半島を出よ (上)

著者 :
  • 幻冬舎
3.72
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本棚登録 : 2148
感想 : 316
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344007598

感想・レビュー・書評

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  • 今の日本の政治の問題点などをきっちり描いていて、さすがだなぁ~…と思いました。
    今回の舞台は福岡だけど、平和ボケして物事の優先順位をつけられない日本のすべての人に読んでほしいブラック・ストーリーです。
    下巻が楽しみ♪

  • 下巻に纏めてレビュー

  • 非現実的なんだけど、現実かのような不思議な感覚をもって読めた。多分、リアルな描写と、周到に調べて書き上げたであろう北朝鮮内部の様子、舞台が福岡ということが関係してる。2011年、村上龍が書いたこの小説みたいにはならなかったけど、日本の未来が不透明でぼんやりしてるのは、確実。下巻もあっという間に読んでしまいそう。

  • とにかく読むのに時間がかかった。
    登場人物の多さに加えて、北朝鮮兵の名前がなかなか覚えられず、何度も登場人物一覧を確認した。
    そのあたりの障害がなければめちゃめちゃ面白かった。

  • 読了。

  • 北朝鮮の反乱部隊(という建前の作戦)が福岡を占拠するという話。

  • 職場の知人から進められ知人から借りて読んだ。
    読み始めはスピード感もなく少し重苦しい感じがして、数ページ読んで
    3カ月間放置。読まずに返すのも悪いかと思い、読み進めているうちに
    ストーリの流れを感じ始めるとどんどんハマッテ一気読み状態に。

    村上龍の作品をはじめて読んだけど、リアリティ感を出すために
    ディテール表現が細過ぎるかと。。。でも、これはこの方がいいかと
    思いました。

    引き続き下巻を読んでいる最中。

  • 地元が福岡なもので、面白さ倍増でした。

  • なんだかんだで、もしかすると最も好きな本かもしれない。現実的と非現実的のバランスが良くできてる本だと思う。人名がちょっと難しいけど、それもまた良さなんだと思う。読んでいない人には是非読んでみてほしい1冊。

  • まったくすごい本である。

    本書が世に出たのは2005年。その時点での近未来を描いた小説なのだが、ちょうど本書の舞台となるであろう現在の日本が置かれている政治的状況を考えると、著者の分析力・調査力の高さがうかがい知れる。

    本書は北朝鮮からの侵略をテーマとして日本の諸問題に触れているのだが、東日本大震災という未曾有の大災害に見舞われている2012年現在の日本が今、まさに直面する各方面からの危機管理の問題が、本書にもほぼ的確に示されているのである。そして、見逃せないのが日本国民の意識の問題への指摘である。「身体に魂が入っていない」「感情を共有することがわからない」など、登場人物を評する言葉は、現代日本人全体に多少なり当てはまることなのである。

    物語としても非常に引き込まれるものがあり、文章のリズムがよいので、大作ではあるがまったく疲れない。傑作である。下巻の展開が楽しみだ。

著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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