カササギたちの四季

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927431

感想・レビュー・書評

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  • 今までの道尾さんと全然違う雰囲気な一冊でした。

  • 赤字続きのリサイクルショップ カササギを経営する華沙々木&日暮と、中学生の菜美ちゃん。
    三人の周りで起こる事件、見当違いの推理をする華沙々木、真相を推理する日暮。
    四つの短編のうち、三つは軽い感じで読み進み、最後の「冬 橘の寺」でグッと締まった。和尚が雪のラグビーボールを投げるところが目に見えるようだった。
    菜美ちゃんの家庭のその後は描かれていないけど、いつかまた幸せな家庭に戻るんだと思う。
    道尾氏独特のどんでん返しはないけど、読後感ほっこりで好きです。

  • 道尾作品には今までなかったタイプのほのぼのミステリー。悪くはないんだけど物足りないかな?ラストに強烈などんでん返しのある道尾作品の方が好きだな。日暮くんに幸あれ。2012/043

  • 最近、道尾さんにハマっているので借りてみました。
    今まで読んだものは、どちらかというと
    どんでん返しがあって、いつも驚かされていましたが
    今回は、人間味があると言うかあたたかい感じのする
    本だなぁと思いました。

    特に、最後の『冬』は心があったかくなりました。

    カササギさんと日暮さんは名コンビですね。

  • 面白かった~。リサイクルショップを営む、華沙々木(すごい名前…)と日暮。リサイクルショップは赤字だし、妙な事件(内輪もめと言った方が良いレベル(笑))に巻き込まれるし。その上、探偵気取りの華沙々木が真相とはズレた推理をして、その尻拭いをさせられる日暮。そんな馬鹿らしい日常が面白い。春夏秋冬の四つの章からなり、各章の冒頭がいつも同じ感じなのも笑えた。

  • トンチンカンな探偵きどりの華沙々木に爆笑。コナンの眠りの小五郎のよう。最後まで楽しく可笑しく読み終えると思いきや…。最後の住職と息子の話には不覚にも涙がでた。
    今回はいつもの道尾秀介作品の騙された感がなかったけど、珍しく時間を置いて再読したい作品の仲間入り。

  • 読みやすかったけど相変わらずこの作者の作品の登場人物は魅力がない

  • あまり印象に残らない。

  • 2人組ってなんだかいいんだよね。
    榎木津と関口とか、まほろの行天と多田とか、アヒルと鴨の椎名と河崎とか。たいがいどっちかがとんでもない

    カササギは、七夕の橋をかけたり、西洋ではおしゃべりとか、泥棒とか。

  • リサイクルショップ・カササギの経営者、華沙々木は身近に
    おこるちょっとした謎に首を突っ込んでは名探偵になった気分
    でその事件を解決しようとするのだが、なんていうかいつも
    トンチンカンで間違った推理ばかりしている。

    この物語はそんな経営者、華沙々木の代わりに真実を推理し、
    奔走する副店長(といっても二人しかいない店なんだけどね)
    の日暮こそが主人公である。

    そしていつも店に入り浸っている中学生、菜美。
    連作短編で身近な事件を解決していくところはなんとなく
    三浦しをんさんの多田便利権にちょっと似た感じもした。

    何故に日暮が華沙々木の推理を修正しつつ正解に導いてい
    くのかというと
    それは華沙々木が名探偵だと信じている菜美を悲しませないため。
    どうして、そこまで・・・という気がしないでもないんだけれど
    それもまた日暮君の優しさ故なのですよ。

    ちょっとしたどんでん返しがあったりして読後感も悪くなかった
    けどいまひとつ印象は薄いかな? 

    とりあえず2年間赤字更新中のこのリサイクルショップ、
    そのうち潰れるぞ!!
    と、警告申し上げたい気持ちにはなる。 

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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