ハルーンとお話の海

  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336039644

作品紹介・あらすじ

王国一の語り部ラシード・カーリファとその息子ハルーン。ある日突然、物語る力を失った父のために、ハルーンはお話の力を司る「オハナシー」の月へ、水の精モシモとともに旅立つ。一方オハナシーでは、シタキリ団の教祖イッカンノオワリが闇の世界を支配し、「お話の海」を死滅させようと企んでいた…。「言葉の力」こそが世界を救う。『真夜中の子供たち』の著者が、自らの思いを込めて綴ったファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年8月12日にサルマン・ラシュディ襲撃事件が起きた。
    そういえば『悪魔の詩』をまだ読んだことがなかったと思い、図書館で借りようとしたら、同じことを考えた人がすでに借りていた。
    それで、同じ著者の別の作品を読んでみようと思い、この本を借りてきた。

    悲しみに押しつぶされて、物語る力を失ったストーリーテラーを父に持つ少年が、物語の力を信じて大きなお話の海のある世界を救う話。

    表現の自由が民主主義社会で最も価値のある権利だということは議論の余地がない。でも、表現の自由で保障されるべき自由とはどんなものなのかという判断は、どんどん難しくなっていく。

  • ハッピーエンド

  • 「本当でないお話が何になる?」ハルーンのその一言で王国一ストーリーテラーであるお父さんは「お話」ができなくなった!ハルーンは水の精「モシモ」と共に「デモモ」に乗って、お話の海のあるもう一つの月、「オハナシー」へ...。作者名に「!」なおとなの方、読んでみて下さい。是非!

  • お話をするのがお父さんのお仕事。だけどある日、口からお話が出てこなくなってしまった。それはお父さんがお話の水の契約を打ち切ってしまったから。ハルーンはお話の契約をもう一度するために、お話の国へ行きます。ところがお話の国ではとんでもないことが起こっていました。
    お話はいたって普通です。特にどきどきハラハラするわけでもなく、ふーん、へぇー、ほぉーで終わってしまいました。お話の海、とか設定はすごく面白いんだけどな。何か無難に感じました。登場人物もへんてこで、面白いんですがイマイチです。独特の名前にもちょっと読みにくく感じました。

  • 読んで、はじめて「子供が欲しい!」と思いました。つまり、こんな本自分の子供に読んであげたい。^_^

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