祈り、卵男、それから特に好きなのは表題作のメルカトル。

  • グロ系ホラー。
    ★C10H14N2(ニコチン)と少年——乞食と老婆
    良い子のたろう。しかしいじめっ子に目をつけられる。たろうはホームレスのおじいさんと仲良くなるが、たろうには優しい町の人々が、おじいさんに対しては攻撃的になる。
    ★Ω(オメガ)の晩餐
    大食い男オメガの世話を命じられた主人公。オメガはヤクザが殺した人間を食べて処理する係りだった。
    かなりグロ。
    ★無垢の祈り
    悲惨な家庭の少女、ふみは近所で起きた猟奇事件の犯人に会いたいと願う。
    精神的にキた。
    ★オペラントの肖像
    芸術が禁じられた世界で、芸術を取り締まる検査官(オペラント)として活動する主人公。
    ★卵男(エッグマン)
    死刑囚と思ったらアンドロイドだった。
    ★すまじき熱帯
    元マフィアを殺しにジャングルの奥地へ。そこは地上の地獄だった。
    これもグロい。
    ★独白するユニバーサル横メルカトル
    殺人犯と、意思を持つ地図。
    ★怪物のような顔(フェース)の女と溶けた時計のような頭(おつむ)の男
    強迫観念でいっぱいの拷問官。ズタズタな顔の少女を殺すように命じられる。

  • 高評価だったので読んでみたが、残酷描写が気持ち悪い。
    淡々と書かれているので読めるが、車中で読んでいたので、想像して吐きそうになって電車酔いした。

    どの短編も視点がおもしろく、作者独特の世界なので、熱烈なファンはついているんだろう。
    が、私はこの残酷描写を通じて表現されたものに感動や、訴えたい何かがあるとしても、降参。
    でも、『ブラッドハーレーの馬車』よりは、まだマシ。あの読後感は、最低。

  • 図書館で何気なく手にとった本。

    グロイっていう表現がぴったりな本かな。

    気持ち悪くなって、途中で断念><

  • グロテスクな感じだけど、世界観は面白い

  • 古本屋で見つけた。薄汚く汚れた本の帯には「警告」などと書かれている。世界地図の図法がタイトルで、猟奇的で気持ち悪いイラストが表紙。目次を捲ると、インテリでエキセントリックな短編タイトル。これは確かに脳みそに容赦なく刺激と興奮を与えるもので、低俗ながらエンターテイメントとしては最高の一冊だ。

  • 全体的に気持ち悪かったです。
    ニコチンと少年…オチが悲惨。子供と浮浪者の話。
    オメガ…怪物のお守りする話。割と好き。でもぐろい。
    無垢の祈り…女の子が主人公。救いがあったので良かった。
    オペラント…これいちばん好き。恋の話だったりした。
    エッグマン…よくできていた。ぐろい。
    熱帯…海外に最低な父親と行く話。
    表題…ユニバーサル横メルカトル視点と、変わってた。
    怪物のような…いちばんグロかった。強迫観念を持つ男が主人公の話。

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著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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