カササギたちの四季

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927431

感想・レビュー・書評

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  • 直木賞受賞後の一作目。

    直木賞作品『月と蟹』のような暗くて重いのとはガラッと変わって、
    明るく軽快な作品。

    リサイクルショップを営む華沙々木と日暮。
    そして店に入り浸る中学生の南見奈美

    華沙々木は事件に首を突っ込み的外れな推理をし、
    南見は複雑な家庭環境に悩み、
    日暮は華沙々木を慕う南見を失望させない為に、華沙々木の的外れな推理を真実に作り替えていく。

    この三人の関係が面白く、
    笑いあり涙ありの気軽に読める楽しい作品でした。

  • 初めて読むパターンの小説。真実を見抜くのではなく、塗り替える。

  • 4.0 ほのぼのとした読後感を味わえます。

  • 2017.4.8-36
    リサイクルショップを営む華沙々木と日暮の遭遇する事件4編

  • 道尾秀介さんの『カササギたちの四季』

    まったくトンチンカンな推理を繰り広げる華沙々木と、そんな彼を支えて陰で問題解決する主人公・日暮のコンビネーションがたまらなく好き。

    道尾さんの小説はどちらかといえば重いものが多いのかなと思っていましたが、これはライトで読みやすく、ほっこりさせてくれる作品でした。

  • 先日、道尾秀介さんの「カササギたちの四季」を読みました。

    ほかの道尾秀介作品に比べて、暗くないし、残忍じゃないし、子供が痛い目にあったりしないし、わりと軽い感じでした。

    そして、推理的な要素もあるんですけど、アッと驚くようなどんでん返し、といった感じでもありません。

    なので、ほかの道尾秀介作品に比べると、読みやすいですけど、物足りなさを感じるかもしれません。

    でも、テレビ・ドラマにしやすそうだなあと思ったりしました。

  • リサイクルショップを営む2人組が、出会った人たちの問題を解決していくという4部構成からなる短編集です。道尾秀介さんの本にしてはかなり軽い内容で物足りない感じはしました。ドラマ化しやすそうな話(NHKの全4回くらいのドラマとして)ですが、「2人組」「社長兼従業員」「ミスリード」「優秀なフォロー役」と、今までにもあったような設定ですよね。三浦しをんさんの「まほろば駅前番外地」(ドラマを20分位しか見たことしかありませんが)と、かなりカブりますから難しいでしょうね。

  • 天才・華沙々木がいるからこそ、菜美は明るく楽しく生きてゆける。
    その信念を胸に日々奔走する日暮さんは本当に良い人だ。
    「チェックメイト!」と得意気に真実とは少しズレた推理をする華沙々木が楽しい。
    道尾秀介さんの作品にしてはほっこり人情型の珍しいタイプの作品だがこれはこれで面白かった。

  • 道尾さんらしい暗さもなく、さらっと読めますね。

  • こういうタイプの探偵は好き。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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